『枝番集落営農の展開と政策課題』の詳細情報

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タイトル 枝番集落営農の展開と政策課題
サブタイトル
著者 [著者区分]渡部 岳陽 [著・文・その他]
出版社 筑波書房 レーベル
本体価格
(予定)
2500円 シリーズ
ページ数 162p Cコード 3061
発売予定日 2024-12-02 ジャンル 専門/単行本/農林業
ISBN 9784811906850 判型 A5
内容紹介
枝番集落営農の多様な展開過程の分析を通じて、枝番集落営農の持続的発展への道筋を見いだすとともに、それに向けた政策課題を提起する。
目次
序章 本書の目的と構成…
第1章 枝番集落営農の機能と意義
   ─秋田県平鹿地域S営農組合を事例として─…
1.はじめに
2.経営安定対策導入に向けた平鹿地域における取組
3.S集落における集落営農組織設立の取組とその実態
(1)集落営農組織の設立過程
(2)S営農組合の内容と構成農家の実態
(3)集落営農設立を進めるための工夫
(4)集落営農組織に対する構成員の評価
(5)スムーズな組織設立を可能とした背景
4.S営農組合のその後の展開
(1)構成農家の変化
(2)土地利用の変化
(3)稲作作業の共同化及び受委託の変化
(4)小括
5.S営農組合設立が構成員にもたらした効果と今後の展望
~アンケート分析より~
(1)アンケートの対象と方法
(2)アンケート結果
6.おわりに
第2章 転作受託組織を出自とした枝番集落営農の発展・再編過程
─管理事業の評価と秋田県における取組の特徴─
1.はじめに
2.宮城県加美郡の水田農業の特徴
3.加美郡における集落営農組織の展開
(1)集落営農組織の設立
(2)集落営農組織の取組
(3)集落営農組織のその後の展開と到達点
4.枝番集落営農展開下の農業構造変動
5.事例分析~A集落における取組~
(1)組織設立の経緯、事業内容と方針
(2)法人設立と運営体制
(3)法人経営の展開
(4)今後の展望
6.おわりに
第3章 枝番集落営農の統合と農業構造変動
   ─佐賀県白石町を対象として─
1.はじめに
2.佐賀県白石町の水田農業の特徴
3.白石町における集落営農の展開と農業構造変動
(1)白石町における集落営農の展開
(2)集落営農展開下における農業構造変動
4.C法人の取組
(1)北有明地区の農業概況と集落営農の展開
(2)C法人の設立と事業概
(3)C法人における構成員脱退の動向と地域農業の状況
5.おわりに
(1)まとめと考察
(2)今後の展望
第4章 枝番集落営農を主体とした持続的地域農業の展開条件
   ─大規模集落営農T法人の事例から─
1.はじめに
2.対象地域とT法人の経営概要
3.法人の特徴的な取組
(1)法人構成員の農業関与を促す仕組みとその狙い
(2)大規模な団地的土地利用によるスケールメリットの追求
(3)若手従業員の確保と育成
(4)冷凍加工事業の導入
(5)新技術の導入
4.おわり
第5章 「地域まるっと中間管理方式」を活用した枝番集落営農の再編
   ─岩手県紫波町における取組を事例に─…
1.はじめに…
2.「地域まるっと中間管理方式」の概要と普及状況
(1)まるっと方式の概要
(2)まるっと方式の普及状況
3.事例分析~x集落における取組~
(1)対象地域の農業概況とまるっと方式の導入過程
(2)法人の経営状況
(3)町行政のまるっと方式導入への支援体制
(4)今後の展望
14.おわりに
終章 本書の要約と結論
1.本書の要約
2.本書の結論
補論 農地中間管理事業の実績と今後の展望
1.はじめに
2.農地集積率の規定要因
3.管理事業の実績と特徴
4.おわりに
(1)まとめ
(2)今後の展望
補論2 秋田県における農地中間管理事業の取組の特徴と課題
1.はじめに
2.農地集積と管理事業実績の動向
(1)管理事業実施前後の農地集積の概況
(2)管理事業の転貸先となる担い手の内容
(3)管理事業実施による経営面積拡大と農地団地化の実態
(4)小括
3.秋田県における管理事業の推進体制と市町村における取組
(1)秋田県における管理事業の推進体制
(2)秋田県内市町村における管理事業の実績と取組の特徴
(3)小括
4.管理事業の事例分析
(1)由利本荘市旧鳥海町平根地区~圃場整備を絡めたケース~
(2)北秋田市向黒沢地区~法人同士の換地を活用したケース~
(3)小括
5.まとめと今後の課題
(1)管理事業の評価と秋田県における取組の特徴
(2)今後の課題
引用文献
図表一覧
あとがき
著者略歴(渡部 岳陽)
九州大学大学院農学研究院 准教授
1974年宮城県生まれ。1996年東北大学農学部卒業。2003年東北大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学後、東北大学大学院農学研究科助手、農林水産省農林水産政策研究所研究員、秋田県立大学生物資源科学部助教、同准教授を経て、2019年より現職。博士(農学)。
専門は農業構造論、農業政策論。
主な著書
『農地政策と地域農業創生─参加型改革の原点を探る─』(共著)東北大学出版会、2021年
『食料・農業・農村の六次産業化』(共著)農林統計協会、2018年
『転換期の水田農業─稲単作地帯における挑戦─』(共著)農林統計協会、2017年
『農業構造変動の地域分析』(共著)農山漁村文化協会、2012年
『集落営農の再編と水田農業の担い手』(共著)筑波書房、2011年
『集落営農の持続的な発展を目指して─集落営農立ち上げ後─』(共著)、全国農業会議所、2006年
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