『大正教養主義の成立と末路 ~近代日本の教養幻想 ~ 』の詳細情報
      
      
        
          
          		   	
			  
		  		    
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          タイトル | 
          大正教養主義の成立と末路 | 
        
        
          | サブタイトル | 
          近代日本の教養幻想 | 
        
        
        
          | 著者 [著者区分] | 松井 健人 [著・文・その他]
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          | 出版社 | 
          晃洋書房 | 
          レーベル | 
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          本体価格  (予定) | 
          2700円 | 
          シリーズ | 
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          | ページ数 | 
           					206p 
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          Cコード | 
          3021 | 
        
        
          | 発売予定日 | 
          2025-08-04 | 
          ジャンル | 
          専門/単行本/日本歴史 | 
        
 
        
          | ISBN | 
          9784771039759 | 
          判型 | 
          A5 | 
        
        
          | 内容紹介 | 
        
        
           							教養を積んで差別を行う―― 日本の教養はどう始まったのか。 原典を読解、新史料を発見し、大正教養主義の成立からその末路までを解明。 教養主義のリハビリテーション不可能なありさまを描きだした、 教養主義の死亡診断書。
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        | 目次 | 
        
        
          序 章 大正教養主義という原像  0-1 問題の所在と本書の構成  0-2 補 足──「教養主義」をめぐる研究文脈
     第Ⅰ部 大正教養主義の生成
  第1章 大正教養主義の起源──ラファエル・フォン・ケーベルの教養論  1-1 はじめに  1-2 大正教養主義におけるケーベルの立ち位置  1-3 ケーベルの教養論  1-4 ケーベル教養論の内実とその歴史的性格  1-5 おわりに
  第2章 教養の閉鎖領域──ケーベルと学生たち  2-1 問題の所在──大正教養主義の原像、あるいは大正教養主義記述の定型をめぐって  2-2 東京帝国大学におけるケーベルと教養  2-3 ケーベル受容からみる「教養」の展開  2-4 大正教養主義の原/幻像をめぐって
  第3章 暗記・暗記・暗記──旧制第一高等学校のドイツ語教育  3-1 問題の所在──旧制高等学校とドイツ語  3-2 旧制第一高等学校におけるドイツ語教育課程と教授法  3-3 旧制第一高等学校のドイツ語教育の実際  3-4 おわりに
  補 章 「教養」(Bildung)の語史──明治~昭和前期の独和・和独辞典の検討  補-1 はじめに  補-2 明治期から昭和前期の独和辞典における「Bildung」・「Erziehung」・「Kultur」  補-3 明治期から昭和前期における和独辞典の「教育」・「教養」・「文化」   補-4 おわりに
     第Ⅱ部 大正教養主義の成立
  第4章 働きたくない──教養小説『三太郎の日記』における読書の意義  4-1 はじめに  4-2 『三太郎の日記』における読書を巡って  4-3 『三太郎の日記』における読書の意義  4-4 相克する「社会」と「読書」  4-5 おわりに
  第5章 人格と怨念──大正3 年・『三太郎の日記』発売と同時代書評  5-1 はじめに  5-2 『三太郎の日記』を巡る研究動向  5-3 書評にみる『三太郎の日記』受容  5-4 生成する神話──〈人格主義的コード〉前哨戦  5-5 おわりに
  第6章 読書をかさねて差別する──阿部次郎の読書論と教養論  6-1 はじめに  6-2 阿部次郎の教養論と読書論  6-3 読書と生活のかかわり  6-4 教養と愛のかかわり  6-5 阿部次郎教養論のネタ元としてのゲーテ  6-6 読書と愛とは、植民地支配である──『三太郎の日記』以後の阿部次郎
     第Ⅲ部 大正教養主義の末路
  第7章 教養の戦争協力──旧制第一高等学校長期の安倍能成における教養・教育論  7-1 問題の所在――大正教養主義と安倍能成  7-2 旧制第一高等学校長期の安倍能成の著作の分析  7-3 おわりに
  第8章 教養を忘れて──戦後日本における安倍能成の教育論  8-1 はじめに  8-2 安倍能成の位置づけ  8-3 安倍能成の自由観  8-4 安倍能成の教育論──個人の自由と民主主義  8-5 民主的かつ愛国的──あるいは論者としての安倍能成の位置
  第9章 大正教養主義の末路──阿部次郎の戦中戦後  9-1 はじめに  9-2 西洋古典の読書から日本文化回帰へ──戦中期の阿部次郎  9-3 戦後期の阿部次郎の言論活動  9-4 おわりに
  終 章 大正教養主義という幻像  終-1 本書の内容のまとめ  終-2 教養主義研究のイデオロギー  終-3 大正教養主義の末路と今後 | 
        
                        
        | 著者略歴(松井 健人) | 
        
        
          1992年 和歌山県和歌山市生まれ  2020年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)  日本学術振興会特別研究員PD等を経て現在、東洋大学文学部日本文学文化学科助教(有期) 主要業績 『教養・読書・図書館――ヴァイマル・ナチス期ドイツの教養理念と民衆図書館』(晃洋書房、2023年) 『思想史講義【大正篇】』(山口輝臣・福家崇洋編、共著、筑摩書房、2022年) |