『日本のヴァイオリン史 ~楽器の誕生から明治維新まで ~ 』の詳細情報

日本のヴァイオリン史
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タイトル 日本のヴァイオリン史
サブタイトル 楽器の誕生から明治維新まで
著者 [著者区分]梶野 絵奈 [著・文・その他]
出版社 青弓社 レーベル
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 164p Cコード 0073
発売予定日 2022-09-26 ジャンル 一般/単行本/音楽・舞踊
ISBN 9784787274502 判型 A5
内容紹介
ヴァイオリンは、16世紀に北イタリアでその原型となる楽器が生み出されて以来、ヨーロッパの芸術音楽で中心的な役割を担ったのはもちろん、世界各地でジェンダーや階層を超えて多くの人々に演奏されてきた。では、ヴァイオリンは日本でどのように受容されたのだろうか。

16世紀から17世紀にかけてのヴァイオリンの原型やそれに類似する楽器の足跡をたどり、近世日本にキリスト教の宣教師によって日本に持ち込まれたことを確認する。そして、鎖国期日本の長崎・出島で「黒坊」と呼ばれたインドネシアからの「奴隷」によってヴァイオリンが演奏されたことを掘り起こし、インドネシアでのヴァイオリンの演奏実践にも光を当てて、非ヨーロッパ文化圏での受容を明らかにする。加えて、黒船来航以降の事例として、来日したヴァイオリニストによる長崎での初コンサートや横浜の外国人居留地での音楽活動にも目を向けて、明治維新前後の受容にも迫る。

ヴァイオリンは日本では明治維新前後に普及し始めたが、これまでは「クラシック音楽を演奏する楽器」「西洋文化への憧れ」などの視点で語られてきた。本書では、西洋音楽受容史としてではなく、人々が従来からの価値観や音楽習慣、箏・三味線などの芸能実践を踏まえて「楽器としてのヴァイオリン」にどのように携わり、どのような営みをおこなっていたのかを掘り起こす。カラーも含め、貴重な図版も多数所収。
目次
はじめに

第1章 近世日本への伝来
 1 十六世紀から十七世紀の西洋におけるヴァイオリン
 2 ラベカの日本到来の記録

第2章 鎖国期日本におけるヴァイオリン演奏
 1 出島でのヴァイオリン演奏の始まり
 2 「黒坊」たちの音楽的背景とヴァイオリン演奏
 3 江戸後期の長崎における様相

第3章 黒船来航から明治維新まで
 1 ペリー来航時のミンストレル・ショー
 2 横浜浮世絵に描かれたヴァイオリン
 3 初のコンサートヴァイオリニストの来日「セニョール・ロビオ」
 4 横浜外国人居留地での音楽活動の展開

おわりに

参考文献一覧

あとがき
著者略歴(梶野 絵奈)
3歳でヴァイオリンを始める。国立音楽大学器楽学科ヴァイオリン専攻卒業。オーストリア国立ザルツブルク・モーツァルテウム大学大学院器楽学科ヴァイオリン専攻修士課程修了。1997年、カナダ・オタワでジョン・カズシ基金助成によるリサイタルシリーズを開催。2001年にオーストリアから東京に拠点を移し、現在はフリーランスのヴァイオリニストとして、ソロから室内楽、オーケストラまで演奏し、また後進の指導もおこなう。徳永二男、カルビン・ジープ、ハーゲン弦楽四重奏団などに師事。2007年に東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化コース修士課程入学。19年に博士号(学術)取得。現在は武蔵野大学非常勤講師、東京大学非常勤講師。専門は音楽学、比較音楽論。共編著に『貴志康一と音楽の近代――ベルリン・フィルを指揮した日本人』(青弓社)がある。
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