『近現代日本と国葬』の詳細情報

近現代日本と国葬
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タイトル 近現代日本と国葬
サブタイトル
著者 [著者区分]前田 修輔 [著・文・その他]
出版社 山川出版社 レーベル 山川歴史モノグラフ
本体価格
(予定)
6000円 シリーズ
ページ数 272p Cコード 3021
発売予定日 2024-11-22 ジャンル 専門/単行本/日本歴史
ISBN 9784634526433 判型 A5
内容紹介
国葬は、国費で行われる重要な国家儀礼であり、かつ民衆を巻き込むことのできる国家行事でもある。安倍元首相の「国葬儀」は、なぜ復活したのだろうか。
明治から現代まで国葬の変遷を通覧し、政治・社会との関連や、皇室葬儀との比較、法制度や宗教など多面的な検討を通して、国葬の実態を明らかにする。
原史料を精査し、明治から令和までの「国葬」をカバーした、初の本格研究。
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〈目次〉
序章 課題と視角
  1 問題の所在
  2 研究史の整理
  3 本研究の構成

第一章 国葬への道程
  はじめに
  1 維新期の公葬
  2 国葬の創成―岩倉具視の国葬―
  3 国葬の展開―島津久光の国葬―
  4 国葬の確立―三条実美の国葬―
  おわりに

 第二章 皇室喪礼法制化の始動と宗教
  はじめに
  1 岩倉具視による帝室制度整備の志向
  2  「国喪内規」の作成と欧州王室慣例の調査
  3  「喪紀令案」の作成
  4  「国喪令草案」「喪紀令草案」の作成とその影響
  5 皇室喪儀と宗教
  おわりに

第三章 帝室制度調査局による皇室喪礼法制化の進展
  はじめに
  1 前期調査局の設置とその動向
  2 中期調査局における皇室喪礼法制化の議論
  3 後期調査局と喪礼関係法令案の再審議
  おわりに

第四章 国葬の「民衆化」
  はじめに
  1 国葬礼遇の条件と主務官庁
  2 国葬への批判
  3 国葬と民衆
  おわりに

第五章 法制下の国葬
  はじめに
  1 皇室喪儀令・国葬令の成立
  2 法制下初の国葬―東郷平八郎の国葬―
  3 戦時下の国葬
  おわりに

第六章 戦後の皇室喪儀と国葬論議
  はじめに
  1 戦後旧憲法下の皇室喪儀
  2 独立前後の皇室喪儀
  3 国葬と栄典の法制化への試み
  4 昭和末期の皇室喪儀
  おわりに

 第七章 国葬から合同葬へ
  はじめに
  1 新憲法下の国葬
  2 非国葬という選択
  3 公葬と国民
  おわりに

 終章 近現代日本と国葬

 あとがき
 付録--人名索引
目次
著者略歴(前田 修輔)
1990年 福岡県生まれ。 九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了,博士(文学) 現在、上智福岡中学高等学校教諭 主要論文   「戦後の国葬論議と栄典」(『歴史評論』888号,2024年)   「戦後日本の公葬―国葬の変容を中心として―」(『史学雑誌』130編7号,2021年)ほか
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