『刑務所に回復共同体をつくる』の詳細情報

刑務所に回復共同体をつくる
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タイトル 刑務所に回復共同体をつくる
サブタイトル
著者 [著者区分]毛利真弓 [著・文・その他]
出版社 青土社 レーベル
本体価格
(予定)
2600円 シリーズ
ページ数 360p Cコード 0036
発売予定日 2024-12-25 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784791776894 判型 46
内容紹介
《「あなたについて教えてください」と聞かれても絶対最後まで話さないような、そんな記憶や体験について語ってもらう場を作ることが、私の仕事だった——》
対等性と自由が尊重された集団のなかで対話を行い、個々人が抱える問題や症状からの回復を目指す「回復共同体(TC)」。映画『プリズン・サークル』の舞台となった島根県の官民協働刑務所で、日本初となるTCの立ち上げに携わった心理士が、その実践を初めて綴る。

[目次]

序章 アミティの門を叩く——変化への入口

第I部 回復共同体と出会う
第1章 「援助職」という名の盾——少年鑑別所にて
第2章 専門家役割の模索——アミティとの出会いまで
  コラム1 グループが健康的な機能を発揮できないとき
第3章 回復共同体構築への準備——対話にならない会話
  コラム2 TCの歴史
  コラム3 「被害者等の心情等の聴取・伝達制度」に思うこと

第II部 回復共同体をともにつくる
第4章 罰を受ける場としての刑務所——トラウマティックな組織の住人たち
  コラム4 囚人化と犯罪者化
第5章 対話の文化を持ち込む——変化のための土壌づくり
第6章 話すことは放すこと——被害者から加害者へ、そして一人の「人」へ
第7章 対話の文化を根づかせる——回復共同体の成熟
  コラム5 TCに関する当事者のネガティブな意見

第III部 回復共同体を支える
第8章 刑務官という役割——トラウマティックな組織の職員たち
  コラム6 組織のトラウマ
  コラム7 トラウマインフォームドケアの流行に思うこと
第9章 専門職もつらいよ——支援者集団の反応
第10章 援助職自身の成長と回復に向けて——手放すものとつかむもの

第IV部 回復共同体から離れて
第11章 つながりを社会へ——訓練生たちのその後
第12章 対話の場を広げる——治療法から尊重の文化へ

あとがき
文献一覧
目次
著者略歴(毛利真弓)
1977年生まれ。臨床心理士、公認心理師。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学、2019年)。2001年に愛知教育大学大学院教育学研究科を修了した後、名古屋少年鑑別所法務技官兼法務教官、株式会社大林組官民協働刑務所島根あさひ社会復帰促進センター社会復帰支援員を歴任。その後、広島国際大学心理臨床センター助教を経て、現在、同志社大学心理学部准教授。専門は非行・犯罪臨床心理学。回復共同体を用いた犯罪者の回復支援、性問題行動を起こした人の査定と処遇について実践と研究を行っている。共著に『性問題行動のある子どもへの対応-治療教育の現場から』(誠信書房、2023年)、『司法・犯罪心理学』(有斐閣、2020年)、『治療共同体実践ガイド』(金剛出版、2019年)、『アディクションと加害者臨床』(誠信書房、2016年)など。
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