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タイトル |
平家物語 解剖図鑑 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 野中 哲照 [著・文・その他]
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出版社 |
エクスナレッジ |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
160p
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Cコード |
0091 |
発売予定日 |
2024-05-01 |
ジャンル |
一般/単行本/日本文学総記 |
ISBN |
9784767832869 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
盛者必衰の嫌われ者なのに なぜ平家に心を寄せてしまうのか?
多くの作者たちが書き足し、書き変えてきた壮大な物語を、 図解でわかりやすく解説した入門書の決定版!
鎌倉から南北朝期にかけ、多くの作者たちによって練り上げられた『平家物語』。 史実をベースにしながらも巧みに時を操り、歴史的人物のキャラクター化がなされてきました。 そこには作為があり、政治的背景が隠されています。 本書は覚一本『平家物語』をもとにそれらを紐解き、あらすじや有名エピソードのほか、当時の武士・貴族の行動や考え方なども解説しています。 本書は、『平家物語』の入門書として最適なだけでなく、その複雑さを読み解くことでより深く楽しめるように構成されています。 平安武士の生き様がマルわかりの1冊です。 実は、『平家物語』は滅びの美学や、「諸行無常」を語るための書ではなかったのです。
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目次 |
【目次】 序章:5分でつかむ平家物語 1『平家物語』の主題は無常観ではない! 2「テーマ」で見る『平家物語』 3『平家物語』を俯瞰する
1章:平家の増長と政情の不安定化(1131~1171年) ・平清盛の運命 ・平忠盛の昇殿 ・平家の繁栄 ・延暦寺の増長 ・平家の乱暴狼藉 ・コラム1:成り上がり者の時代
2章:鹿の谷事件のてんまつ(1175~1179年) ・鹿の谷の陰謀 ・白山騒動と山王騒動 ・謀反の露見 ・藤原成親父子の処遇 ・藤原成親の惨殺 ・仏法の衰退 ・鬼界が島の流人 ・俊寛の悲劇 ・安徳帝の誕生 ・流人たちの行く末 ・コラム2:伊勢平氏と河内源氏
3章:治承三年の政変と頼政挙兵(1179~1180年) ・重盛の早世 ・治承三年の政変 ・高倉院の厳島御幸 ・源頼政の挙兵 ・三か寺の去就 ・宇治橋合戦 ・頼政・以仁王の最期 ・福原遷都 ・コラム3:名寄せはハイライト
4章:頼朝挙兵と清盛死去(1180~1181年) ・源頼朝の挙兵 ・文覚の教唆 ・富士川合戦 ・還都と奈良炎上 ・高倉院崩御 ・木曾義仲の挙兵 ・清盛死去 ・一変する清盛の評価 ・コラム4:2つの頼朝挙兵譚
5章:木曾義仲の栄光と挫折(1181~1184年) ・横田河原合戦 ・平家勢の北国進撃 ・倶利伽羅合戦 ・斎藤実盛の最期 ・延暦寺の去就 ・平家一門都落ち ・政権交代 ・頼朝と義仲 ・平家方の復活 ・法住寺合戦 ・義仲包囲網 ・義仲の最期 ・コラム5:源平の三大合戦の虚実
6章:源平の三大合戦(1184~1185年) ・瀬戸内の攻防 ・三草合戦 ・一の谷合戦 ・平家の公達の最期 ・三種神器と平重衡 ・平維盛の最期 ・藤戸合戦 ・義経の屋島奇襲 ・屋島合戦 ・壇の浦合戦 ・平家一門の滅亡 ・コラム6:『平家物語』2つの終わりかた
7章:平家滅亡とその供養(1185~1221年) ・神器と捕虜の上洛 ・義経の鎌倉下向 ・戦後処理 ・義経の苦境 ・平家断絶 ・徳子の出家 ・徳子の往生
『平家物語』系図 人名索引 |
著者略歴(野中 哲照) |
野中哲照(のなか・てっしょう) 國學院大學文学部教授。 1961年、福岡県豊前市生まれ。 早稲田大学教育学部卒、早稲田大学大学院文学研究科単位取得。 博士(文学)。専門は軍記物語、歴史叙述。 著書に、『後三年記の成立』(汲古書院) 『後三年記詳注』(同)『陸奥話記の成立』(同) 『保元物語の成立』(同) 『那須与一の謎を解く』(武蔵野書院)、 共著に新編日本古典文学全集『曾我物語』(小学館)など。 |