『文庫 レッド・ルーレット ~中国の富・権力・腐敗・報復の内幕 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
文庫 レッド・ルーレット |
サブタイトル |
中国の富・権力・腐敗・報復の内幕 |
著者 [著者区分] | ■デズモンド・シャム [著・文・その他] ■神月 謙一 [翻訳]
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出版社 |
草思社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1700円 |
シリーズ |
草思社文庫 |
ページ数 |
400p
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Cコード |
0136 |
発売予定日 |
2024-12-04 |
ジャンル |
一般/文庫/社会 |
ISBN |
9784794227614 |
判型 |
文庫(A6) |
内容紹介 |
2017年、元妻で共同経営者のホイットニー・デュアン(段偉紅)が突然失踪し、今でも消息不明である。習近平体制下の腐敗一掃運動に引っかかったらしい――。 著者は1968年、上海で貧しい教師の息子に生まれ、香港で育った。アメリカに留学、経営学を学び、改革開放経済下で大発展する中国社会で成功する。平安保険株の上場、北京国際空港の物流センター建設などで数十億の資産を築いた。 ホイットニーはグアンシー(コネ)を重視し、胡錦涛時代の首相温家宝夫人(張培莉)とのコネを築くが、それが挫折の原因でもあった――。 中国バブル経済下に生まれた超富裕層と中国共産党幹部の生活を内部からエピソード豊富に描いた興味深い半生記。
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目次 |
序章 失踪 第1章 父と母――上海 1968-1979 第2章 新世界――香港 1978-1989 第3章 投資ビジネス――ウィスコンシン・香港 1989-1997 第4章 ホイットニー――北京・上海 1997-2002 第5章 結婚――北京・カナダ 2002 第6章 張おばさん――北京 2001-2002 第7章 温一家――北京 2002-2003 第8章 平安保険株――北京 2002-2004 第9章 空港プロジェクト――香港・北京 2001-2005 第 10 章 順義区――北京・ロサンゼルス 2006-2008 第 11 章 息子――北京・ニューヨーク 2007-2013 第 12 章 アスペン研究所――北京・コロラド 2003-2011 第 13 章 撤退――北京 2006-2008 第 14 章 ジェットセッター――北京・ヨーロッパ 2004-2011 第 15 章 啓皓(ジエネシス)北京――北京 2010-2012 第 16 章 スキャンダル――北京 2012-2013 第 17 章 民主化の波――コロラド・香港・北京 2013-2018 第 18 章 別離――北京・イギリス2014-2017
あとがき 謝辞 訳者あとがき――神月謙一 解説――杉本りうこ 参考文献・参考ウェブサイト |
著者略歴(デズモンド・シャム) |
デズモンド・シャム 1968年に上海で身分の低い教員の家庭に生まれる。9歳のときに香港に移住し、名門の皇仁書院に入学する。アメリカのウィスコンシン大学で金融と会計を学び、1993年に卒業、香港に戻って株式仲買人となる。その後、投資会社に勤務しているときに、のちに妻となるホイットニー・デュアンと出会い、共同で都市開発事業に乗り出す。二人は、改革開放の好景気に乗って、北京空港の物流センターや北京中心部の再開発などの事業を成功させ、莫大な資産を築く。現在はホイットニーと離婚し、一人息子とイギリスに在住。 |
著者略歴(神月 謙一) |
神月 謙一(かみづき・けんいち) 翻訳家。青森県生まれ。東京都立大学人文学部卒業。大学教員を17年間勤めたのち翻訳の仕事に。主な訳書にブラットマン『戦争と交渉の経済学』、ガラード他『英米の大学生が学んでいる政治哲学史』(ともに草思社)、シャドボルト他『デジタル・エイプ』(クロスメディア・パブリッシング)、バートネス『微生物・文明の終焉・淘汰』(ニュートンプレス)など。 |