『皆吉爽雨の百句』の詳細情報

皆吉爽雨の百句
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タイトル 皆吉爽雨の百句
サブタイトル
著者 [著者区分]石嶌 岳 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル 百句シリーズ
本体価格
(予定)
1500円 シリーズ
ページ数 Cコード 0095
発売予定日 2024-07-31 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784781416823 判型 46
内容紹介
◆百句シリーズ
名句が気軽に読める百句シリーズに皆吉爽雨が登場!

◆写生一徹
爽雨は、正岡子規の写生論を継承したアララギ派の歌人島木赤彦の『歌道小見』を愛読しており、赤彦の「寂寥相」(幽遠相)と呼ばれる「自然と人間が一体となった歌の境地」の自然観照の影響もあるかと思われる。
爽雨はいう。「自然という相手と、虚心に正面きって向き合うて、やがて、微笑が交わせた時に俳句は生れる」と(『三露』あとがき)。
自然と自己との交感のなかから、自然の方から作者に語りかけてくるまでじっと自然を見つめているのだ。そして「微笑が交わせた時」が、ものが新しく見えた瞬間であり、そこから俳句が生れてくるのである。虚子のいう「ぢつと眺め入る事」の爽雨流実践である。爽雨の俳句は現実から出発している。自然をよく見て、その声を聴いて、深く瞑想して、格調高く表現してゆく。爽雨は、一貫して写生という態度を取り続けた俳人である。その透徹した眼差しを持つ爽雨に対して、水原秋櫻子は「俳句で煮しめた貌」と賛辞を贈っているのである。
(解説より)
目次
著者略歴(石嶌 岳)
昭和32年 東京生まれ。
昭和54年 「雪解」入会。皆吉爽雨、井沢正江に師事。
平成19年 句集『嘉祥』にて第30回俳人協会新人賞受賞。俳誌「嘉祥」創刊・主宰。
句集に、『岳』(昭和63年)、『虎月』(平成14年)、『嘉祥』(平成18年)、『非時』(令和2年)。
共著に、『現代俳句最前線』、『今日から始めるはじめての俳句』、分担執筆に、『映像
歳時記鑑賞読本』、『現代俳句大事典』、『新東京吟行案内』など。
現在 公益社団法人俳人協会評議員、公益社団法人日本文藝家協会会員。「嘉祥」主宰、
「枻」「雪解」同人、「塔の会」会員。
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