『加藤克巳の百首』の詳細情報

加藤克巳の百首
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 加藤克巳の百首
サブタイトル
著者 [著者区分]久々湊盈子 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル 百首シリーズ
本体価格
(予定)
1700円 シリーズ
ページ数 218p Cコード 0095
発売予定日 2024-10-09 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784781416977 判型 46変形
内容紹介
◆百首シリーズに加藤克巳が登場!――生きていることの実感


核弾頭五万個秘めて藍色の天空に浮くわれらが地球
(『ルドンのまなこ』)

 冷戦構造のまっただなかであったこの時代は、核の脅威が国家の威信を守るとして競って核兵器が作られた。
  ボタンは一瞬いっさいの消滅へ、ボタンは人類の見事な無へ、  ――ああ丸い丸いちっちゃなポツ
 かつて歌集『球体』において、このように偶発的な核爆発を怖れ危惧した作者であるが、ここでは自滅の基となる核弾頭を抱かされている地球への信愛、惻隠の情といったものさえ感じられる。藍色の天空に浮く地球というものを想像してみる。核廃絶を、といった語を使ってはないが、これは立派な核所有反対の言挙げである。
目次
著者略歴(久々湊盈子)
1945年、上海生まれ。高校生時代から短歌を作り同人誌を出していた。
196年、「個性」入会。加藤克巳に師事。
2004年の終刊まで運営委員。
23歳で結婚後、義父湊楊一郎の俳句誌「羊歯」編集に携わる。
歌集に『熱く神話を』『黒鍵』『家族』『射干』『あらばしり』『紅雨』『風羅集』『鬼龍子』『世界黄昏』『麻裳よし』『非在の星』。
インタビュー集『歌の架橋』ⅠⅡ、現代歌人文庫『久々湊盈子歌集』『続・久々湊盈子歌集』、鑑賞『安永蕗子の歌』などがある。
他の書籍を検索する