『平戸の島々はなぜ宗教が多彩なのか ~島の地域誌 ~ 』の詳細情報

平戸の島々はなぜ宗教が多彩なのか
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 平戸の島々はなぜ宗教が多彩なのか
サブタイトル 島の地域誌
著者 [著者区分]今里 悟之 [著・文・その他]
出版社 古今書院 レーベル シリーズ日本の地域誌
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 186p Cコード 1025
発売予定日 2024-06-24 ジャンル 教養/単行本/地理
ISBN 9784772261265 判型 A5
内容紹介

「キリシタンの島」として知られる長崎県平戸島。実際には、多様な信仰が存在している。
キリスト教は二系統ある。一つは16世紀後半のイエズス会の布教によるキリシタン信仰、もう一つは19世紀後半以降のパリ外国宣教会の再布教によるカトリック信仰。これに神道や仏教を含む在来信仰が同居し、島の東西南北で個性ある地域を育んだ。
そこに島ゆえの特徴がみられる。平戸島の宗教と地域性を読み解くことで、島の多様性の理解に迫る。

目次
シリーズ「日本の地域誌」に寄せて
はじめに 
 島とは何か/地理と歴史のなかの島々/長崎県とキリスト教/キリシタン集落の理解/4つの地域からみた平戸島
コラム1 最奥地から最先端へ

第1章 北部地域―城下町とキリスト教
 (1)ヨーロッパからの布教
 (2)古地図のなかの平戸
 (3)海外との交易と大小の港
 (4)特異な平戸城下町
 (5)近代のカトリック移住
 コラム2 よく似た2つの島
 コラム3 街角の不思議な石塔
 コラム4 武家屋敷が散居村?
 コラム5 武家の地主
 コラム6 同じ名前の別の自治体?

第2章 南部地域―在来信仰と農村集落
 (1)古代からの要地―志々伎山
 (2)中世の北部勢力への統合
 (3)在来信仰の多彩な宗教者
 (4)近世平戸藩の行政と集落
 (5)農村社会の宗教―野子と大志々伎
 コラム7 辻札と学校安全
 コラム8 天気を分ける壁
 コラム9 残されたわずかな光
 コラム10 トンマツ様と小麦様
 コラム11 ウニを採りに山へ行く?

第3章 中部西岸地域―キリシタンの記憶
 (1)戦国期のキリスト教布教
 (2)キリシタンの里―根獅子
 (3)信仰組織と藩の監視
 (4)オラショと山への崇拝―安満岳
 (5)集落景観と信仰の場所―飯良
 コラム12 これはイエズス会ではない?
 コラム13 キリシタン集落にマリア像?
 コラム14 植物と信仰の結びつき
 コラム15 天空の開拓地
 コラム16 祈りの言葉のはるかな旅
 コラム17 丘の上の祠
 コラム18 棚田の身近な呼び名

第4章 中部東岸地域―カトリックの定着
 (1)幕末から維新への再布教
 (2)海を越えた移住―外海と五島
 (3)移住を支えた生業と食文化
 (4)海を舞台とした経済活動
 (5)宗教を棲み分けた社会―宝亀
 (6)カトリックの人々の暮らし
 コラム19 教会の御堂田と民家御堂
 コラム20 拝啓、十五の君へ
 コラム21 林のなかの巨大な蓑
 コラム22 島の島の島の・・・
 コラム23 河童様のご接待
 コラム24 泳いでくるイノシシ
 コラム25 開拓集落への希望
 
おわりに
 4つの地域の個性/地域形成の条件と背景/今後の展望と課題
 コラム26 本当に同じキリシタン?

参考文献
あとがき
他の書籍を検索する