建築畑を生きてきた著者が、全国の美術館を訪ね歩いてきた中から、名建築美術館として厳選した、谷村美術館、東京都庭園美術館、ミホ・ミュージアム、群馬県立近代美術館、清春白樺美術館、秋野不矩美術館、大山崎山荘美術館、モエレ沼公園の8箇所を紹介。各建築に携わった村野藤吾、宮内省内匠寮、イオ・ミン・ペイ、磯崎新、谷口吉生、藤森照信、安藤忠雄、イサム・ノグチなどの世界的創造者たちが、数々の困難を乗り越えてこだわり抜き、完成した建物が出来るまでには、様々なドラマ溢れる物語があった。完成までの道程や維持運営を支えたキーパーソンや仲間たちの苦労や喜び、縁の不思議などを感じとりながら、人々の夢の館であった美術館の建築を見つめ直した、名建築鑑賞の旅エッセイ。本書で学び訪れると、名建築美術館の、もう一つの顔が見えてくるだろう。
|