『高校生のための法学入門(民法研究レクチャーシリーズ2)』
内田 貴(東京大学名誉教授) 著
【目 次】
はしがき
第1章 法学とはどんな学問なのか
1 進路選択に迷った高校時代
(1) 法学という学問の内容が高校の科目にない
(2) 大学1年の法学入門
(3) 2年生の専門科目
(4) 法学を学んで分かったこと
2 「継受」という現象
(1) 市場経済と民法継受
(2) 日本の法継受
(3) 江戸時代までの法
3 なぜ独自の民法を作らなかったのか
(1) 基本概念の必要性
(2) 言語のようなもの
(3) 権利という言葉
(4) 社会という言葉
(5) 法学と法解釈学
4 法学受容の歴史
(1) 西洋法との遭遇
(2) 人 材 養 成
(3) 鳩山和夫と弁護士の地位
(4) 穂 積 陳 重
5 受容は模倣だったのか?
(1) 「盲目的模倣」?の時代
(2) 明治時代の日本のリーダーが求めていたものは何か?
(3) 国民の求心力としての宗教
(4) 憲 法 制 定
(5) 憲 法 前 文
6 井上毅と告文
(1) 日本国憲法の前文
(2) 明治憲法の前文
(3) 告 文
(4) なぜこんな告文を置いたのか?
7 穂積八束の憲法学
(1) 美濃部達吉の方が有力
(2) 孤城落日の歎
(3) 八束の使命
(4) 八束の評価
8 穂積陳重の発信
(1) 陳重の後半生
(2) セントルイス万国学術会議
(3) 陳重にとっての法学
9 彼らにとって法学とは何だったのか
第2章 いま法学(民法学)をどう学べばよいのか?
1 法学(民法)をどう教えるか
(1) 大学教育のありかた
(2) 過去の疑問への回答
(3) 民法の教科書を読む人たち
2 リーガル・リテラシー
3 法学に元気がない
4 日本の法学に未来はあるか
第3章 質 疑 応 答
リーガル・リテラシーと格差
法律への関心の薄れ
法律が必要となる段階
弁護士は多ければいいのか
国会議員のリーガル・リテラシー
法律を勉強するコツ
裁判が少ないことの影響
西洋の法学とキリスト教
法学の教育方法
法の事前規制の役割
法学と言語学
感情移入するべきか
情報化と法学の役割
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