『音楽雑誌と政治の季節 ~戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
音楽雑誌と政治の季節 |
サブタイトル |
戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程 |
著者 [著者区分] | 山崎 隆広 [著・文・その他]
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出版社 |
青弓社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3600円 |
シリーズ |
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ページ数 |
392p
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Cコード |
0036 |
発売予定日 |
2024-06-28 |
ジャンル |
一般/単行本/社会 |
ISBN |
9784787235381 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
戦後の音楽産業や出版事情などの基礎知識を押さえたうえで、「ニューミュージック・マガジン」の編集者を務めた北中正和へのインタビューや日本語ロック論争、「試行」の分析から、当時のポピュラー音楽と社会状況との関わりを明らかにする。
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目次 |
序 章 〈他者〉の到来
1 問題設定
2 先行研究――領域ごとの先行研究の整理
3 本書の構成
第1章 「音楽誌史」概観
1 一九六九年四月「ニューミュージック・マガジン」創刊
2 ジャズからビートルズヘ――「ミュージック・ライフ」(占領期―一九六五年)
3 「嗜み」から「愉しみ」ヘ――大阪労音、「うたうたうたフォークリポート」
4 一九六九年――「フォークリポート」から「ニューミュージック・マガジン」「新宿プレイマップ」へ
5 一九七九年の誌名変更
6 結びにかえて――ポピュラー音楽をめぐる現在の「情況」
第2章 「ニューミュージック・マガジン」の一九六九年――七〇年前後のメディア環境
1 ポップの波打ち際――一九六九年の社会、経済、メディア状況
2 音楽メディアの新たな時代
3 「ニューミュージック・マガジン」の一九六九年
第3章 雑誌メディアの〈情況〉と〈運動〉、〈他者性〉をめぐる問題――「ニューミュージック・マガジン」一九七〇―七四年
1 「覆刻」された創刊号――一九七〇年代初期の出版をめぐる情況
2 「ニューミュージック・マガジン」をめぐる〈情況〉
3 〈他者〉の変容――シンボルからシステムへ
第4章 〈情況〉とサブカルチャー――雑誌「試行」をめぐる文化論的考察
1 サブカルチャーのなかの〈情況〉
2 「試行」創刊をめぐる〈情況〉
3 「試行」同人解散、単独編集に至るまで
4 〈大衆化〉への応答
5 〈大衆化〉とサブカルチャー――「周縁文化」の時代
6 〈大衆化〉とアイロニー
第5章 雑誌と〈敗北〉――「試行」と「ニューミュージック・マガジン」、サブカルチャーのなかのアイロニー
1 二重の〈敗北〉――一九六〇年安保闘争
2 〈敗北〉とサブカルチャーの接続①
3 〈敗北〉とサブカルチャーの接続②
4 ジャズからロックへ――「ニューミュージック・マガジン」創刊前夜
5 一九六九年四月「ニューミュージック・マガジン」創刊
6 〈敗北〉という起点
7 〈敗北〉の記憶
第6章 成長と運動の時代における〈他者〉の変容――オルタナティブなメディアはなぜ一九七〇年前後に生起したか
1 〈アメリカ〉の存在
2 一九七〇年前後という時代①――「六〇年安保」と「大学紛争」
3 一九七〇年前後という時代②――アメリカの対抗文化(ルビ:カウンターカルチャー)と「ベトナム反戦」
4 一九七〇年前後③――「テレビ、お前はただの現在にすぎない」
5 一九七〇年前後④――ベ平連の活動から生まれた「週刊アンポ」
6 考察
7 結論
第7章 出版研究における〈場〉の理論導入の可能性――ブルデュー『芸術の規則』を手がかりに
1 問題設定――本章の射程
2 〈場〉の概念
3 〈文学場〉とは何か
4 雑誌の〈場〉――〈場〉の概念を応用する
5 〈場〉の概念を出版研究に導入する
6 結論
第8章 雑誌のなかの〈基地〉表象――一九七〇年前後のメディア情況からの考察
1 問題設定――本章の射程
2 内なる〈他者〉――〈基地〉の表象
3 〈他者〉の変容
4 〈運動〉する雑誌
5 室謙二と中村とうようのやりとりからみる〈他者〉概念の変遷
6 結論
終 章 音楽雑誌と政治の季節
1 〈アメリカ〉という「問題」――ある作家の「転向」
2 江藤淳の苛立ちと村上龍の〈転向〉
3 「象徴」から「体制」、そして「敗北」のその後へ
補 論 北中正和氏インタビュー:音楽と批評――戦後日本のポピュラー音楽環境と「ニューミュージック・マガジン」をめぐって
参考文献
初出一覧
あとがき
人名索引
誌名・事項・概念索引
【お詫びと訂正】
本書に以下の誤りがありました。
337ページ:11行目から12行目にかけて
【誤】真崎守
【正】真崎義博
読者のみなさまと関係各位にご迷惑をおかけしたことを、心からお詫びします。
山崎隆広/青弓社編集部 2024年7月12日 |
著者略歴(山崎 隆広) |
1969年、群馬県生まれ。群馬県立女子大学文学部教授。専攻はメディア論。共著に『雑誌メディアの文化史――変貌する戦後パラダイム 増補版』(森話社)、論文に「デジタル時代の読書についての史的、意味論的観点からの考察」(「出版研究」第51号)、「〈情況〉とサブカルチャー――雑誌『試行』をめぐる文化論的考察」(「群馬県立女子大学紀要」第38号)、共同監訳書に『オックスフォード 出版の事典』(丸善出版)、共訳書に『メディア表象』(東京大学出版会)など。 |