『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章』の詳細情報

パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章
サブタイトル
著者 [著者区分]■鈴木 啓之 [著・文・その他]
■児玉 恵美 [著・文・その他]
出版社 明石書店 レーベル エリア・スタディーズ
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 324p Cコード 0336
発売予定日 2024-05-23 ジャンル 一般/全書・双書/社会
ISBN 9784750357607 判型 46
内容紹介
昨今混迷化するパレスチナ情勢を受け、パレスチナに暮らしている人々や故郷を追われた人々の現状、イスラエル国内の世論等、一元的な対立構造ではない多様な視点からパレスチナ問題がわかる別冊エリア・スタディーズが誕生。どのようにガザを支援しているのか、パレスチナ国内のカルチャーや商業活動等、現地の日常も活写したパレスチナ理解の決定版。
目次
序章[鈴木啓之]

 パレスチナ/イスラエル全景
 パレスチナ難民の移動と現在の居住地

Ⅰ ガザ情勢から見るパレスチナ/イスラエル

第1章 ガザの風景――潮風が香る街道の町[鈴木啓之]
第2章 「封鎖」以前のガザ――うち続く反開発と人びとのスムード[藤屋リカ]
第3章 封鎖下の生活――若者の志を打ち砕く現実[手島正之]
第4章 国際社会とガザ――ガザの人びとと国際人道支援[吉田美紀]
第5章 ハマースとガザ――抵抗と統治のはざま〈山本健介]
第6章 イスラームと政治――その規範的観点と歴史的文脈[ハディ・ハーニ]
第7章 パレスチナと国際人道法――継続する占領と集団罰[島本奈央]
第8章 イスラエルと虐殺の記憶――過剰防衛の歴史社会的背景[鶴見太郎]
 コラム1 レバノンの政治運動とパレスチナ[早川英明]
 コラム2 イスラエル南部のキブツ[宇田川彩]
 コラム3 イスラエル軍の徴兵制[澤口右樹]

Ⅱ 日常のパレスチナ/イスラエル

第9章 東エルサレムと人びとの日常――支配の侵食に抗うこと[南部真喜子]
第10章 西エルサレムの人びとと生活――弦の橋が映し出す街の姿[屋山久美子]
第11章 イスラエル国籍のパレスチナ人――「1948年のアラブ人」の日常[雨雲]
第12章 ヨルダン川西岸での人びとの生活――入植地、分離壁、検問所の存在とその影響、生活する人たちの思い[福神遥]
第13章 テルアビブ――世俗的首都の「多様性」[宇田川彩]
第14章 終わりのみえない難民生活――レバノン在住のパレスチナ人[児玉恵美]
第15章 日常の中のナクバ/ナクバの中の日常――歴史の抹消にあらがう人びとの暮らし[金城美幸]
第16章 パレスチナをめぐるもうひとつの争点――LGBTQの権利について[保井啓志]
第17章 入植者植民地主義とパレスチナの解放――地中海からヨルダン川まで[今野泰三]
 コラム4 教育と日常[飛田麻也香]
 コラム5 「非日常」の抵抗――パレスチナと演劇[渡辺真帆]
 コラム6 日常という抵抗、文学という抵抗[佐藤まな]

Ⅲ 日本や世界との関わり

第18章 UNRWAの活動と日本――70年続いてきた支援[清田明宏・角幸康]
第19章 国際NGOとパレスチナ社会――人びとの暮らしに寄り添って[大澤みずほ]
第20章 ガザの商品を扱う――フェアトレードの試み[山田しらべ]
第21章 パレスチナ・ガザ地区での医療援助――国境なき医師団の活動を通して見た紛争地医療の課題[白根麻衣子]
第22章 国際協力NGOとアドボカシー活動――日本外交への提言[並木麻衣]
第23章 パレスチナ勤務の経験から――緊急人道支援から大規模産業復興プロジェクトまで[大久保武]
第24章 帝国主義とパレスチナ・ディアスポラ――大英帝国からアメリカ帝国へ[イヤース・サリーム]
 コラム7 14歳のパレスチナ難民が日本に伝えたこと[新田朝子・石黒朝香]
 コラム8 転換期にあるBDS運動 ICJ暫定措置命令と対イスラエル武器禁輸[役重善洋]
 コラム9 『ガザ素顔の日常』上映と映画の力[関根健次]

 パレスチナ/イスラエルを知るための参考資料
著者略歴(鈴木 啓之)
東京大学中東地域研究センター・特任准教授。中東地域研究。著書に『蜂起〈インティファーダ〉――占領下のパレスチナ1967-1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)、共訳書にラシード・ハーリディー『パレスチナ戦争――入植者植民地主義と抵抗の百年史』(法政大学出版局、2023年)。
著者略歴(児玉 恵美)
東京外国語大学総合国際学研究科博士後期課程。専門はレバノン地域研究、難民研究。レバノン内戦(1975-1990)をめぐる家族の記憶を、故郷観、祖先観に着目して研究している。著作に「レバノンのパレスチナ墓地における記憶継承――マージド・フサイン・アティーヤの記憶から」(『日本中東学会年報』37(1)、2021年)がある。
他の書籍を検索する