『国際協力と実践的農学 ~アジアとアフリカの現場経験に基づいて ~ 』の詳細情報
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タイトル |
国際協力と実践的農学 |
サブタイトル |
アジアとアフリカの現場経験に基づいて |
著者 [著者区分] | 山田 隆一 [著・文・その他]
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出版社 |
筑波書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
507p
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Cコード |
3061 |
発売予定日 |
2024-12-13 |
ジャンル |
専門/単行本/農林業 |
ISBN |
9784811906867 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
アジアとアフリカの現場経験に基づいて事例を交えながら国際協力と実践的農学を論じた。
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目次 |
序章 問題意識と課題
─国際協力における実践的農学の必要性 ─
第1節 国際協力の意義と課題
第2節 日本学術会議が提言するODA戦略の検討
第3節 国際協力に関わる従来の農学とは?
第4節 本書の構成(章別構成)
第1章 実践技術と試行錯誤─ベトナムとラオスの事例に基づいて ─
第1節 研究と開発の関係性について
第2節 農業技術の特徴 ─普遍技術の幻想 ─
第3節 実践技術とは何か?
第4節 実践技術の創造と試行錯誤
─ベトナム・メコンデルタ総合研究の事例 ─
第5節 逆転の発想による技術創出
─北部ラオスにおける焼畑圃場の新たな活用 ─
第6節 課題と展望
補説 ジェンダー視点からみた実践技術
第2章 実践的農業経営学の模索
─ラオスとモザンビークの事例を踏まえて ─
第1節 農業経営研究の位置づけ
第2節 農業経営の基本構造
第3節 農業経営目標の再考
第4節 政策提言の土台となる農業経営研究
─ラオス北部焼畑地域の事例分析に基づいて ─
第5節 農業経営者能力形成についての考察
第6節 課題と展望
補説 モザンビーク北部農村における農作業日誌の記録
─ナンプーラ州MR村における農作業日誌記録モニタリングの事例 ─
第3章 農業経営管理と農民技術にみる主体性
─ベトナムとタンザニアの事例を中心として ─
第1節 内発的発展と主体性
第2節 途上国には本当に農業経営管理が存在しないのか?
第3節 ベトナム・メコンデルタの農家の農業経営管理
第4節 タンザニアにおける「緑の革命」初期の農業経営管理
第5節 途上国の農民技術にみる主体性 ─生産管理の主体性 ─
第6節 総括と展望
第4章 ファーミングシステム研究の実践性
─メコンデルタ総合研究プロジェクトを主な素材として ─
第1節 ファーミングシステム研究の現代的意義
第2節 ファーミングシステムの変遷
─ ベトナム・メコンデルタにおけるVACシステムの形成過程 ─
第3節 方法論としてのファーミングシステム
第4節 ファーミングシステム研究の展望
第5章 参加型研究と参加型開発の実践性
─ ベトナム・ラオス・モザンビークにおける実践事例に基づいて ─
第1節 参加型研究と参加型手法の位置づけ
第2節 参加型手法に対するアレルギーの存在
第3節 PRAとは、どのような手法なのか?
第4節 ベトナムにおけるPRAの実践と反省
第5節 ラオスにおける参加型手法の実践
─ベトナムにおける反省を踏まえて─
第6節 ファシリテーターの条件は?
第7節 農民の能力に応じたPRA
─ ラオスとベトナムにおけるPRAの経験から ─
第8節 モザンビークにおける参加型研究
─ 農民のエンパワーメントと現地研究者の能力形成 ─
第9節 総合考察と展望
補説 参加型開発の課題と展望
第6章 貧困問題へのアプローチ
─ ラオス貧困村の事例を中心として ─
第1節 貧困問題の位置づけ
第2節 ラオス農村にみる貧困の現実
第4節 貧困削減へのアプローチ
第5節 貧困削減の課題と展望
第7章 農民組織の内発性と支援
─ベトナム・メコンデルタの事例を中心として ─
第1節 農民組織の内発性
第2節 ベトナム・メコンデルタにおける農民組織の形成
第3節 普及活動を内部に取り込む農協組織
─ベトナム・メコンデルタのPL農協の事例 ─
第4節 TP村の農業普及クラブを支援する普及システム
第5節 サブグループを重層的に取り込む農協
─ ベトナム・メコンデルタのH農協の事例 ─
第6節 外生的に形成された農民組織の評価
─TP村のFamers’ Associationの事例より ─
第7節 課題と展望─農民組織化の基盤と原動力を巡って ─
補説 ラオス中部における貧困村の自立性を考える
─援助か? 開発か? 研究か?─
第8章 国際協力における実践的農家調査
─失敗を乗り越えて ─
第1節 農家調査に求められるものとは?.
第2節 農家調査の基本哲学
第3節 サイト選定と農家選定 ─ 現場での苦戦 ─
第4節 農家調査とジェンダー
第5節 課題と展望
終章 国際協力と実践的農学の展望
第1節 研究の地道な蓄積の再評価
第2節 農民組織の特性と開発との関係性
─ 適合性の考慮と実践的農学 ─
第3節 研究(農学)と開発の関係性の展望
─より大胆な連携の展望 ─
第4節 実践的農家試験の新たな可能性と展望
第5節 実践的農業経営研究と政策
─実践技術の形成過程との比較 ─
第6節 国際協力における国益とは何か?
引用文献一覧
あとがき |
著者略歴(山田 隆一) |
1959年 福岡県生まれ
1978年 福岡県立小倉高等学校卒業
1982年 京都大学農学部(農林経済学科)卒業
1984年 京都大学大学院農学研究科(農林経済学専攻)修士課程修了
1984年 農林水産省入省
食糧庁、経済企画庁、大臣官房企画室(企画官)、四国農業試験場
などを経て
1997年 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)主任研究官
1995年、1996年 タンザニア短期専門家(JICA)
1997年~2004年 ベトナム・カントー大学長期在外研究員(JIRCAS)
2005年~2007年 東京大学非常勤講師(農学部・農学国際専攻)
2006年~2008年 CIAT in Asia(国際熱帯農業センターアジア拠点)
(在ラオス)長期在外研究員(JIRCAS)
2011年~2014年 モザンビーク専門家(JICA)
2015年~ 東京農業大学教授(国際食料情報学部) 現在に至る … |