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タイトル |
ジェンダーで学ぶ社会学〔第4版〕 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■伊藤 公雄 [編集] ■牟田 和恵 [編集] ■丸山 里美 [編集]
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出版社 |
世界思想社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1900円 |
シリーズ |
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ページ数 |
260p
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Cコード |
1036 |
発売予定日 |
2025-01-15 |
ジャンル |
教養/単行本/社会 |
ISBN |
9784790717966 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ
「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。
【「0 社会学とジェンダー論の視点」より】 ジェンダーの縛りは、私たちをなかなか自由にしてくれない。なぜ、ジェンダーからの解放は難しいのだろうか。それは、人間社会は、それぞれの領域で「さまざまな要素が一定の関係のもとで配置された、恒常性をもったしくみ」(社会科学ではこうしたしくみを「構造」と呼ぶ)をもっているからだ。ジェンダーについても、それぞれの社会に固有なジェンダー構造、つまり「男はこうすべきだ」とか「女の役割はこうあるべきだ」といったしくみが存在している。 もちろん、このジェンダー構造の多くは人間がつくりだしたものだ。逆にいえば、問題があれば意図的に変革することができるということだ。とはいっても、なかなかこの構造を変えることは難しい。なぜなら、この構造は「当たり前のこと」、まるで「自然」なことのようにあらわれるため、多くの人にとって「問題あり」とは気づかれないまま維持されているからだ。 (中略) これまでのジェンダー構造によって規定されてきた社会は、しばしば人間を二色刷りで把握しようとしてきた。つまり、男性と女性の二分法である。ジェンダー平等を目指す動きは、これを単色の社会にしようというのではない。むしろ、二色刷りから多色刷りへと転換していくことが求められているのだ。
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目次 |
0 社会学とジェンダー論の視点(伊藤公雄) 1 育 つ――子どもの社会化とジェンダー(藤田由美子) 2 学 ぶ――教育におけるジェンダー平等を考える(木村涼子) 3 語 る――ことばが変える社会(中村桃子) 4 愛する――恋愛からの脱出(牟田和恵) 5 シューカツする――「将来の自分」とジェンダー規範(妹尾麻美) 6 働 く――労働におけるジェンダー格差(大槻奈巳) 7 家族する――変わる現実と制度のはざま(藤田嘉代子) 8 シェアする――共同生活とジェンダー役割(久保田裕之) 9 楽しむ――「推し」とジェンダー(辻 泉) 10 困 る――生活困難に陥るリスク(丸山里美) 11 装 う――ファッションと社会(谷本奈穂) 12 つながる――友人関係とジェンダー(辻 大介) 13 闘 う――戦争・軍隊とフェミニズム(佐藤文香) 14 移動する――交差する関係の中で(髙谷 幸) 15 ケアする――ケアはジェンダーから自由になれるのか?(斎藤真緒)
■コラム BOX1 男女という区分にうんざりする勧め(佐倉智美) BOX2 性的同意はなぜ重要なのか?(高島菜芭) BOX3 娘役からみる宝塚歌劇の魅力(東 園子) BOX4 女子マンガが教えてくれること(トミヤマユキコ) BOX5 メンズリブ(多賀 太) BOX6 信じる―─宗教とジェンダー秩序(猪瀬優理) |
著者略歴(伊藤 公雄) |
大阪大学・京都大学名誉教授 文化社会学、ジェンダー論専攻 主著:『増補新版 〈男らしさ〉のゆくえ――男性文化の文化社会学』(近刊、新曜社)、『男性危機?――国際社会の男性政策に学ぶ』(共著、2022年、晃洋書房)、『「戦後」という意味空間』(2017年、インパクト出版会) |
著者略歴(牟田 和恵) |
大阪大学名誉教授 家族社会学、ジェンダー論 主著:『架橋するフェミニズム――歴史・性・暴力』(編著、2018年、松香堂書店)、『フェミニズム・ジェンダー研究の挑戦――オルタナティブな社会の構想』(編著、2022年、松香堂書店)、『部長、その恋愛は、セクハラです!』(2013年、集英社新書)。 |
著者略歴(丸山 里美) |
京都大学大学院文学研究科准教授 貧困研究、ジェンダー論、福祉社会学専攻 主著:『女性ホームレスとして生きる〔増補新装版〕――貧困と排除の社会学』(2021年、世界思想社)、『質的社会調査の方法―― 他者の合理性の理解社会学』(共著、2016年、有斐閣) |