『折り鶴』の詳細情報

折り鶴
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タイトル 折り鶴
サブタイトル
著者 [著者区分]栗原公子 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル
本体価格
(予定)
2800円 シリーズ 句集
ページ数 196p Cコード 0092
発売予定日 2025-09-29 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784781417639 判型 46変形
内容紹介
◆第二句集

折り鶴を開けば四角ひろしま忌

第一句集『銀の笛』は、俳壇からも多くの評価を受け、千葉県俳句大賞の奨励賞、「沖」の珊瑚賞を受賞している。
第二句集名『折り鶴』となった句は、広島、長崎に原爆が投下され八十年になる今も、何万もの折り鶴を御霊に捧げることで平和を祈り続けている。心を込めて折った鶴も開けばただの折り紙に戻ってしまうように、中々平和の実現に至らないもどかしさを詠んだも
のであり、真の平和を願う作者の強いメッセージのある句である。

帯・沖主宰 能村 研三

◆自選十五句
春光や縒りて艶ます刺繍糸
桜咲き満つ寂しさの倍になる
繰る辞書の紙の薄さよ新樹の夜
ドロップのごと子ら駆ける五月の野
風に髪あづけ少女は五月の木
山滴る人に会はねば言葉痩せ
万緑や戻れぬ道は振り向かず
折り鶴を開けば四角ひろしま忌
香水一滴あともどりもうできず
指栞して初秋の風を聴く
桃は種人は命を深く抱き
青蜜柑言つておかねばならぬこと
秋惜しむページの角を小さく折り
瓢の笛諦めてより鳴り始む
風爽かまだ濡れてゐる草木染
目次
著者略歴(栗原公子)
1943年(昭和18年) 東京都生まれ
2002年(平成14年) 「沖」入会
2006年(平成18年) 「沖」鳴潮集同人
2016年(平成28年) 句集『銀の笛』上梓
2017年(平成29年) 千葉県俳句大賞・奨励賞受賞
2018年(平成30年) 「 沖」珊瑚賞受賞 蒼茫集同人
2023年(令和5年) 「 沖」同人会副会長

市川市俳句協会副会長・俳人協会幹事

サークル句会講師
浦安市美浜公民館句会・市川市東部公民館句会
市川市行徳公民館句会・市川市信篤公民館句会
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