『災害〈後〉を生きる ~慰霊と回復の災害人文学 ~ 』の詳細情報

災害〈後〉を生きる
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タイトル 災害〈後〉を生きる
サブタイトル 慰霊と回復の災害人文学
著者 [著者区分]■李善姫 [編集]
■高倉 浩樹 [編集]
■高倉浩樹 [編集]
出版社 新泉社 レーベル
本体価格
(予定)
2700円 シリーズ
ページ数 280p Cコード 1039
発売予定日 2023-02-21 ジャンル 教養/単行本/民族・風習
ISBN 9784787722089 判型 A5
内容紹介
未曾有の大震災から10余年。
大きな喪失感を抱えた人びとと共同体は、災害の記憶をどのようにとらえ、慰霊と回復に向き合ってきたのか。

国内外の人類学、民俗学、宗教学などの研究者が、被災地と人びとの「再生」に向けた歩みを見つめる。

◎執筆陣
・本編……李善姫/木村敏明/大村哲夫/セバスチャン・ペンメレン・ボレー/フラヴィア・フルコ/坂口奈央/アリーン・エリザベス・デレーニ/ユリア・ゲルスタ
・コラム……門馬 健/安田容子/福田 雄/小谷竜介/瀧川裕貴/呉屋淳子/山口 睦/門廻充侍/蝦名裕一
目次
序論 慰霊と回復の災害人文学……李善姫
1 災害による「コミュニタス」と「創造的復興」
2 慰霊、伝承、コミュニティ再生
3 本書の特徴とコラムの位置づけ

第Ⅰ部 震災と記憶と慰霊——どのようにメモリアル化するのか

第一章 東日本大震災後における地方自治体の慰霊・追悼行事……木村敏明
1 はじめに
2 どの自治体が慰霊・追悼行事を行ったか
3 仏教民俗に根ざした慰霊・追悼行事
4 臨時的儀礼から周期的儀礼へ
5 おわりに

第二章 非合理と慰霊——東日本大震災と死児におくる卒業証書……大村哲夫
1 はじめに——私たちは合理的に生きているだろうか
2 死児に卒業証書を授与するということ
3 おわりに

第三章 破壊と復興の狭間で——東日本大震災メモリアル・ランドスケープの過渡性について……セバスチャン・ペンメレン・ボレー
1 はじめに
2 東日本大震災の余波
3 私有地、庭、個人祭壇
4 NGO、死、記念
5 犠牲になった市民の慰霊碑建立に向けた活動
6 「手を合わせる場所」、宗教をめぐる政治的駆け引き
7 結論——メモリアル・ランドスケープの創造と変容

第Ⅱ部 景観の変化と記憶の風化、そして伝承

第四章 東日本大震災後の「語り部」——集合的記憶の交渉と復興プロセスおよび災害教育支援……フラヴィア・フルコ
1 はじめに
2 震災後の語り部に関する背景
3 東北の語り部
4 場所を語る——南三陸町の例
5 語り部の組織化と話す権利
6 進行中の集合的記憶とトラウマのプロセス
7 結論

第五章 被災者の記憶と葛藤——なぜ震災遺構を解体したいのか……坂口奈央
1 震災遺構をめぐる議論の本格化
2 解体に至る経緯
3 多様で断片的な記憶
4 解体を望む被災者にとっての震災遺構

第六章 東日本大震災後の日本における変化した(文化的)景観——海岸線の変化が「場所への愛着」に及ぼす影響……アリーン・エリザベス・デレーニ
1 はじめに
2 災害後の対応を理解する
3 文化的景観——海岸線と環境の相互作用の変化
4 場所への愛着
5 時間
6 場所の発見
7 景観の変化の意味を理解する
8 結論

第Ⅲ部 コミュニティ再生と機会の窓

第七章 復興中の居場所とジェンダーの役割——三・一一は「機会の窓」になったのか?……ユリア・ゲルスタ
1 はじめに
2 ジェンダーと災害復興
3 災害後のコミュニティイベントにおけるジェンダー
4 結論——三・一一はジェンダー役割の変化に関わる「機会の窓」となったか?

