『瓜の花』の詳細情報

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タイトル 瓜の花
サブタイトル
著者 [著者区分]田中久幸 [著・文・その他]
出版社 ふらんす堂 レーベル
本体価格
(予定)
2600円 シリーズ 句集
ページ数 190p Cコード 0092
発売予定日 2025-11-25 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784781417882 判型 46
内容紹介
◆第一句集

初蝶の森の光となりゆけり

湧き立つように現出した一つの生命体「初蝶」が心象の景へと移行した瞬間である。
  懸鳥の玉虫色に光りけり
  姫百合の淡き光を活けにけり
  綿虫を掴めば光失へり
懸鳥の妖しさ、姫百合の華やぎ、綿虫という命の息づき……。いずれも光を伴う美的情調の極みと言えよう。久幸さんを光の魔導師だと思う所以である。

帯・谷口智行

◆自選十二句

鶯の喉の膨らみ見えにけり
見下ろして聴く時鳥山の寺
茄子の馬手綱もかけてありにけり
能登の潮零さぬやうに栄螺焼く
海鞘を糶る津波後三年育てきて
朝刊に少女の意見鵤鳴く
ほうたるやこの川に村育まれ
瓜の花谷は暮しのあるところ
遠花火果てて漁火残りけり
戦災の榧を遠目に若菜摘む
さざ波の綺羅にも触れて松手入
煤竹を手に手に僧の散りゆけり
目次
著者略歴(田中久幸)
1945年(昭和20年)宮崎県えびの市生まれ
2008年(平成20年)「運河」入会
2011年(平成23年)「運河賞」受賞
2012年(平成24年)「運河」同人
2015年(平成27年)「運河俳句賞」受賞
2025年(令和7年)「運河」天水集同人
俳人協会会員
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