『ヒト心あれば魚心 ~釣られた魚は忘れない ~ 』の詳細情報
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タイトル |
ヒト心あれば魚心 |
サブタイトル |
釣られた魚は忘れない |
著者 [著者区分] | 高橋 宏司 [著・文・その他]
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出版社 |
京都大学学術出版会 |
レーベル |
新・動物記 |
本体価格 (予定) |
2200円 |
シリーズ |
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ページ数 |
264p
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Cコード |
0345 |
発売予定日 |
2024-07-05 |
ジャンル |
一般/全書・双書/生物学 |
ISBN |
9784814005406 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
アジ、タイ、ヒラメ、ハゼにキンギョ。私たちの暮らしを彩る魚たちにも心がある? 餌に上手くありつく仲間の行動を真似したり、度重なる危険からすばやく身を潜めたり、釣りの仕掛けを巧みにかわしたり。工夫をこらした実験と行動観察から、思いのほか複雑で柔軟な魚の心が見えてくる。魚を学び、魚に学ぶ、魚類心理学の世界へようこそ。
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目次 |
巻頭口絵 はじめに
1章 アジと始める学習実験 1 魚の心理学者が生まれるまで 2 学習とはなにか? 3 はじめての研究テーマ 4 アジを求めてクラゲと泳ぐ 5 繊細なマアジ、悩む研究者 6 成長すると賢くなるアジ
2章 アジの心変わり 1 研究者への心変わり 2 親アジを釣りに行こう 3 アジの赤ちゃん子育祈願 4 アジにリベンジ 5 大きいから賢いのではない 6 「とりあえずやってみよう」精神
3章 見て学ぶ魚たち 1 前人未踏(?)の研究アイデア 2 観察して学習する 3 School for Learning 4 アジは「いつから」見て学ぶ? 5 シマアジは「何」を見て学ぶ? 6 タイは「テレビ」を見て学ぶ?
4章 温室育ちの鍛え方 1 魚の心理学は役に立つのか 2 世間知らずの放流魚 3 浮かびがちなヒラメを矯正する 4 網で追いかけ、マダイを鍛える 5 訓練の成果はいかに 6 育ちがつくる魚心
5章 釣られてたまるか 1 釣り人たちは妄想する 2 一度釣られた魚は学習する 3 魚は仕掛けを見極める 4 魚が釣られたくない理由 5 釣られる仲間を見て学ぶ 6 釣り人と魚の駆け引き
6章 綺麗好きなハゼ 1 私は掃除ができません 2 動物たちにとっての掃除 3 ハゼだって掃除する 4 なぜ掃除をするのか
7章 学習を魚に学ぶ 1 魚の学習実験を教育に活かせないか 2 学習を学ぶ 3 一日でできる魚の輪くぐり学習 4 高校生が挑む魚の学習実験 5 サッカーするキンギョ 6 君にもできる学習実験
Column1 魚類心理学とは Column2 飼育現場というフィールド Column3 連合か? 認知か? Column4 マダイのノスタルジー Column5 エビだって学習します Column6 宙を泳ぐキンギョ Column7 魚の心を探る意義
おわりに 著者のおすすめ読書案内 引用文献 索引 |
著者略歴(高橋 宏司) |
カナダで生まれたのち神奈川県三浦半島で魚と遊びながら育つ。東京水産大学(現東京海洋大学)に進学後、京都大学大学院舞鶴水産実験所に移り、魚と遊びながら学ぶ。学位取得後は同実験所の研究員としてアサリや環境DNAの研究にも関わる。その後、長崎大学水産・環境科学総合研究科、慶應義塾大学法学部生物学教室、京都大学フィールド科学研究教育センターと転々とし、2023年より新潟大学自然科学系・創生学部で働く。魚類を中心とした生物の心理・認知について、行動生態学や動物心理学、水産学に絡めて研究を進めているが、いずれの分野も専門家ではなく、専門は魚類心理学。おこなっている研究は、大人の自由研究的なものばかりで、周りからは奇人扱いをうけることが間々あるが、本人は真剣なつもりである。 |