『夕霧花園』の詳細情報

夕霧花園
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タイトル 夕霧花園
サブタイトル
著者 [著者区分]■タン・トゥアンエン [著・文・その他]
■宮崎 一郎 [翻訳]
出版社 彩流社 レーベル
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 496p Cコード 0097
発売予定日 2023-02-24 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784779127649 判型 46
内容紹介
この記憶は いつまで わたしに残るのだろうか

天皇の庭師だったアリトモと、日本軍の強制収容所のトラウマを抱えるユンリン
1950年代、英国統治時代のマラヤ連邦(現マレーシア)
日本庭園「夕霧」を介して、ふたりの人生が交錯する──

同名映画『夕霧花園』【トム・リン監督/リー・シンジエ、阿部寛出演】原作
(2019年映画化、2021年7月24日、日本公開)。http://yuugiri-kaen.com/

マン・ブッカー賞最終候補に選ばれ、現代アジア文学で最も優れた小説に贈られるマン・アジア文学賞等を受賞。17ヵ国語に翻訳され、高い評価を受けている。

【あらすじ】
封印していた数々の記憶が、「夕霧」でふたたび流れ出す──

1980年代のマレーシア。
連邦裁判所判事の職を離れたテオ・ユンリンは、キャメロン高原の日本庭園「夕霧」を再訪する。
そこは、30数年前、日本庭園を愛する姉の慰霊のために、日本人庭師ナカムラ・アリトモに弟子入りした場所だった。
日本軍のマレー半島侵攻、戦後マラヤの「非常事態」を背景に、戦争で傷ついた人びとの思いが錯綜する。
目次
夕霧花園
著者による注釈
訳注
訳者解説
訳者あとがき
著者略歴(タン・トゥアンエン)
Tan Twan Eng(陳團英) 
1972年、マレーシアのペナン島生まれ。ロンドン大学で法律を学び、クアラルンプールで知的財産弁護士として勤務した後に小説家となり、デビュー作The Gift of Rainが2007年、マン・ブッカー賞の候補作に選ばれる。
2作目の本作『夕霧花園』は2012年、マン・ブッカー賞の最終候補となり、同年のマン・アジア文学賞のほか、2013年に歴史小説に授与されるウォルター・スコット賞を受賞。2014年には国際IMPACダブリン文学賞の最終候補作品となり、台湾語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、韓国語、ロシア語、スペイン語など17か国語に翻訳されている。
また2017年に英国王立文学協会が主催したFavourite Second Novelの投票でジェイン・オースティンの『高慢と偏見』に次いで第2位に選ばれ、2019年には台湾のトム・リン監督によって映画化された。
合気道は初段、伝統的建築物の保存に強い関心を寄せる。
著者略歴(宮崎 一郎)
1952年生まれ。新潟薬科大学非常勤講師。茨城大学人文学部卒。高校教員を経て現職。
訳書:ピーター・マーティン『パース わたしの愛した犬』(共訳、バベルプレス、2005)、ピン・ヤータイ『息子よ、生き延びよ──カンボジア・悲劇の証人』(連合出版、2009)
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