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タイトル |
学校に蔓延る奇妙なしきたり |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 齋藤 浩 [著・文・その他]
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出版社 |
草思社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1600円 |
シリーズ |
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ページ数 |
200p
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Cコード |
0037 |
発売予定日 |
2024-12-16 |
ジャンル |
一般/単行本/教育 |
ISBN |
9784794227553 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
《学校は深く考えない構成員を好むから、教員の誰かが「ランドセルで登校というのは校則には規定がないのに、どうして一年生は高価なランドセルを購入するのですか」 職員会議でそう質問でもしようものなら、即座に煙たがられる存在になるだろう。学校は波風を立てないことを至上の価値としているので、学校のしきたりに疑問を呈する者は異物と見なされることは間違いない。》 本書より
▼ランドセルの強制 ▼他クラスへの出入り禁止 ▼移動するときは身長順に整列 ▼学区外で遊ぶのはNG ▼貴重な授業時間をつぶして運動会の練習 ▼生徒も教員もなるべく地味な格好をすべし……
日本の学校はなぜ、「謎ルール」だらけなのだろうか? 前例踏襲・事なかれ主義が蔓延し、思考停止に陥っている学校の実態を ベテラン教師が自身の経験をまじえてつづる。 学校の在り方をラディカルに問い直す勇気ある提言の書!
●「はじめに」より 《残念ながら教員の側も、あきらめてしまっているところがある。 「何とか回っているんだから、このままでいいんじゃないですか」 こんなことを言う同僚もいた。たしかに、回っているようには見える。ただ、回っていると言っても、子どもたちの成長に本当に寄与しているかを無視したうえでの話である。 学校が社会の流れから取り残されていく現状に、「ムラ社会」と化した学校の構成員は気づいていない。みんなが狭い範囲での当事者になりすぎて、俯瞰的に見ることができずにいる。 本来なら、もっともグローバルな視点で運営されるべき場所である学校が、小さなムラ社会の理論にからみとられて機能不全を起こしているのだ。そして、学校というムラの中だけで通用する文化や価値観は、これからの社会ではまったく通用しない。このままでいいはずはないのだ。》
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目次 |
第1章 校則より多い不文律 どんなに暑くても腕まくりは禁止 不文律としてのランドセルとスクール水着 説得力のない強引な線引き 「例年どおりで」という思考停止フレーズ 敵視されるキャラクター文房具 正門前の店でのみ買い食い許可 「余計なことをしないようにね」 冬でも半袖・短パンという不条理 学校の責任を問われないかぎり…… 学区外へのお出かけ禁止の謎
第2章 思考停止のためのシステム 根強く残る子どもへの不信感 なぜ子どもに名札が必要なのか 規則がないと学校は荒れるのか 「いざというとき、誰が責任をとるのですか」 髪型の乱れは心の乱れ? あっさり撤廃された「ツーブロック禁止」 教育委員会のおせっかい 思考停止から脱却するためには
第3章 変化することへの恐怖 「次は自分のクラスの番では……」 なぜ他クラスへの出入りは禁止されるのか クラスへの出入りを自由にした結果 学級ムラが阻害する子どもの自立 「派手=学校が荒れる」という固定観念 「堂々と違っていなさい」 教員にも求められる地味さ 茶髪一人で学校は大騒ぎ
第4章 前例踏襲主義の呪縛 「朝の会」も「帰りの会」もずっと同じ 移動の際はかならず整列! 外見を重視する歪な価値観 身長の順にしか並べません 「朝から歌なんか歌いたくない」 歌えばクラスの輪が生まれるという幻想 「いいとこ見つけ」は必要なのか 「一〇年後の彼ら」のために
第5章 学校行事に時間をかける理由 学校にはびこるおかしな価値観 ショー化する卒業式 卒業式の練習が何の役に立つのだろうか 「こういうのがあるから、六年生の担任はいいんだよね」 ムラの一大行事としての運動会 つぶされる授業時間 盛り上がる職員室 哀しき合唱コンクール できない子どもには個人練習 「いいクラス」である必要などない
第6章 なぜ序列化したがるのか 変わらない通知表 変わらない教員の意識 いまだに残る平均点 いまだに残る選抜リレー
第7章 出でよ、異端教員 誰もが誰かに監視されている社会 授業のやり方まで「みんなと同じ」 名前を忘れられる教員たち 教員は挑戦し、失敗し、立ち上がる姿を見せよう 校長・教育委員会の事なかれ主義 判断を丸投げすることの危険性 名物教師が絶滅した理由 なぜオシャレな教員がいないのか 沈黙の職員会議 それでも教員は「出すぎた杭」になれ |
著者略歴(齋藤 浩) |
齋藤浩(さいとう・ひろし) 1963(昭和38)年、東京都生まれ。横浜国立大学教育学部初等国語科卒業。佛教大学大学院教育学研究科修了(教育学修士)。現在、神奈川県内公立小学校児童支援専任教諭。佛教大学研究員、日本獣医生命科学大学非常勤講師を歴任。日本国語教育学会、日本生涯教育学会会員。著書に『教師という接客業』『追いつめられる教師たち』『子どもを蝕む空虚な日本語』『お母さんが知らない伸びる子の意外な行動』(いずれも草思社)、『ひとりで解決!理不尽な保護者トラブル対応術』『チームで解決!理不尽な保護者トラブル対応術』(いずれも学事出版)などがある。2024年10月財務大臣表彰を受彰。 |