『トイレからはじめる防災ハンドブック 自宅でも避難所でも困らないための知識』の詳細情報
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タイトル |
トイレからはじめる防災ハンドブック 自宅でも避難所でも困らないための知識 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 加藤 篤 [著・文・その他]
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出版社 |
学芸出版社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
192p
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Cコード |
0036 |
発売予定日 |
2024-01-29 |
ジャンル |
一般/単行本/社会 |
ISBN |
9784761528782 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
4人家族なら備蓄しておきたいペーパーの数は?
断水していても○○があれば便器が使える!?
避難所のトイレを清潔に保つための心がけとは?
災害への備えで後回しにされがちな「トイレ」。 でも実は、トイレから防災を考えてみると、災害への正しい備えが見えてきます。 災害とトイレについての基本知識から、家庭や職場でいますぐ実践したい備え、マンションなどの集合住宅や地域で協力したい対応のポイント、避難所での時間をなるべく快適に保つための工夫などについて、トイレ衛生の専門家がわかりやすく解説。 家庭や職場で備えたい方から、地域の防災リーダーや行政・企業の防災担当者まで、生命と生活を守るために1冊必携のハンドブックです。
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目次 |
part 1 災害とトイレの基礎知識 1 発災から3時間以内に38.5%の人がトイレに行く 2 給水と排水の両方が機能しないと水洗トイレは使えない 3 断水が起きると水道の仮復旧までは約1か月間かかる 4 74.7%の避難所がトイレに問題を抱えている 5 仮設トイレが3日以内に行き渡った自治体は34% 6 災害時にはトイレが大小便で満杯になる 7 安心できないトイレは「我慢」を引き起こす 8 トイレの我慢はエコノミークラス症候群による関連死につながる 9 不衛生なトイレは感染症の温床になる 10 口腔ケアと排泄ケアはつながっている 11 便器に溜まっている水は悪臭と虫を防ぐ part 2 自宅・職場で今すぐ実践!災害が起きる前の備え 12 トイレ個室内の棚に重いものと硬いものは置かない 13 トイレに備える非常用照明はランタンタイプが効果的 14 「人数×回数×日数」で携帯トイレを常備する 15 必要な備えを知るのに便利な「排便日誌」と「排尿日誌」 16 トイレットペーパーの使用量を把握する 17 手洗いでは石けんの種類よりも洗浄時間を意識する 18 手を洗うだけではなく清潔なペーパータオルでしっかり“拭き取る” 19 アルコール消毒は指の間からしたたるくらい必要 20 便器の洗浄水量を把握する 21 トイレの設置タイプは法律で3つ定められている 22 自主的に点検できる建物の箇所を見分ける 23 信頼できる排水設備の維持管理業者を把握しておく 24 便器内に溜まっている水の跳ねだしは汚水逆流の兆候 25 トラブルを感知するには汚水マスのチェックが有効 26 災害発生直後は真っ先に携帯トイレを取りつける 27 後悔しないための携帯トイレの選び方・使い方 28 使用済み携帯トイレはフタつきの入れ物で保管する 29 停電時は散水栓から水を確保する 30 断水時にバケツで水を流す方法 31 洗浄タンクに水を入れるとトラブルの原因になる? Part 3 こんな時には?戸建・集合住宅で協力したいトイレ対応 32 道路やマンホールの状態から下水道の状況を調べる 33 排水設備は建物から下水道までの間が破損しやすい 34 集合住宅では上下階で連携してトイレトラブルを回避する 35 建物の給水タイプによって災害時の対応は異なる 36 調べておきたい受水槽の非常用給水栓と緊急遮断弁の扱い方 37 断水時は「高置水槽」の水を活用できる 38 汚水槽・雑排水槽がある場合は貯留容量を確認する 39 浄化槽の自己点検4つのポイント 40 公共マスは下水道の公共管理と個人管理の接点 41 マンションの水洗トイレ対応 ステップ1 緊急点検 42 マンションの水洗トイレ対応 ステップ2 機能点検 43 マンションの水洗トイレ対応 ステップ3 暫定使用 44 マンションの水洗トイレ対応 ステップ4 復旧確認 Part 4 パニックを防ぐために!災害前に知っておきたい避難所のトイレ環境 45 在宅避難者の43.8%が避難所や公園のトイレを利用する 46 トイレの必要数は50人に1個室 47 避難所にある災害用トイレの使い勝手を把握しておく 48 災害用トイレは使用・性能で選ぶ 49 災害時のトイレ対策は20以上の行政部署にまたがる 50 災害時はトイレ確保・管理計画が不可欠 51 トイレ衛生を確保するには司令塔が必要 52 下水道が被災した場合は使用自粛が必要 53 トイレの運営管理は男女共同で実施する 54 国際的に提唱されているし尿管理の“最低基準” 55 広域的な検討が必要なし尿の受け入れとルート選定 56 し尿発生量を考慮して必要数のめどをつける 57 災害用トイレは時間経過に応じて組み合わせる 58 災害になる前に周知しておきたい携帯トイレの使い方 59 持ち運べる簡易トイレを正しく活用する 60 仮設トイレは国が定める「快適トイレ」を優先して調達 61 従来型の仮設トイレは高齢者・障害者のニーズに合わない 62 仮設トイレにはボックスタイプ・組み立てタイプの2タイプがある 63 仮設トイレは人目につく場所に設置する 64 マンホールトイレには下水道接続と便槽貯留の2タイプがある 65 段差がなく衛生的なマンホールトイレのメリット 66 運動会をマンホールトイレの啓発・訓練の機会にする 67 下水道に接続するマンホールトイレは、3つに分類できる 68 処理装置が備わった自己処理型トイレを活用する Part 5 快適に過ごすために!被災時に取り組みたい避難所のトイレ運営 69 声掛けでトイレ我慢を予防する 70 トイレは手で触れやすい9か所に注意して清掃する 71 服の袖をまくり飛散する汚れの付着を避ける 72 水害時はトイレの近くに大きなごみ箱を置く 73 屋内のトイレ不足は簡易トイレで解消する 74 仮設トイレの要領をかせぐための“棒ならし”と分別 75 仮設トイレの運用は維持管理のプロに任せる 76 トイレ環境を整える上で意見を聞くことは欠かせない 77 車いす使用者が移動できる動線が必要 78 聴覚障害者のトイレ支援で大事なフラッシュライトの設置とビジュアル伝達 79 視覚障害者へのトイレ支援では場所と使用方法の伝達に注意 80 オストメイトのストーマ用品は連携して調達する 81 トイレ入り口付近の動線分けで犯罪を抑止する 82 子どもが安心できるトイレ環境とおむつ交換場所を確保する |
著者略歴(加藤 篤) |
特定非営利活動法人日本トイレ研究所 代表理事 1972年生まれ。まちづくりのシンクタンクを経て、現職。災害時のトイレ調査や防災トイレワークショップの実施、防災トイレ計画の作成、小学校のトイレ空間改善を展開。「災害時トイレ衛生管理講習会」を開催し、防災トイレアドバイザーの育成に取り組んでいる。 著書『うんちはすごい!』(株式会社イーストプレス)、『もしもトイレがなかったら』(少年写真新聞社)ほか。 |