『トランスランゲージング・クラスルーム ~子どもたちの複数言語を活用した学校教師の実践 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
トランスランゲージング・クラスルーム |
サブタイトル |
子どもたちの複数言語を活用した学校教師の実践 |
著者 [著者区分] | ■オフィーリア・ガルシア [著・文・その他] ■スザンナ・イバラ・ジョンソン [著・文・その他] ■ケイト・セルツァー [著・文・その他] ■佐野 愛子 [監修] ■中島 和子 [監修]
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出版社 |
明石書店 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
368p
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Cコード |
0037 |
発売予定日 |
2024-04-18 |
ジャンル |
一般/単行本/教育 |
ISBN |
9784750357430 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
バイリンガル・マルチリンガルの言語資源を最大限に活用する教育観を支える概念として、近年急速に注目を集めるトランスランゲージング。本書は、その概念をどのように教育の現場で実践できるか、豊富な実践例と詳しい描写を用いて解説する初めての概説書である。
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目次 |
監訳者によるまえがき
序文[グアダルペ・バルデス]
原著者によるまえがき
略語一覧
Part1 学校におけるダイナミック・バイリンガリズム
第1章 トランスランゲージング・クラスルーム――教室環境と目的
1.1 トランスランゲージング・クラスルーム
1.2 トランスランゲージングの目的
1.3 まとめ
第2章 言語実践とトランスランゲージング・クラスルームの枠組み
2.1 言葉の意味や使い方を振り返る
2.2 トランスランゲージング・コリエンテ[translanguaging corriente]
2.3 モノリンガル/バイリンガル教室という従来の概念を超える
2.4 トランスランゲージング・クラスルーム(TLC)の2つの次元
2.5 まとめ
第3章 生徒のダイナミック・バイリンガリズムを記録する
3.1 学校における強固なマルチリンガル・エコロジーの構築
3.2 バイリンガル個票(プロファイル)の開発
3.3 ダイナミック・トランスランゲージング・プログレッション
3.4 DTPのレンズを通して標準化されたシステムを見る
3.5 まとめ
Part2 トランスランゲージング教育論
第4章 トランスランゲージング・スタンス
4.1 juntos/一緒に
4.2 バイリンガルプログラム及びEMIプログラムにおけるTLスタンスの実現
4.3 3つのコアビリーフ
4.4 トランスランゲージング・スタンスを交渉する
4.5 まとめ
第5章 指導におけるトランスランゲージング・デザイン
5.1 教室空間のデザイン
5.2 指導のためのTLデザイン
5.3 指導におけるTLシフト
5.4 まとめ
第6章 アセスメントにおけるトランスランゲージング・デザイン
6.1 アセスメントにおけるTLの原則
6.2 アセスメントのためのTLデザイン
6.3 多角的なアセスメント
6.4 アセスメントにおけるTLシフト
6.5 まとめ
第7章 トランスランゲージング教育論の実践
7.1 教室での実践に迫る
7.2 スタンス――生徒間、言語間、そして学習内容すべてに関わるjuntos[統合・協働]の姿勢
7.3 デザイン――目的を持って戦略的に
7.4 多角的なアセスメント
7.5 シフト――TLコリエンテ[流れ]に乗る
7.6 あなたの教室でTL教育論を実践する
7.7 まとめ
Part3 トランスランゲージングを通した指導と学習の再考
第8章 トランスランゲージング・クラスルームと指導のスタンダード
8.1 スタンス――共に語り、共に歩む[juntos to “talk the talk” and “walk the walk”]
8.2 デザイン――スタンダードの拡張とローカル化
8.3 シフト――瞬間を掴む
8.4 スタンダードとカリキュラム――注意事項
8.5 まとめ
第9章 トランスランゲージング・クラスルームにおける教科学習内容に関わるリテラシー
9.1 スタンス――学習内容とリテラシーのjuntos[統合]
9.2 デザイン――教科学習内容に関わるテクストへの取り組み
9.3 シフト――テクストをめぐる会話を深める
9.4 まとめ
第10章 トランスランゲージング・クラスルームにおけるバイリテラシー
10.1 ダイナミック・バイリテラシー
10.2 スタンス――リテラシーの協働的なリ・メディエーション
10.3 デザイン――バイリテラシーの伴走
10.4 シフト――動かせないテクストを動かす
10.5 まとめ
第11章 社会的情動面におけるウェルビーイングと社会的公正
11.1 スタンス――敬意を持つこと、愛を持つこと、家族のようであること、そして伴走すること
11.2 デザイン――テクストとコンテクストの価値づけ
11.3 シフト――Valorar[価値づけ]のために向きを変える
11.4 トランスランゲージングと社会的公正
11.5 まとめ
参考文献
索引
原著者紹介
監訳者・訳者紹介 |
著者略歴(オフィーリア・ガルシア) |
ニューヨーク市立大学(CUNY)大学院教授で、都市教育プログラム及びヒスパニック言語・文学プログラムで博士課程の教育に携わる。バイリンガリズム及びバイリンガル児童・生徒の教育に関する著書多数。11歳でキューバからアメリカに移住した自身の経験や、マイノリティの児童のバイリンガル教育について教えてきた経験、さらにバイリンガル教育・ESL教育に携わる教師養成に関わってきた経験に基づいた研究を行っている。 |
著者略歴(スザンナ・イバラ・ジョンソン) |
ニューメキシコ大学非常勤教授として、リテラシー教育及びバイリンガル教育について指導している。自分自身の生徒として、また教師としての経験を踏まえ、バイリンガルの子どもたちの教育に情熱を傾ける。バイリンガル教育プログラムの実施、クリティカル・リテラシー教育、バイリンガルの言語習得に関わる教師教育をニューメキシコ州及び全米で実践している。 |
著者略歴(ケイト・セルツァー) |
ニューヨーク市立大学大学院 都市教育プログラム博士課程の学生(博士号取得予定者)で、CUNYのシティ・カレッジでも教鞭をとる。以前は、バイリンガルの生徒を多く抱えるニューヨーク市の高校でランゲージ・アーツの教員として教育に従事していた。 |
著者略歴(佐野 愛子) |
北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院修了(学術博士)。北海道文教大学准教授、札幌国際大学教授等を経て、現在、立命館大学文学部・立命館大学大学院言語教育情報研究科教授。専門は、バイリンガル教育学、英語教育学。
[主な著書・論文]
『日本手話で学びたい!』(佐々木倫子・田中瑞穂と共編著、ひつじ書房、2023年)
The Practice of English as a Medium of Instruction (EMI) Around the World(Carol Griffth【編】、分担執筆、Springer、2023年[英語])
『多文化理解のための国際英語文化入門』(分担執筆、丸善出版、2022年) |
著者略歴(中島 和子) |
トロント大学東アジア研究科名誉教授。カナダ日本語教育振興会(CAJLE)名誉会長、母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会名誉会長、バイリンガル・マルチリンガル子どもネット(BMCN)会長。専門は、バイリンガル教育学、継承日本語教育学。
[主な著書・論文]
『新装版 言語マイノリティを支える教育』(共訳著、明石書店、2011/2021年)
『新装版 カナダの継承語教育――多文化・多言語主義をめざして』(共訳著、明石書店、2005/2020年)
『マルチリンガル教育への招待――言語資源としての外国人・日本人年少者』(編著、ひつじ書房、2010年)
『バイリンガル教育の方法――12歳までに親と教師ができること』(完全改訂版、アルク、1998/2010年)
『言葉と教育』(海外子女教育振興財団、1998年) |