『中田みづほの百句』の詳細情報

中田みづほの百句
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タイトル 中田みづほの百句
サブタイトル
著者 [著者区分]中本真人 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル 百句シリーズ
本体価格
(予定)
1500円 シリーズ
ページ数 226p Cコード 0095
発売予定日 2025-10-29 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784781417837 判型 46変形
内容紹介
◆百句シリーズに中田みづほが登場!

――ホトトギス俳人として

俳人の中田みづほは、浜口今夜との対談「句修業漫談」がよく知られるだろう。二人の対談は「まはぎ」昭和四年一二月号から始まったが、特に同五年七月号「秋櫻子と素十─ 句修業漫談のつゞき─ 」は、水原秋櫻子「「自然の真」と「文芸上の真」」の反論を招き、秋櫻子の「ホトトギス」離脱、「馬酔木」独立へと展開した。
このように書くと「秋櫻子と素十」が秋櫻子の「ホトトギス」離脱の引き金であったようにみえるし、実際そのようにもいわれてきた。しかし「秋櫻子と素十」が「まはぎ」に掲載されてから、秋櫻子が実際に行動を起こすまでには一年以上のタイムラグがあった。その間も秋櫻子は「ホトトギス」に投句しているし、東大俳句会や虚子たちとの座談会に出席している。
そもそも「秋櫻子と素十」は、どのような内容だったのだろうか。中田みづほと浜口今夜による対談「秋櫻子と素十」は、水原秋櫻子の「ホトトギス」離脱の大きな要因といわれてきた。しかし実際は、みづほも今夜も秋櫻子の俳句や作風を深く理解、高く評価しており、全く秋櫻子を否定するような立場ではなかった。
周知の通り、この「秋櫻子と素十」は「ホトトギス」昭和六年三月号に転載されて、また新たな火種を生むことになる。「ホトトギス」転載による「秋櫻子と素十」の影響については、別の機会に論じることにしたい。
(解説より)
目次
著者略歴(中本真人)
昭和56年、奈良県北葛城郡新庄町(現・葛城市)生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科国文学専攻後期博士課程修了。博士(文学)。
現在、新潟大学人文学部准教授。「山茶花」曈々集選者、飛天集同人。
句集に『庭燎』(ふらんす堂、平成23年)。
共著に『セレクション俳人 プラス 新撰21』(邑書林、平成21年)。『ブックレット新潟大学82 新潟医科大学の俳人教授たち』(新潟日報メディアネット、令和6年)にて、第39回俳人協会評論新人賞受賞。
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