『大人をお休みする日』の詳細情報

大人をお休みする日
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タイトル 大人をお休みする日
サブタイトル
著者 [著者区分]文月 悠光 [著・文・その他]
出版社 角川春樹事務所 レーベル
本体価格
(予定)
1600円 シリーズ
ページ数 152p Cコード 0092
発売予定日 2025-02-14 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784758414753 判型 46
内容紹介
「大人」をお休みする日があっても、
それは「わたし」を生きるため。

中原中也賞受賞詩人が贈る、恋と暮らしに寄り添う第五詩集。
雑誌「mina」「婦人之友」人気連載を含む、著者最多の45篇を収録。

恋をすること/自分を愛すること
暮らしていくこと/抗うこと
女ともだちへ/選択すること
別れを選ぶこと/心を生かすために
ーーままならない日々のなかに光を見つける全8章。

「みずみずしくて、たのもしくて、ほんのり光をまとった言葉たちに、ずっと身をまかせて漂っていたくなる。言葉のひとつひとつからふと視線をあげたとき、自分の見ている世界の鮮やかさにうっとりしてしまいます。」(上白石萌歌)

自分の機嫌は、自分でとる。
そう努めることが、
よい「大人」の秘訣でしょうか。
「自分の機嫌くらい」、ね。
ちくりと刺された心地がしてうつむく。
「自分の機嫌だから」むずかしいのに。
世話を焼く対象が外にいてくれた方が
そっと見守ることができるだろうに。
ーー「大きくなるために必要なこと 」より抜粋

ひとりの夜に思い出す。
もう交わることのない関係を、
会わなくなった人たちのことを。
雲間から、月と目を合わせるみたいに
ぽっと記憶が灯る。
そんな過去からの小さな受け取りが
わたしの心を、思わぬ角度で照らしてくれる。
ーー「冷めない夜」より抜粋
目次
著者略歴(文月 悠光)
文月悠光(ふづき・ゆみ)
詩人。1991年北海道生まれ、首都圏在住。10歳から詩を書きはじめる。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社/ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。2022年、6年ぶりの新詩集『パラレルワールドのようなもの』(思潮社)を刊行し、同詩集で第31回萩原朔太郎賞候補、第34回富田砕花賞を受賞。
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