『ソーシャルメディア時代の「大衆社会」論 ~「マス」概念の再検討 ~ 』の詳細情報

ソーシャルメディア時代の「大衆社会」論
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タイトル ソーシャルメディア時代の「大衆社会」論
サブタイトル 「マス」概念の再検討
著者 [著者区分]■津田 正太郎 [編集]
■烏谷 昌幸 [編集]
■山口 仁 [編集]
■山腰 修三 [編集]
出版社 ミネルヴァ書房 レーベル
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 320p Cコード 3036
発売予定日 2024-05-08 ジャンル 専門/単行本/社会
ISBN 9784623097258 判型 46
内容紹介
これまで「大衆」と「マス・メディア」に関しては盛んに語られてきたが、SNSをはじめメディアが多様化し、マスとメディアの関係が変容した今日ではリアリティーを失いつつある。とはいえ、大衆社会論の問題は解消された訳ではないだろう。本書はこの「マス」 概念を再検討、再構築することで、現代社会をメディア側から見通す手がかりを探る。
目次
序 章 大衆の消滅(烏谷昌幸)

第一章 大衆の「救済」とマス・コミュニケーション(大石 裕)
 1 大衆の「救済」とは
 2 大衆社会論における大衆
 3 大衆、大衆社会、そして大衆民主主義の「救済」
 4 大衆民主主義の「現在」

第二章 「マス」の再発見――メディア政治研究における抑圧されたものの復活(山腰修三)
 1 大衆社会論とマス・コミュニケーション論
 2 ポピュリズム、メディア政治、そして「マス」の再発見
 3 批判的コミュニケーション論とイデオロギー
 4 現代民主主義の中の「マス」
 5 「意味づけをめぐる政治」とメディア実践

第三章 状態としての大衆、イメージとしての大衆(津田正太郎)
 1 大衆への不安
 2 大衆とはなにか
 3 戦後日本における大衆イメージ
 4 現代における大衆概念の意義

第四章 現代社会におけるマス・コミュニケーションと感情(三谷文栄)
 1 感情研究の今日的展開と大衆
 2 民主主義社会における「マス」とメディア
 3 メディアと感情の共有
 4 感情のレジームの複数性
 5 競合する感情のレジーム

第五章 インターネットの普及に伴う大衆の可視化(平井智尚)
 1 情報化の進展と大衆社会の超克
 2 インターネット社会論を漂う大衆
 3 ソーシャルメディアの普及と「ふつう」の人たちへの批判
 4 インターネットを通じた大衆の可視化
 5 インターネットとマス・セルフ・コミュニケーションの問題
 6 「恥ずかしさ」による慎み

第六章 社会的に構築されない「ジャーナリズム」(山口 仁)
 1 ジャーナリズムを構築主義的に論じるもう一つの視座
 2 ジャーナリズムと現実の社会的構築
 3 マス・コミュニケーションの問題と「ジャーナリズム」への期待
 4 現代社会において「信頼できるもの」

第七章 新しい「正統性の危機」?(湯本和寛)
 1 揺らぐ民主政治の正統性とメディア環境の変化
 2 マス・メディアと正統性
 3 コミュニケーションをめぐる舞台と役割の変化
 4 新しい「正統性の危機」とマス・コミュニケーションの再評価

第八章 陰謀論政治の出現(烏谷昌幸)
 1 メディア・リテラシーの神話
 2 一・六の衝撃
 3 陰謀論とは何か
 4 Qアノン現象
 5 民主主義社会と陰謀論

第九章 「物言わぬ大衆」としての「真の弱者」アイデンティティ(新嶋良恵)
 1 あまりにも雑多な「物言わぬ大衆」
 2 集合的アイデンティティに係る研究の視点から
 3 ニューライト的戦略による「保守政党」の確立
 4 噴出するマイノリティに向けた福祉政策批判
 5 虐げられた白人意識の芽生え
 6 無標の集団から「真の弱者」アイデンティティへ

第一〇章 ジャーナリズム実践の集合的記憶(佐藤信吾)
 1 想起されるジャーナリズム実践
 2 集合的記憶としてのウォーターゲート事件
 3 ウォーターゲート事件の集合的記憶を用いることへの批判
 4 日本のジャーナリズム論への応用可能性

あとがき  
人名・事項索引
著者略歴(津田 正太郎)
2024年4月現在
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授
著者略歴(烏谷 昌幸)
2024年4月現在
慶應義塾大学法学部政治学科教授
著者略歴(山口 仁)
2024年4月現在
日本大学法学部新聞学科教授
著者略歴(山腰 修三)
2024年4月現在
慶應義塾大学法学部政治学科教授
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