第八章 東日本大震災とエスニック・マイノリティ——移住女性たちのコミュニティ活動と社会参画の持続可能性を考える……李善姫
1 外国人排除と包摂の歴史と日本の災害
2 東北の結婚移住女性たちの「不可視化」と潜在化されていた脆弱性
3 被災地での外国人支援の取り組みと新たなチャンス
4 移住女性たちによるコミュニティ活動とエンパワーメント
5 震災後の一〇年——移住女性たちの社会参画とその持続可能性
6 おわりに

コラム

コラムA ハコモノのつくりかた、資料の声の聞きかた・活かしかた……門馬 健

コラムB 東日本大震災で被災した美術資料について……安田容子

コラムC 慰霊祭と交歓……福田 雄

コラムD コミュニティの再生と地域の芸能……小谷竜介・瀧川裕貴

コラムE 「共事者」になるということ——山元町の神楽保存会と歩んだ六年間……呉屋淳子

コラムF “復興応援”から“とうほくてしごと”へ——災害と手仕事ビジネス……山口 睦

コラムG 災害犠牲者分析から災害人文学に問う……門廻充侍

コラムH 地域の記憶継承にむけた新技術……蝦名裕一
著者略歴(李善姫)
◎李善姫
1994年来日。
東北大学男女共同参画推進センター講師。博士(国際文化学)。文化人類学専攻。
日韓の結婚移住女性の研究を通して、それぞれの社会におけるジェンダー規範や多様性について考察している。東日本大震災の際は、被災地に住む外国人住民の被害状況と復興に関する調査・分析を行った。
著書に、『東北の結婚移住女性たちの現状と日本の移民問題——不可視化と他者化の狭間で』(明石書店、2023年)。共著・共編著に、『国際結婚と多文化共生——多文化家族の支援にむけて』(共著、明石書店、2017年)、『復興を取り戻す——発信する東北の女たち』(共著、岩波書店、2013年)、『移動の時代を生きる——人・権力・コミュニティ』(共編著、東信堂、2012年)など。
著者略歴(高倉 浩樹)
◎高倉浩樹
1968年生まれ。
東北大学東北アジア研究センター教授。専門は社会人類学、シベリア民族誌。
著書に、『極北の牧畜民サハ——進化とミクロ適応をめぐるシベリア民族誌』(昭和堂、2012年)、『極寒のシベリアに生きる——トナカイと氷と先住民』(編著、新泉社、2012年)など。
震災関連の業績に、『聞き書き 震災体験——東北大学 90人が語る3.11』(東北大学震災体験記録プロジェクト編、高倉浩樹・木村敏明監修、新泉社、2012年)、『無形民俗文化財が被災するということ——東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌』(高倉浩樹・滝澤克彦編、新泉社、2014年)、『震災後の地域文化と被災者の民俗誌——フィールド災害人文学の構築』(高倉浩樹・山口睦編、新泉社、2018年)、『災害ドキュメンタリー映画の扉——東日本大震災の記憶と記録の共有をめぐって』(是恒さくら・高倉浩樹編、新泉社、2021年)など。
著者略歴(高倉浩樹)
◎高倉浩樹
1968年生まれ。
東北大学東北アジア研究センター教授。専門は社会人類学、シベリア民族誌。
著書に、『極北の牧畜民サハ——進化とミクロ適応をめぐるシベリア民族誌』(昭和堂、2012年)、『極寒のシベリアに生きる——トナカイと氷と先住民』(編著、新泉社、2012年)など。
震災関連の業績に、『聞き書き 震災体験——東北大学 90人が語る3.11』(東北大学震災体験記録プロジェクト編、高倉浩樹・木村敏明監修、新泉社、2012年)、『無形民俗文化財が被災するということ——東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌』(高倉浩樹・滝澤克彦編、新泉社、2014年)、『震災後の地域文化と被災者の民俗誌——フィールド災害人文学の構築』(高倉浩樹・山口睦編、新泉社、2018年)、『災害ドキュメンタリー映画の扉——東日本大震災の記憶と記録の共有をめぐって』(是恒さくら・高倉浩樹編、新泉社、2021年)など。
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