『ミンダナオに流れる祈りのハーモニー ~イスラム教徒・キリスト教徒を結び広がるシルシラ対話運動 ~ 』の詳細情報

ミンダナオに流れる祈りのハーモニー
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タイトル ミンダナオに流れる祈りのハーモニー
サブタイトル イスラム教徒・キリスト教徒を結び広がるシルシラ対話運動
著者 [著者区分]関口 広隆 [著・文・その他]
出版社 明石書店 レーベル
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 272p Cコード 0039
発売予定日 2024-04-06 ジャンル 一般/単行本/民族・風習
ISBN 9784750357287 判型 46
内容紹介
国際情勢に影響を及ぼし続けてきたキリスト教とイスラム教の宗教対立に、宥和の希望の光をともすフィリピンの「シルシラ対話運動」を紹介する。イタリア人神父によって始まった活動の軌跡を辿り、どのような宗教間対話が平和と共生を可能にするのかを学ぶ。
目次
 はじめに
 表記について

1章 ザンボアンガの危機にて
 二〇一三年九月九日早朝のできごと
 ザンボアンガの危機とは?
 不信のなかで

2章 フィリピンのイスラム教とキリスト教
 マニラにある二つの銅像
 キリスト教・イスラム教のルーツ
 キリスト教の誕生
 イスラム教の誕生
 フィリピンへのイスラム教伝来
 フィリピンへのキリスト教伝来
 イスラム教徒とキリスト教徒との戦争
 フィリピン革命とアメリカ支配の影響

3章 現代の両教徒対立
 フィリピン独立後の社会状況
 武装闘争の引き金を引いたマルコス政権
 モロ民族解放戦線の誕生
 モロ・イスラム解放戦線の分離
 フィリピン政治の変化とイスラム教武装組織との関係
 ピープルパワー革命後の展開
 混迷を続けたミンダナオ和平
 モロ・イスラム解放戦線との和平
 現在でも続いているイスラム教武装組織の活動

4章 イタリア人神父、ミンダナオに乗り込む――シルシラ対話運動の始まり
 第二バチカン公会議に触発されて
 先住民の村
 イスラム教徒との邂逅
 シルシラのビジョンに向かって

5章 武装組織との旅
 モロ民族解放戦線司令官からの手紙
 愛と祈りのなせること
 冒険としての対話
 最初の国外「亡命」
 シルシラ発見と対話の始まり

6章 再びフィリピンへ
 新しい始まり
 一〇〇年の仕事
 運動としてのシルシラ
 ハーモニーの祈り
 シルシラセンター開設
 シルシラの精神「パダヨン」
 シルシラへの揺さぶり
 二個の爆弾の贈り物
 誘拐未遂
 ハーモニービレッジ誕生

7章 パダヨンの血盟
 サルバトーレ神父、殺害される
 二度目の「亡命」
 痛みの分かちあいと希望作り
 マニラのシルシラ

8章 愛と平和の水平線
 沈黙への誘い
 ハーモニーの祈り、ミンダナオから世界へ

9章 現在のシルシラ
 育つシルシラ
 シルシラ対話運動の組織
 シルシラ対話運動のプログラム――聖職者向け
 イスラム教徒とキリスト教徒の対話サマーコース
 エマオ神学大学――宗教間対話専攻
 学生受け入れ方針
 学生たちの声

10章 信者向け・地域向けのプログラム
 キリスト教信徒の対話への動き――エマオ
 発展したエマオの活動
 エマオの活躍の場となったザンボアンガの危機
 ハーモニーゾーンとなったマンパン
 シルシラフォーラム
 マラウィの戦いのあとで
 宗教間対話指導者協議会
 バシラン島での平和行進

11章 未来の世代が作る対話の架け橋
 大学での対話
 ウェスタン・ミンダナオ大学の現在の試み
 若者の試み――シルピース
 対話が持つ青年への力
 サンタ・クルス島のシルシラ小学校
 子どもたちが作る未来の架け橋
 親の役割・地域の役割

12章 イスラム教徒・先住民からの働きかけ
 キリスト教徒からだけではない対話
 良きイスラム教徒となる教育からの対話
 イスラム教育に対話を組み込む
 イスラム教の本場で対話を説く
 イスラム教徒のローマ留学
 イスラム教徒からの対話アプローチ
 これからの課題である先住民との対話

13章 大自然・創造物との対話
 もう一つの対話の柱
 持続可能な農業からのスタート
 ザンボアンガ市の水質を守っていくために
 大自然・創造物との対話――キリスト教からの説明
 大自然・創造物との対話――イスラム教からの説明

14章 シルシラで唱える「対話」とは?
 シルシラでの対話の考え方
 神が始める対話
 なぜ「神との対話」なのか
 自己との対話
 他者との対話
 人類を皆兄弟姉妹というわけは?
 他者との対話の三つの“S”
 大自然・創造物との対話
 平和を求めるなかに大自然・創造物との対話が入っている理由
 シルシラでの対立・紛争へのアプローチ
 対話の文化による社会変革へ
 シルシラと宗教多元主義
 シルシラでの多元主義
 ロゴスを超えたもの

15章 シルシラによる対話の意義
 バンサモロの成立とシルシラ
 フィリピンでの宗教間対話の流れ
 シルシラのネットワーキング力

16章 シルシラの対話を客観的に見る
 シルシラの影響力
 ダンブラ神父がイタリア人であることのインパクト
 対話はアヘン?
 キリスト教徒に偏した対話ではないか?

 おわりに
 参考資料など
 あとがき
著者略歴(関口 広隆)
一九六三年生まれ。法政大学大学院博士課程単位取得修了。日本ユネスコ協会連盟、外務省専門調査員(在フィリピン大使館)、国際協力機構専門家などを経て、現在日本経済大学非常勤講師。フィリピン大使館勤務時代にシルシラ対話運動と出会って以来、ダンブラ神父と交流・協力を続けてきた。
著書
『世界遺産を守る民の知識――フィリピン・イフガオの棚田と地域の学び』明石書店、二〇一二年、『アフガニスタンを知るための70章』明石書店、二〇二一年(共著・第59章担当)。
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