『紛争後社会と和解 ~ボスニアにおける国家建設 ~ 』の詳細情報

紛争後社会と和解
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タイトル 紛争後社会と和解
サブタイトル ボスニアにおける国家建設
著者 [著者区分]月村 太郎 [編集]
出版社 晃洋書房 レーベル シリーズ転換期の国際政治
本体価格
(予定)
3800円 シリーズ
ページ数 208p Cコード 3031
発売予定日 2024-09-24 ジャンル 専門/単行本/政治-含む国防軍事
ISBN 9784771038691 判型 A5
内容紹介
紛争後の多民族国家を「建国する」

その後の紛争事例における紛争解決、国家建設のモデルの先鞭をつけたボスニアの現在から得られた知見は、様々な紛争後社会を考察する際に、貴重な手がかりを与えてくれるだろう。本書では紛争後ボスニアにおける和解の可能性を探り、現状を他の国との比較を通して立体的に描き出す。
目次
第Ⅰ部 ボスニアの過去と現在

第1章 多民族地域「ボスニア」における民族間関係の過去と現在
 はじめに―ボスニアと20世紀の国際政治―
 1 ボスニアの歴史
 2 ボスニアにおける多民族主義とグローバル化
 おわりに―21世紀の「ボスニア」が我々に教えてくれること―

第2章 デイトン憲法
―構成民族の集団的平等と少数派の参政権―
 はじめに
 1 デイトン憲法の特異な制定過程
 2 構成民族間の地位の平等
 3 デイトン憲法改正の展望
 4 構成民族の平等と選挙制度の問題に関わる主要な判例
 おわりに

第Ⅱ部 ボスニア紛争による教訓

第3章 ボスニア紛争の被害者と移行期正義
―インタビューからの考察―
 はじめに
 1 ボスニア紛争の被害と移行期正義のダブルスタンダード
 2 被害者へのインタビューに基づくこれまでの研究
 3 インタビューの対象と方法
 4 インタビューからみえること
 おわりに

第4章 人道的介入とジェンダー政治
―ボスニア紛争の南アジアへのインパクト―
 はじめに
 1 ボスニア紛争のジェンダー政治へのインパクト
 2 南アジアのジェンダー政治
 3 「破綻しない国家」の人権侵害
 おわりに―紛争後社会のジェンダー改革―

第5章 国防改革の成功と代償
―ボスニアとインドネシアの考察―
 はじめに
 1 ボスニアにおける国防改革
 2 ボスニアにおける国防改革の限界
 3 インドネシアの民主化移行と国防改革
 4 インドネシアにおける国防改革の限界
 おわりに

第Ⅲ部 紛争後社会としてのボスニア

第6章 和解という筋道の可能性を考える
 はじめに
 1 人権、トラウマ、そして和解
 2 真実和解委員会
 3 オーストラリアの場合
 4 ボスニアの場合
 おわりに―和解が可能になる可能性—

第7章 紛争後のボスニアにおける共通内集団アイデンティティが社会秩序に与える影響
 はじめに
 1 集団間の対立を促進する集団カテゴリーと抑制する共通内集団アイデンティティ
 2 民族的アイデンティティと共通内集団アイデンティティが紛争後社会の再建と秩序への態度に与える影響
 3 ボスニアにおける質問紙調査
 4 民族的アイデンティティと共通内集団アイデンティティの関係に関する考察
 おわりに

第8章 現代ボスニアに民族間対立はあるか?
 はじめに
 1 民族意識に関する調査の概要と変数
 2 分析の方法と結果
 おわりに
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