『貧困へのまなざし ~富裕層は貧困層をどのように見ているのか ~ 』の詳細情報

貧困へのまなざし
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タイトル 貧困へのまなざし
サブタイトル 富裕層は貧困層をどのように見ているのか
著者 [著者区分]■セルジュ・ポーガム [著・文・その他]
■ブリュノ・クザン [著・文・その他]
■カミーラ・ジオルジェッチ [著・文・その他]
■ジュール・ノデ [著・文・その他]
■川野 英二 [翻訳]
■中條 健志 [翻訳]
出版社 新泉社 レーベル
本体価格
(予定)
3500円 シリーズ
ページ数 376p Cコード 1036
発売予定日 2024-12-17 ジャンル 教養/単行本/社会
ISBN 9784787724076 判型 46
内容紹介
岸政彦氏推薦
「富裕層は貧しいひとびとをどう見ているのか。
膨大なデータの国際比較から浮かび上がる、格差と分断の現実」

貧しい地区を抱える大都市で裕福な地域に住む富裕層は、貧困を正当化するシステムを備えて特権を享受している。
パリ、サンパウロ、デリーの富裕層を対象にした貧困と不平等の認知に関する大規模調査の結果をもとに、そのメカニズムを解明する。

セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』の姉妹本
目次
序章 富裕層は貧困層をどのように見ているのか

第一章 パリ、サンパウロ、デリーの高級住宅街を調査する
 1 大都市の選択
 2 地区の選択
 3 分析段階の規則

第二章 道徳的秩序を生み出す
 1 都市における相互行為の撤退と規制
 2 社会・空間的適合の感覚
 3 階級の閉鎖と社会的再生産の戦略
 4 地域の道徳的秩序における、特定の庶民層の統合あるいは拒絶

第三章 貧困層から身を守る
 1 自堕落、汚れ、汚染
 2 治安の強迫観念から差別へ

第四章 貧困を正当化する
 1 レイシズムと貧困の自然化
 2 能力のイデオロギーと、特権を正当化する新自由主義的レパートリー

第五章 差別の三つの側面
 1 道徳的境界の構築
 2 嫌悪のプロセス
 3 不平等の正当化と共感の無効化

第六章 連帯の抑圧か距離をおいた連帯か
 1 連帯の規定要因
 2 アタッチメント・レジームの刻印

終章 貧困へのまなざし

方法論上の補遺——調査の展開
著者略歴(セルジュ・ポーガム)
(Serge Paugam)
フランス国立社会科学高等研究院教授。
フランス国立科学研究センター、モーリス・アルブヴァックス・センター研究ディレクター。
著書に『貧困の基本形態——社会的紐帯の社会学』(初版2005年/川野英二・中條健志訳、新泉社、2016年)、『社会的アタッチメント——人間の連帯の諸形態と基盤』(2023年)など。
著者略歴(ブリュノ・クザン)
(Bruno Cousin)
パリ政治学院、欧州研究・比較政治センター准教授。
著者略歴(カミーラ・ジオルジェッチ)
(Camila Giorgetti)
モーリス・アルブヴァックス・センター研究員。
著者略歴(ジュール・ノデ)
(Jules Naudet)
フランス国立科学研究センター、南アジア・ヒマラヤ研究センター研究員。
著者略歴(川野 英二)
大阪公立大学文学研究科教授。
編著に『阪神都市圏の研究』(ナカニシヤ出版、2022年)、共編著に『岩波講座 社会学 第2巻 都市・地域』(岩波書店、2024年)、訳書に『貧困の基本形態——社会的紐帯の社会学』(共訳、新泉社、2016年)など。
著者略歴(中條 健志)
東海大学総合教育センター語学教育センター講師。
共編著に『日本とベルギー——交流の歴史と文化』(松籟社、2023年)、共著に『現代ベルギー政治——連邦化後の20年』(ミネルヴァ書房、2018年)、訳書に『貧困の基本形態——社会的紐帯の社会学』(共訳、新泉社、2016年)など。
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