『百年戦争下のパリでひとびとはどう生きたか ~『パリ一市民の日記』(1405-49)から読み解く ~ 』の詳細情報
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タイトル |
百年戦争下のパリでひとびとはどう生きたか |
サブタイトル |
『パリ一市民の日記』(1405-49)から読み解く |
著者 [著者区分] | 中村 美幸 [著・文・その他]
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出版社 |
ミネルヴァ書房 |
レーベル |
MINERVA 西洋史ライブラリー |
本体価格 (予定) |
6000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
344p
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Cコード |
3322 |
発売予定日 |
2024-05-21 |
ジャンル |
専門/全書・双書/外国歴史 |
ISBN |
9784623097074 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
いわゆる百年戦争(1337?1453)は、中世ヨーロッパの封建社会が近代社会へと転換するのに大きな影響を及ぼしたと内外学界では評価されているが、同時代のひとびとの目にその推移はいかに映ったのだろうか。本書は、15世紀パリを生きた人物の著述を手掛かりに、戦乱のさなかにあったパリの世相やひとびとの日常と非日常を丹念に読み解く。「史料」にいかに向き合い、叙述するかを体現する著者渾身の20年にわたる研究成果。
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目次 |
15世紀前期パリ周辺関連略図 15世紀前期パリ市内関連略図 15世紀前期北フランス関連略図 凡 例
序 章 『パリ一市民の日記』に向き合う予備作業として 1 本書のねらい 2 史料としての『パリ一市民の日記』 3 15世紀前期パリ――『パリ一市民の日記』の時代背景素描
第1章 『パリ一市民の日記』における自他の認識と識別――日常と非日常の衣生活(服装)として 1 『日記』のなかの人物描写 2 パリのひとびとの身なり 3 役人の制服 4 敵・味方関係を示すために着用するもの 5 処刑される人物の服装
第2章 『パリ一市民の日記』に見る食生活事情――戦禍・物流・消費 1 生活者としての「一市民」 2 食生活事情――『メナジェ・ド・パリ』を援用しつつ 3 物価の変動――パン、薪・木炭、ろうそくを手がかりに 4 パ ン 5 薪・木炭,ろうそく 6 パリのひとびとの所得事情
第3章 『パリ一市民の日記』のなかの貨幣事情――貨幣と物価と生活との関係で 1 頻繁な貨幣変更――国王(あるいは王国)の財源として 2 ひとびとにとっての貨幣事情 3 財源としての塩課税
第4章 『パリ一市民の日記』にある「世間」――可視の「世間」と不可視の「世間」を追って 1 「一市民」と「世間」のかかわり 2 可視の「世間」として 3 不可視の「世間」として――「サラセン人」の記憶と比喩を介して
終 章 小括と展望 1 百年戦争とは何か――『日記』への投影として 2 百年戦争期のひとびとの国民意識とその後
史料・文献目録 関連略年表 あとがき 索引(人名・地名・事項)
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著者略歴(中村 美幸) |
神戸女子大学名誉教授 |