『晴れ ときどき サル』の詳細情報

晴れ ときどき サル
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タイトル 晴れ ときどき サル
サブタイトル
著者 [著者区分]片桐英彦 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル
本体価格
(予定)
1500円 シリーズ 詩集
ページ数 Cコード 0095
発売予定日 2024-06-24 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784781416595 判型 A5変形
内容紹介
◆最新詩集

青い空からサルが降る
降りに降って
道には
サル溜まりが出来ている
走ってきた車が
サル溜まりを撥ねる前に
サルたちは軽々と
僕に跳び移る
中には僕に入り込む奴もいる
サルが降り止んでも
そいつは僕にしがみついたまま
離れない
まじめな話をしようとすると
ひょいと顔を出して
それって本心かと言う
余分な欲や野心を無くし
サルのように
単純明快に生きたいと願うが
その願いだけで
サルにはなれない
まして
サルと共存するには
まだまだだ
空から降ってきたのは
サルの形をした
僕の心だったかもしれない

(「晴れ ときどき サル」より)
目次
著者略歴(片桐英彦)
1942年 佐賀県唐津市生まれ
詩集
『ほたる文書』『枕辺のブーケ』『緩斜面』『木苺摘み』『空っぽの巣の中で』(いずれも海鳥社)『ヒポクラテスの髭を剃る』『橋の下の貘』『物のかたち』(第36回福岡市文学賞受賞)『青い壜』『回転木馬の秋』『恐竜よ』『ただ今診察中』(第46回福岡県詩人賞受賞)『夜更けの大根』『オマージュ鬼塚村』『四丁目の小さなクリニック』『緩和病棟』『南仏紀行』『風とベリーとレモンの木』(いずれもふらんす堂)

『患者の目 医者の目 ぐるっと回って…─ 僕の生命倫理学』(中央公論事業出版)『生命の倫理2』分担執筆(九州大学出版会)『ロビンソン・クルーソーの海』(日本図書館協会選定図書)(朝日クリエ)
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