『スマートシティとキノコとブッダ ~人間中心「ではない」デザインの思考法 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
スマートシティとキノコとブッダ |
サブタイトル |
人間中心「ではない」デザインの思考法 |
著者 [著者区分] | ■中西泰人 [著・文・その他] ■本江正茂 [著・文・その他] ■石川初 [著・文・その他]
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出版社 |
ビー・エヌ・エヌ |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
360p
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Cコード |
0070 |
発売予定日 |
2024-09-19 |
ジャンル |
一般/単行本/芸術総記 |
ISBN |
9784802513081 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
発見的・開眼的に思考/試行せよ。 未来の都市像「スマートシティ」は、どのようにデザインされ、どのように人々に生きられるのか? 本書では、その構想のために「人類とは異なる知性の象徴としてのキノコ」と「人類を超越した知性の象徴としてのブッダ」を召喚。現在の人間と都市と社会を相対化し、人間中心「ではない」アプローチで世界を捉え直す探求の道を、地中と宇宙から照らし出します。
本書が提唱する思考法のポイントは、東洋/日本的な知のあり方である「無分別智」を身につけ、「今ここ、目の前にあるモノやコトの価値を新たに見出し(発見的)」、「その価値を別のところへ結びつけ、さらなる価値を生み出す(開眼的)」こと。さまざまな分野の先駆者たちとの対話を軸に、人間中心主義を超えるデザインのための理論、実例、練習問題を展開する一冊です。
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目次 |
序章──スマートシティとキノコとブッダ 発見的・開眼的に創造する 人間中心主義を超えて──東洋的な思考を身につける
第1章 人間中心「ではない」デザインの思考法 理論編 1-1 問いと答えと、解き方の関係と順番 1-2 モノの価値を発見し開眼させる:ブリコラージュ 1-3 答えから答えが生まれる 1-4 受動的でありつつも能動的でもある 1-5 無分別智で新しい組み合わせを発見する 1-6 無分別智を繰り出す心と身体 1-7 無分別に発想する 1-8 無分別智と無心
第2章 人間中心「ではない」デザインの思考法 対話編 テクノロジーを/が生成する新しい人間 人智を超えたテクノロジーに向きあう 2-1 「スマートシティ」は人類の知性や徳を上げてくれるのだろうか? 中西泰人×本江正茂×石川初キックオフ鼎談 2-2 オルタナティブな知性に対する「想像力」と、人間中心主義を反転させる「デザイン」の可能性 ゲスト:久保田晃弘 2-3 情報の分解・編集から立ち現れる不可視のスマートシティ ゲスト:豊田啓介 2-4 キノコの知性、森の知性。人間の想像を超えた知のネットワークが都市のビジョンを変革する ゲスト:深澤遊 2-5 人はスマートシティにもパンジーを植えるのか? テクノロジーに飲み込まれた第三風景にも抗う「亜生態系」 ゲスト:山内朋樹 2-6 宗教と神話がつくり出してきた「ヒトと異なる知性」。ヒューマンセンタードを超えたワイズフォレストを求めて ゲスト:石倉敏明 2-7 「発酵」という世界の窓から覗く、人間と生物とロボットのいる生活風景 ゲスト:ドミニク・チェン 2-8 根っこを持った人工知能。スマートシティの下半分を考えていく ゲスト:三宅陽一郎 2-9 朽ちゆく「近代都市」をリ・デザインする。人と自然が共創する「食べられる森」 ゲスト:ACTANT FOREST 2-10 都市に生える場所 ゲスト:津川恵理
第3章 人間中心「ではない」思考法 実例編 3-1 チーバくん 3-2 壁の本 3-3 4分33秒 3-4 Lo-TEKとFAB-G 3-5 わらのワークショップ 3-6 スツールのバリエーション 3-7 百均造形 3-8 役に立たない機械 3-9 ファスナーの船とファンタジア 3-10 家具型ロボットFurnituroid 3-11 マイブームと民藝 3-12 東京R不動産と開放系技術
第4章 人間中心「ではない」思考法 練習編
4-1 デザインの思考法 #01 咄嗟の工作 4-2 デザインの思考法 #02 そそる謎メニュー 4-3 デザインの思考法 #03 ヒマワリゲリラ 4-4 デザインの思考法 #04 どこかの地面 4-5 デザインの思考法 #05 植物に名前をつける 4-6 デザインの思考法 #06 20倍の都市 4-7 デザインの思考法 #07 ゴジラになって都市に棲む 4-8 デザインの思考法 #08 鑑賞ガイドをつくる 4-9 デザインの思考法 #09 コーラを薄めながら飲む 4-10 デザインの思考法 #10 後ろ向きな絵手紙 4-11 デザインの思考法 #11 5年寝かそう 4-12 デザインの思考法 #12 21世紀が展示される博物館 4-13 デザインの思考法 #13 パンジーとして詠む 4-14 デザインの思考法 #14 レプリカントになってみる
終章──無分別智を共鳴させ縁起的な網を繕う 他者や他種と一緒に考える 考える都市の中で考える 偶然の網を紡いでいく 他力を受け入れ自力を超える 人間中心「ではない」デザインの思考法へ |
著者略歴(中西泰人) |
中西泰人(なかにし やすと) 1970年大阪生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。ヒューマンコンピュータインラタクション、エクスペリエンスデザイン、創造活動支援の研究と実践を行う。著書・訳書に『UnityとROS2で実践するロボットプログラミング:ロボットUI/UXの拡張』『Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門』『アイデアキャンプ:創造する時代の働き方』『社会イノベーションの方法と実践』など。 |
著者略歴(本江正茂) |
本江正茂(もとえ まさしげ) 1966年富山生まれ。東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻准教授、宮城大学事業構想学群教授(兼務)。情報技術が拓く都市と建築の新しい使い方をデザインし、人々が持てる力を存分に発揮しあえる環境をつくりだすべく研究中。主なデザイン作品に「山元町震災遺構中浜小学校」「せんだい3.11メモリアル交流館」。訳書に『シティ・オブ・ビット』、共著に『プロジェクトブック』『OfficeUrbanism』など。 |
著者略歴(石川初) |
石川初(いしかわ はじめ) 慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(学術)。ランドスケープアーキテクト。京都府宇治市生まれ。東京農業大学農学部造園学科卒業。鹿島建設建築設計本部、株式会社ランドスケープデザイン設計部を経て2015年より現職。『思考としてのランドスケープ──地上学への誘い』(LIXIL出版、2018年)にて日本造園学会賞受賞。ランドスケープの思考をさまざまなデザインに応用する研究・教育に携わっている。 |