『世阿弥 ~能の本を書く事、この道の命なり ~ 』の詳細情報

世阿弥
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 世阿弥
サブタイトル 能の本を書く事、この道の命なり
著者 [著者区分]西野 春雄 [著・文・その他]
出版社 ミネルヴァ書房 レーベル ミネルヴァ日本評伝選
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 354p Cコード 0323
発売予定日 2024-09-25 ジャンル 一般/全書・双書/伝記
ISBN 9784623097982 判型 46
内容紹介
世阿弥(1363年?から1443年?)能役者、能作者。
観世座の大夫観阿弥を父として生を享け、幼くして将軍・足利義満の寵愛を得る。将軍家による愛護のもと、貴人にも庶民にも愛される詩劇として能を大成、世界の演劇史に燦然と輝く能の作品と芸術論を遺すも、晩年は数々の悲運に見舞われる。本書は権力者や他の芸能者からの影響に目配りしつつ、その劇的な生涯と偉大な芸術的遺産を丁寧に読み解いていく。
目次
はしがき
主要能楽(小段)用語紹介

序 章 一座共感の中世芸能

第一章 父・観阿弥
 1 観阿弥の出自
 2 観阿弥の活躍
 3 観阿弥の芸風

第二章 出生と成長
 1 生年をめぐって
 2 名童・藤若
 3 足利義満の寵愛

第三章 好敵手たちとその影響
 1 犬王の時代
 2 義持の将軍就任と増阿弥の台頭

第四章 禅との出会いと芸風の深化
 1 禅への帰依と出家
 2 『申楽談儀』に見る芸風
 3 出家後の演能記録

第五章 悲運の訪れ
 1 義持歿し、弟の義円が後継者に
 2 元能の出家遁世
 3 元雅の死と一座の破滅

第六章 佐渡配流
 1 世阿弥はなぜ佐渡へ流されたか
 2 『金島書』と在島の日々

第七章 芸術論の展開
 1 伝書は何のために書かれたか
 2 花とは何か――『風姿花伝』を読む
 3 「無」の発見と習道論の展開――『花鏡』『至花道』時代
 4 却来の思想

第八章 作劇術の建設
 1 総合芸術としての能
 2 諧調美の世界――言葉と音楽
 3 夢幻能の完成――脚色法
 4 世阿弥の能を概観する

第九章 詩劇の達成
 1 足利将軍の治世を賛美する
 2 風雅な修羅を求めて
 3 追慕追懐する女、貴人
 4 老いと若さ、遊狂と物狂
 5 男女の葛藤を描く
 6 人ならざるもの

終 章 明治日本の世阿弥発見

参考文献
あとがき
世阿弥略年譜
人名・事項・曲名索引
著者略歴(西野 春雄)
法政大学名誉教授
他の書籍を検索する