多くの先人がつみ重ねてきたキーツ研究の歴史にまた違った光を当てる、キーツの世界に親しむこと50年を超える著者の論稿を集めた。
【目 次】
はじめに
[序章 変貌する都市と郊外] シティーとウェストエンド 京に鄙あり キーツのロンドンと郊外の変貌 キーツとハントのハムステッド
[第1章 啓蒙時代と造形美術 ] 時代の文化的趨勢 コウルリッジの審美性と想像力 啓蒙時代の詩文と造形美術 ヴィーナス像の魅力
[第2章 美との交錯] 人生という旅 国内旅行ブーム 湖水地方の詩学 風景美との交錯 もう千日の命
[第3章 断片の美学] 断片と境界 啓蒙思想と断片性 秘すれば花 断片たる存在の描出 [第4章 断片の美学の彼方へ] ふたつの断片詩 夢と自己客体化 広大無辺なる伽藍 煉獄の岩山 夢想家、博愛家、そして詩人 蒼白の顔容
注 / 主要参考文献 / あとがき / 索引
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