『【増補新版】思想としてのファシズム ~「大東亜戦争」と1968 ~ 』の詳細情報

【増補新版】思想としてのファシズム
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タイトル 【増補新版】思想としてのファシズム
サブタイトル 「大東亜戦争」と1968
著者 [著者区分]千坂 恭二 [著・文・その他]
出版社 彩流社 レーベル
本体価格
(予定)
3000円 シリーズ
ページ数 340p Cコード 0010
発売予定日 2024-12-10 ジャンル 一般/単行本/哲学
ISBN 9784779130137 判型 46
内容紹介
             「破壊への情熱は創造への情熱である」
              (バクーニン)
本書は、戦後、絶対悪として批判対象とされ、今なお、終身刑状態で思想の牢獄に幽閉されたままであるといっていい「ファシズム」について、それが何だったのか、歴史の重層性を踏まえて考察しようとしたものである。著者はこれまでエルンスト・ユンガーを通じてファシズムや現代の問題を追究してきた。そのことやユンガーの名は本書でも随所に登場するが、今回、主にとりあげているのは、日本における純正なファシズムとされる中野正剛と東方会、アジア主義としての内田良平と黒龍会、日本浪曼派と同時代に生きた蓮田善明とその感情的子弟ともいうべき三島由紀夫から、戦後の日本の新左翼、連合赤軍、アナキスト、右翼民族派などであり、極左から極右まで多岐にわたる。いずれも、既存の教科書的な理解や無難な見方とは異なる捉え方をしており、そのため同意される方と反発される方に分かれるかもしれないが、いずれにせよ、よくあるような問題の再確認や通説的納得ではなく、思考を再起動する刺激になればと考えている。久しく待たれた前書に三本の論攷を加え新版として刊行する。
目次
(1)中野正剛と東方会
(2)内田良平と黒龍会
(3)世界革命としての八紘一宇
(4)1968年の戦争と可能性
(5)連合赤軍の倫理とその時代
(6)蓮田善明・三島由紀夫と現在の系譜
(7)21世紀の革命戦争
(8)革命は電撃的に到来する
(9)右も左も革命戦線異状なし
(10)歴史の塹壕の中で
著者略歴(千坂 恭二)
ちさか・きょうじ 1950年生まれ。高校在学中からアナキズム運動に参加し、「アナキスト革命連合(ARF)」や「大阪浪共闘」で活動。70代初頭、新左翼論壇において「戦後最年少のイデオローグ」として注目され、『歴史からの黙示』(田畑書店、1973年)を著すも、次第に隠遁生活へ移行。約20年間の長期にわたる沈黙を経て、2008年頃から再び雑誌などに精力的に論文を発表しはじめ、左右の単純な図式的区別を超えた思想の政治的な意味や歴史の重層性を追求。著書に『思想としてのファシズム  「大東亜戦争」と1968』(彩流社、2015年)、『歴史からの黙示―アナキズムと革命 増補改訂新版』(航思社、2018年)、『哲学問答2020 ウィルス塹壕戦』(現代書館、2020年)などがある。
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