『列島哲学史』の詳細情報

列島哲学史
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タイトル 列島哲学史
サブタイトル
著者 [著者区分]野口良平 [著・文・その他]
出版社 みすず書房 レーベル
本体価格
(予定)
3600円 シリーズ
ページ数 304p Cコード 0010
発売予定日 2025-09-18 ジャンル 一般/単行本/哲学
ISBN 9784622098027 判型 46
内容紹介
もし人間が一人きりで生きていくことができるなら、哲学を必要とすることはないだろう。他者との関係が生じ、それまでの世界像がゆらぎを経験せざるをえなくなったとき、哲学ははじまる。インド、中国、ヨーロッパ、米国という強大文明の辺境にある日本列島で、世界像のゆらぎは世界最大級だった。そこでうまれる哲学には、中央文明本位に普遍がイデオロギー化することに抗い、普遍に対する新しい考え方を構想する可能性があった。古代から現代まで列島哲学の歴史をたどる初の試み。
目次
はじめに
1 太夫・才蔵モデル
2 孤立性と辺境性
3 「日本人」になるということ
4 記紀の世界像
5 遅れ反応の回路
6 「あはれ」から「無常」へ――「下からの普遍性」の発見
7 日本語の生成へ
8 応仁の乱前後
9 西欧の衝撃と第二の鎖国
10 近世のほころび
11 ユートピア的構想の探求
12 内在と関係の対話
13 つくられた制度と制度をつくるもの
14 追い越さないという選択肢
15 戦時下のせめぎあい
16 戦中と戦後のあいだ
17 イソップ寓話のように
おわりに


あとがき
索引
著者略歴(野口良平)
(のぐち・りょうへい)
1967年生まれ。京都大学文学部卒業。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。京都芸術大学非常勤講師。哲学、精神史、言語表現論。著書 『「大菩薩峠」の世界像』(平凡社、2009、第18回橋本峰雄賞)、『幕末的思考』(みすず書房、2017)。訳書 ルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ』(共訳、みすず書房、2011)、マイケル・ワート『明治維新の敗者たち』(みすず書房、2019)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
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