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タイトル |
言いたいことが言えないひとの政治学 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 岡田憲治 [著・文・その他]
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出版社 |
晶文社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
272p
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Cコード |
0036 |
発売予定日 |
2024-12-12 |
ジャンル |
一般/単行本/社会 |
ISBN |
9784794974570 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
「給料上げてと会社に言いたい」 「暴言やめてと老親に言いたい」 「戦争やめろと世界に言いたい」…… じっとガマンするのでも、ガツンと言ってやるのでもない―― 人生を自分でつくっていく、大人のための対話術
家庭でも職場でも地域社会でも、ふつうに生活しているだけで、 私たちは他者との不和やトラブルに悩まされる。 言いたいことは溜まるけど、そうそう言えないのが大人の世界……。 主張や発言ができないのなら、黙って我慢するしかないのか。 そんなわけない、と政治学者の著者は断じる。 ほどよく交渉したり、提案したり、説得したり…… ふだんづかいの対話術を、政治学の知恵をつかって考えていく。 個人・集団・社会にたいして、自分の思いを届ける技法と マインドをユーモアたっぷりに惜しみなく提案する一書。
「いろいろな人間がいるこの世界で心の異音が大きくなった時、「言う/言えない」の二つに一つの選択肢しかないということはやはりないのだ、ということです。「言う」と「言わない」の間には、広大なエリアがある……そのことをみなさんは知らない、いや「忘れている」のです」(本書より)
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目次 |
理論編
第1章 「声を上げよう!」と言われても ◆言いたいことはそうそう言えない ◆「ちゃんと言いなよ」がもたらすもの ◆「沈黙してはならない」と伝えた理由 ◆正論で世界を変えることが難しくなった ◆名づけられようもない生活者 ◆言えない理由を切り分けてみる ◆自分の気持ちをつかめないから ◆波風が立つのが嫌だから ◆角が立つと面倒くさいから ◆圧力や制裁が怖いから ◆孤立するかもしれないから
第2章 「言う」ための技法 ◆「言う」と「黙る」の間にあるもの ◆着地点はどこか? ◆言い方はたくさんある――工夫しながら言ってみる ・ 勇気を出す ・ 言い方を工夫する――毅然と言う/丁寧に言う/お願いするように言う/静かに言う ・ 目的に重心をかける――ぶつける/示唆する/頼りにする/探り尋ねる ・ 沈黙してみる
第3章 「やる」ための技法 ◆「言う」だけでなく「ふるまい」もある ◆主張できることが貴重だった過去 ◆「私たちの物語」が成立していた時代 ◆個人へとミクロ化する「言う」という行為 ◆ふるまいの技法もたくさんあ ・勝つ――対処可能な範囲に収める/仲間にしてしまう ・ 勝たないが負けない――負け越しを受け入れる/捕まえておく/引き延ばす ・ 助けを求める――仲間をつくる/事態を公開する ・ 言ったりやったりしている人を孤立させない――頑張る人たちの話を聞いてあげる/プロセスを記録してあげる/頑張る人たちを励ましてあげる ・逃げる・諦める
実践編
第1章 ネトウヨになった父に暴言はやめてと言いたい 第2章 「男なら泣くな」と子どもを叱る夫に言いたい 第3章 マンション管理組合の長老に「話を聞いて」と言いたい 第4章 PTA活動で「ムダな仕事は省こう」と言いたい 第5章 会社に給料を上げてほしいと言いたい 第6章 子どもに「ダメなやつ」と言った担任の先生と学校に言いたい 第7章 近隣外国人に生活マナーを守ってほしいと言いたい 第8章 地域イベントをやってみようと言いたい 第9章 多様な選択肢をつくってと政治に言いたい 第10章 戦争をやめてと世界に言いたい |
著者略歴(岡田憲治) |
政治学者、専修大学法学部教授。1962年東京生まれ。 早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了(政治学博士)。 専攻は現代デモクラシー論。広島カープをこよなく愛する2児の父、愛称オカケン。 著書に『半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」』(東洋経済新報社)、 『教室を生きのびる政治学』(晶文社)、『政治学者、PTA会長になる』(毎日新聞出版)、 『なぜリベラルは敗け続けるのか』(集英社インターナショナル)など多数。 |