『ジェンダーの考え方 ~権力とポジショナリティから考える入門書 ~ 』の詳細情報

ジェンダーの考え方
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タイトル ジェンダーの考え方
サブタイトル 権力とポジショナリティから考える入門書
著者 [著者区分]池田 緑 [著・文・その他]
出版社 青弓社 レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 192p Cコード 0036
発売予定日 2024-12-26 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784787235497 判型 A5
内容紹介
規範や権力作用という視点を軸にして、基礎概念からジェンダー論の核心、ポジショナリティなどの新たな概念までを、豊富な具体例を用いて平易に説く。ジェンダー論を学ぶ「はじめの一歩」にとどまらず、二歩目、三歩目を力強く後押しする画期的な入門書。
目次
はじめに――ジェンダー論に向き合うこと

第1章 ジェンダーを考えること:1――ジェンダー論の前提
 1 ジェンダー論と生活経験
 2 ジェンダー論の前提になる諸概念
 3 「女性問題」という問題
 解説1 構築主義とネイション
 解説2 ミソジニー
 第1章をより理解するためのブックガイド

第2章 ジェンダーを考えること:2――ジェンダーのポリティクス
 1 ジェンダーをめぐる駆け引き
 2 脱‐自然化
 3 ジェンダーカテゴリーと規範権力
 4 性差別をめぐる事実判断と価値判断
 第2章をより理解するためのブックガイド

第3章 制度か心か――フェミニズムが問題にしてきたもの
 1 フェミニズムとジェンダー論
 2 リベラルな視点による制度への問題提起
 3 第2波フェミニズム:1――私的領域への注目
 4 第2波フェミニズム:2――性支配
 5 第2波フェミニズム:3――労働への注目
 解説3 リベラリズム
 解説4 良妻賢母
 解説5 戦争、そしてボーヴォワールとフーコーの影響
 第3章をより理解するためのブックガイド

第4章 差別/区別と自然化
 1 差別の順序
 2 徹底した差別、すなわち区別
 3 区別論の効果
 4 自然化と自然の構築
 解説6 先史時代の性別役割分業
 解説7 ジェンダーと“最新の科学”
 第4章をより理解するためのブックガイド

第5章 男もつらいよ?――男たちの欺瞞のポリティクス
 1 責任転嫁と「加害者の被害者化」
 2 ポジショナリティと男性の利益
 3 男もつらいよ?
 4 男性内の配分の問題(複数性の問題)
 解説8 相殺法
 第5章をより理解するためのブックガイド

第6章 ジェンダーと社会的結合
 1 男性たちの社会的結合
 2 異性愛での社会的結合
 3 近代家族の社会的機能
 4 制度ということの意味
 解説9 母性
 解説10 晩婚化・非婚化・少子化は女性の責任?
 解説11 イエとカイシャ
 第6章をより理解するためのブックガイド

第7章 ジェンダーと権力作用
 1 交換という社会的結合
 2 代理行為と模倣
 3 強制された共犯性
 4 ポストコロニアルなジェンダー権力
 解説12 学習性無力感(learned helplessness)
 第7章をより理解するためのブックガイド

文献表

おわりに――みる前に跳べ
著者略歴(池田 緑)
大妻女子大学社会情報学部准教授。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。専攻は社会学、ポジショナリティ研究、ジェンダー研究、コロニアリズム(ポストコロニアリズム)研究。著書に『ポジショナリティ――射程と社会学的系譜』(勁草書房)、編著に『日本社会とポジショナリティ――沖縄と日本との関係、多文化社会化、ジェンダーの領域からみえるもの』(明石書店)など。
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