『映画で味わう中世ヨーロッパ ~歴史と伝説が織りなす魅惑の世界 ~ 』の詳細情報
Amazonで予約する
|
タイトル |
映画で味わう中世ヨーロッパ |
サブタイトル |
歴史と伝説が織りなす魅惑の世界 |
著者 [著者区分] | 図師 宣忠 [編集]
|
出版社 |
ミネルヴァ書房 |
レーベル |
|
本体価格 (予定) |
3000円 |
シリーズ |
|
ページ数 |
324p
|
Cコード |
3022 |
発売予定日 |
2024-11-26 |
ジャンル |
専門/単行本/外国歴史 |
ISBN |
9784623097746 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
ジャンヌ・ダルクにロビン・フッド、アーサー王伝説……中世ヨーロッパの歴史と伝説はこれまで数多くの映画に結実してきた。これら「中世映画」の見どころは奈辺にあるだろうか。本書は、歴史・文学・美術・音楽など、西洋中世学に関する様々な切り口から「中世映画」を読み解く。過去に観た作品を思い出しながら読み進めるもよし、本書を片手に新たな扉を開くもよし。「中世」の息吹を感じながら、魅惑の世界を味わってみよう!
|
目次 |
序 章 自省と招待の往還から──本書の成り立ち(大黒俊二)
第Ⅰ部 映像化される中世
第1章 〈中世映画〉の幕開けとジャンヌ・ダルク──語り継がれる史実とフィクション(図師宣忠) 〈映画〉という西洋中世の語り方 歴史映画と〈中世映画〉 〈中世映画〉と中世主義 〈中世映画〉史のなかのジャンヌ・ダルク ジャンヌ・ダルク映画の源泉としての歴史と伝説 〈中世映画〉を「読む」
第2章 映画のなかのロビン・フッド──あるいはハリウッドにおける幼年期の終わりについて(岡田尚文) ロビン・フッド伝説と映画 イギリスからアメリカ、児童文学から映画へ ロビン・フッド映画とその変質 映画の同時代史 映画史とロビン・フッド 視覚的「再話」としてのロビン・フッド映画
第3章 ホビット・フランチャイズの武器考証──中世北欧・英国文献学的ファンタジー映画の研究例(伊藤 尽) ジャンルの問題 原作への忠実度と中世的要素の存在 ホビット・フランチャイズの中世主義的武器 映画道具工房による武器デザインの変遷
第4章 「イッツ・オンリー・ア・モデル」──モンティ・パイソンの描いた中世の魅力(小宮真樹子) アーサー王伝説と映画 史実と虚構の英雄アーサー 中世写本の模範として
第5章 過去を語る──女教皇伝説と映画(藤崎 衛) 伝説としての女教皇 映像化される女教皇 伝説の成立と発展 伝説の変容と物語化 真実らしさを求めて──女教皇伝説のナラトロジー 過去を語る
コラム1 ポップカルチャーにおける中世モチーフの展開──テレビドラマ・アニメ・ゲーム(松本 涼・小宮真樹子) コラム2 二次元で描かれる円卓の騎士たち──アーサー王のアニメ映画(小宮真樹子) コラム3 ディズニーの「ロビン・フッド」と『狐物語』(岡田尚文) コラム4 女傑如安あるいは聖女ジョウン──ジャンヌ・ダルクの表象をめぐって(図師宣忠)
第Ⅱ部 中世映画の読み解き方
第6章 映画の「中の音」と「外の音」──中世映画と音楽(吉川 文) 『ロビンフッドの冒険』 『ロック・ユー!』 「中世映画」と「中世音楽」
コラム5 『ロック・ユー!』の馬と騎士の現実(岡田尚文)
第7章 『冬のライオン』とロマネスク美術(金沢百枝) 中世映画の舞台 オープニング 歴史的背景 城 居室の装飾 真夜中の結婚式 凝ったせりふ、家族の物語とコメディ なぜ中世を舞台にしたのか
コラム6 『ロビンとマリアン』以降のロビン・フッド映画(岡田尚文)
第8章 秘められたモチーフ─ガイ・リッチー監督の『キング・アーサー』(小路邦子) 新たなるアーサー王映画 中世の年代記に描かれたヴォーティガン ヴァイキング 映画のヴォーティガン エクスカリバー 救世主アーサー 蛇/ドラゴン 貴種流離譚/謎の美少年 円卓の騎士
コラム7 中世映画小噺(小路邦子)
第9章 映画にみる戦闘シーンと西洋中世武術(ジェイ・ノイズ[小宮真樹子訳])9 西洋中世武術と映画 戦闘における重要な概念 戦闘の目的 鎧を身につけた戦闘と身につけていない戦闘 演技としての戦闘
コラム8 中世ヨーロッパ再現体験(繻 鳳花)
第10章 「羊皮紙」の神秘──『薔薇の名前』写字室からの随想(八木健治) 羊皮紙とは 映画の中の羊皮紙 現実に即した羊皮紙の描写 脚色と思われる描写 写字室における秘儀
コラム9 羊皮紙豆知識(八木健治)
〈中世映画〉をもっと愉しむための文献リスト あとがき 〈中世映画〉リスト 図版出典一覧 人名・事項索引 |
著者略歴(図師 宣忠) |
2024年12月現在 甲南大学文学部教授 |