『日本人の対難民意識 ~メディアの表象・言説・作用 ~ 』の詳細情報

日本人の対難民意識
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タイトル 日本人の対難民意識
サブタイトル メディアの表象・言説・作用
著者 [著者区分]大茂矢 由佳 [著・文・その他]
出版社 明石書店 レーベル
本体価格
(予定)
4200円 シリーズ
ページ数 312p Cコード 0036
発売予定日 2024-06-14 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784750357775 判型 A5
内容紹介
日本社会は難民をどのようにとらえてきたのか。新聞およびツイッターを対象とした定量的なテキスト分析、ウェブアンケート調査データにもとづく統計分析を行い、計量的・実証的に検証。日本を事例とした初めてのメディア・フレームを網羅的に分析する研究。
目次
 まえがき
 図表一覧

序章
 1.研究の背景と目的
 2.先行研究の検討
 3.研究課題の設定
 4.研究方法
 (1)メディア表象研究
 (2)メディア効果研究
 5.研究対象
 (1)本書が射程とする「難民」
 (2)分析対象とするメディアの選定
 (3)分析対象とする期間
 6.研究倫理上の配慮について
 7.本書の構成

第1章 先行研究のレビュー
 1.難民研究の系譜的整理
 (1)難民研究の登場
 (2)難民研究の学際性
 2.難民研究におけるメディア研究の視点
 (1)諸外国の知見
 (2)日本の知見
 3.難民の受入意識を規定するものは何か
 (1)マスメディア利用・接触との関連
 (2)ソーシャルメディア利用・接触との関連
 (3)その他の基礎的要因
 4.小括

第2章 理論的枠組み
 1.メディア・フレーム
 (1)メディア・フレーム研究登場の文脈
 (2)メディア・フレームの概念と類型
 (3)メディア・フレーム分析の手法
 2.外集団認知とステレオタイプ
 (1)社会的アイデンティティ理論
 (2)ステレオタイプ
 3.本書への示唆――「日本」という文脈

第3章 マスメディアのなかの難民――新聞
 1.データの収集とクリーニング
 2.分析方法
 (1)形態素解析
 (2)トピックモデル
 3.分析結果
 (1)第1期(2011年7月27日~2015年9月1日)
 (2)第2期(2015年9月2日~2018年1月11日)
 (3)第3期(2018年1月12日~2020年10月21日)
 4.知見の整理

第4章 ソーシャルメディアのなかの難民――ツイッター
 1.データの収集とクリーニング
 2.分析方法
 3.分析結果
 (1)第1期(2011年7月27日~2015年9月1日)
 (2)第2期(2015年9月2日~2018年1月11日)
 (3)第3期(2018年1月12日~2020年10月21日)
 4.知見の整理

第5章 メディア利用と対難民意識に関する調査
 1.仮説の設定
 2.調査の設計
 (1)調査項目と尺度
 (2)調査の手続き
 3.データの状況
 4.分析結果
 (1)人々は情報をどこから得ているか
 (2)メディア利用と難民に関する知識・関心の関連
 (3)難民イメージを規定する要因
 (4)難民の受入意識を規定する要因
 5.仮説の検証

第6章 メディア情報接触と意見変容に関するサーベイ実験
 1.仮説の設定
 2.調査の設計
 (1)調査項目と尺度
 (2)調査の手続き
 3.データの状況
 4.分析結果
 (1)メディア情報との接触による意見変容
 (2)意見変容における外国人との接点程度の影響
 (3)意見変容における難民に関する知識有無の影響
 5.仮説の検証

終章
 1.研究課題に対する回答
 (1)研究課題1
 (2)研究課題2
 (3)研究課題3
 (4)研究課題4
 2.結論
 3.本書の課題と今後の展望

 あとがき
 参考文献

 巻末資料
  〔資料1〕新聞記事の形態素解析結果(頻出名詞上位100語)
  〔資料2〕ツイッターの形態素解析結果(頻出名詞上位100語)
  〔資料3〕第5章ウェブ調査の度数分布表
  〔資料4〕第5章ウェブ調査のQ14のトピックモデル分析結果
  〔資料5〕第6章サーベイ実験の度数分布表
  〔資料6〕第6章サーベイ実験で使用した新聞記事
  〔資料7〕第6章サーベイ実験のQ1のトピックモデル分析結果

 索引
著者略歴(大茂矢 由佳)
埼玉大学学術院講師(大学院人文社会科学研究科、教養学部)。筑波大学人文社会科学研究群国際日本研究学位プログラム博士後期課程修了。博士(国際日本研究)。主な著作に、「転機を迎えた日本の難民政策と日本人の対難民意識の変遷――ミャンマー、アフガニスタン、ウクライナでの政変を経て」『政治社会論叢』8号、1-22頁、2023年(滝澤三郎との共著)、「『難民』という名の言説――脱北、シリア、ジェンダー」池直美・エドワード・ボイル編『日本の境界――国家と人びとの相克』北海道大学出版会、93-105頁、2022年(明石純一との共著)、「日本人の対難民意識とメディア報道接触に関する実証研究」『難民研究ジャーナル』11号、130-145頁、2022年(単著)など。第8回若手難民研究者奨励賞受賞。
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