『21世紀新版 マクドナルド化した社会 ~果てしなき合理化のゆくえ ~ 』の詳細情報
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タイトル |
21世紀新版 マクドナルド化した社会 |
サブタイトル |
果てしなき合理化のゆくえ |
著者 [著者区分] | ■ジョージア・リッツァ [著・文・その他] ■正岡寬司 [翻訳] ■ジョージ・リッツア [著・文・その他]
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出版社 |
早稲田大学出版部 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1800円 |
シリーズ |
早稲田文庫 |
ページ数 |
688p
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Cコード |
1136 |
発売予定日 |
2024-12-23 |
ジャンル |
教養/文庫/社会 |
ISBN |
9784657240125 |
判型 |
文庫(A6) |
内容紹介 |
2008年10月に刊行し大好評を得た同名単行本が、満を持して文庫化! マックス・ウェーバーの近代合理化理論の現代版として展開される脱人間化社会の理論「マクドナルド化」。その骨子は、「効率性」「計算可能性」「予測可能性」「制御」の4つの次元にあったが、本書では原書が刊行された2004年当時の時代的要請に応え、「合理性のもたらす非合理性」という新たな次元についても検討が加えられている(7章)。さらには、グローバル化(globalization)が進行するなか、世界の均質化が進むいっぽうで新たな地域性も生まれるという一見矛盾する状況に対し、リッツアは「グローカル化(glocalization)←→グロースバル化(grobalization[リッツアによるgrowthからの造語])」と「存在(something)←→無(nothing)」という2つの座標軸を用いながらユニークな分析を加えたうえで、脱人間化社会に対する抵抗を試みる――真に人間らしい社会を希求する人びとにとって必読の書。
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目次 |
はじめに――『マクドナルド化した社会』を二一世紀初頭に刊行する六つの意味 1章 マクドナルド化の手ほどき 2章 マクドナルド化とその先駆者たち――鉄の檻からファストフード工場へ 3章 効率性――ドライブスルーとフィンガーフード 4章 計算可能性――ビッグマックと小さなフレンチフライ 5章 予測可能性――丘の小さな家に雨は降らない 6章 制御――人間と産業ロボット 7章 合理性の非合理性――「楽しげに行列している」者たちの交通渋滞 8章 グローバル化とマクドナルド化 9章 世界の変化とマクドナルド化――果たして限界はあるのか 10章 マクドナルド化と付き合う――役に立つ案内 参考文献 注 訳者あとがき 解説――マクドナルド化論の三〇年(大正大学教授 澤口 恵一) 索引 |
著者略歴(正岡寬司) |
まさおか かんじ:1935年、広島市生まれ。早稲田大学文学部教授を経て、2006年より同大学名誉教授。元日本家族社会学会会長。2024年2月、逝去。主な著訳書に、『家族時間と産業時間』(監訳/タマラ・K・ハレーブン著/早稲田大学出版部/1990年)、『マクドナルド化する社会』(監訳/ジョージ・リッツア著/早稲田大学出版部/1999年)、『マクドナルド化の世界――そのテーマは何か?』(監訳/ジョージ・リッツア著/早稲田大学出版部/2001年)、『21世紀新版 マクドナルド化した社会――果てしなき合理化のゆくえ』(訳/ジョージ・リッツア著/早稲田大学出版部/2008年)、『変容する社会と社会学――家族・ライフコース・地域社会』(共著/学文社/2017年)、『社会学の理論原理Vol.1――マクロ・ダイナミクス』(共訳/ジョナサン・H・ターナー著/学文社/2021年)、『社会学の理論原理Vol.2――ミクロ・ダイナミクス』(訳/ジョナサン・H・ターナー著/学文社/2022年)などがある。 |
著者略歴(ジョージ・リッツア) |
George Ritzer:1940年、ニューヨーク生まれ。メリーランド大学名誉教授。ニューヨーク市立大学で心理学を学び、ミシガン大学で修士号を取得したのち、フォード自動車会社で労務管理を担当。その後、コーネル大学で博士号を取得し、いくつかの大学を経て1974年よりメリーランド大学教授に。1993年に『マクドナルド化する社会』(正岡 寬司 監訳/早稲田大学出版部/邦訳は1999年)を出版し、一躍世界的に著名な社会学者の一人となる。ほかにも『マクドナルド化の世界――そのテーマは何か?』(正岡 寬司 監訳/早稲田大学出版部/2001年)、『無のグローバル化――拡大する消費社会と「存在」の喪失』(正岡 寬司 監訳/明石書店/2005年)、『21世紀新版 マクドナルド化した社会――果てしなき合理化のゆくえ』(正岡 寬司 訳/早稲田大学出版部/2008年)など著書多数。 |