『目標という幻想 ~未知なる成果をもたらす、〈オープンエンド〉なアプローチ ~ 』の詳細情報
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タイトル |
目標という幻想 |
サブタイトル |
未知なる成果をもたらす、〈オープンエンド〉なアプローチ |
著者 [著者区分] | ■ケネス・スタンリー [著・文・その他] ■ジョエル・リーマン [著・文・その他] ■岡 瑞起 [著・文・その他] ■牧尾 晴喜 [翻訳] ■鈴木 健 [著・文・その他]
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出版社 |
ビー・エヌ・エヌ |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
352p
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Cコード |
3055 |
発売予定日 |
2025-07-16 |
ジャンル |
専門/単行本/電子通信 |
ISBN |
9784802513364 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
この世界には彷徨うことでしか辿り着けない場所がある。
AIの飛躍的な進化を導く科学者らが探り当てた、オープンエンドネス〈終わりなき探索〉というコンセプト──「最高の目標を達成するには、それを捨て去る覚悟が必要だ」。AIを変えたアプローチは、目標志向で進む研究や開発のみならず、芸術、教育、組織、生活、その多くを変えることができるかもしれない。 本書の原書(米国版)が出版されたのは2015年のこと。「目標を設定しないことで、むしろ価値ある結果に至る」という、AI研究の中で得た知見の汎用性に気付いた著者らは、分野を超え、すべての人に向けて、易しい言葉で本書を執筆しました。この逆説は、多くの専門家に転機をもたらし、AI研究の核にも据えられています。しかし、いまだ多くの物事が「目標」に囚われ、私たちは目標から逆算して動くことが常になっています。もちろんなかには定めるべき目標もありますが、目標が野心的であればあるほど、それは偽りのコンパスに頼るようなもの。
事前に目的地を定め、できるだけ最短距離で目指す旅は、創造的な探求にはなりえません。あえて目標をもたないことでこそ、偶発的な出会いや予測不能な創造が連鎖し、計画的には到達しえなかった価値や視点が立ち現れてきます。本書が示すのは、そうしたプロセスを肯定する視座であり、創造性を開く構造としてのオープンエンドネスです。
あなたが興味をひかれてゆく道と、また別の道を誰かがゆくことの価値に思いを馳せて。今一度、創造的な社会の指針にしたい一冊です。
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目次 |
日本語版に寄せて ケネス・スタンリー、ジョエル・リーマン 日本語版解説 岡 瑞起、鈴木 健 序章 第1章 目的を疑う 第2章 目的なき者の勝利 第3章 アートを繁殖するアート 第4章 偽りのコンパス 第5章 興味深さと新規性 第6章 トレジャーハンターに栄光あれ 第7章 教育の解放 第8章 イノベーションの解放 第9章 幻想を捨て去る 第10章 附録:自然進化の再解釈 第11章 附録:目標とAIの探求 |
著者略歴(ケネス・スタンリー) |
ケネス・スタンリー(Kenneth O. Stanley) ライラ・サイエンス社 オープンエンドネス部門シニアバイスプレジデント。前職ではOpenAI 社のリサーチチームのリーダーとして、オープンエンドネスの研究を行う。セントラルフロリダ大学コンピュータサイエンス学科におけるチャールズ・ミリカン・プロフェッサー、ジオメトリック・インテリジェンス社の共同創設者(のちにUber 傘下のAI ラボとなり、そこではコアAIリサーチ部門の主任)などを歴任。NEAT、新規性探索、CPPNsをはじめとする著名なアルゴリズムの開発者でもある。最優秀論文賞を10回以上受賞したほか、「目標という幻想」をテーマに各所で講演を行っている。 |
著者略歴(ジョエル・リーマン) |
ジョエル・リーマン(Joel Lehman) 機械学習の研究および執筆を行う人工知能研究者。過去にはOpenAI 社、UberAIラボ、ジオメトリック・インテリジェンス社でオープンエンドAIの研究を行い、コペンハーゲンI T 大学で教授を務めた。最優秀論文賞を複数回受賞したほか、影響力のある論文として「SIGEVO impact award」や「ISAL Outstanding Paperof 2020 award」にも選ばれている。 |