『中国革命の方法 ~共産党はいかにして権力を樹立したか ~ 』の詳細情報
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タイトル |
中国革命の方法 |
サブタイトル |
共産党はいかにして権力を樹立したか |
著者 [著者区分] | 三品 英憲 [著・文・その他]
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出版社 |
名古屋大学出版会 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
8000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
544p
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Cコード |
3031 |
発売予定日 |
2024-09-10 |
ジャンル |
専門/単行本/政治-含む国防軍事 |
ISBN |
9784815811679 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
国家による社会のコントロールはいかに深化し、共産党への忠誠競争を生み出したのか。国共内戦期、土地改革のうねりの中で農村の権力構造が激しく流動するさまに着目、エスカレートする暴力と従軍への圧力を捉え、今日の中国のルーツをなす大転換を、史料への鋭いまなざしと臨場感あふれる筆致で描く。
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目次 |
序 章 土地改革と中国近現代史 1 問題の所在 2 扱う時期の概観 3 戦後国共内戦と土地改革 4 本書の考察対象 5 資料と手法 6 本書の構成と用語法
第Ⅰ部 華北農村と毛沢東 —— 社会経済構造
第1章 毛沢東の台頭と中国社会認識 はじめに 1 毛沢東の台頭と「群衆」の解釈権 2 中国農村社会に対する毛沢東の認識 小 結
第2章 華北農村の社会経済構造 はじめに 1 華北における農業経営の類型 2 冬麦小米区の社会経済構造 —— 陜西省米脂県の調査報告 3 冬麦高粱区の社会経済構造 —— 河北省定県の調査報告 小 結
第3章 近代華北村落の社会関係 ——『中国農村慣行調査』分析 はじめに 1 権利・紛争・調停と面子 2 紛争・訴訟と村落社会 小 結
第Ⅱ部 農村革命工作へ —— 土地改革の展開
第4章 国共対峙と農村工作 —— 五四指示の再検討 はじめに 1 抗日戦争後の反奸闘争・減租減息運動(1945年8~10月) 2 放手発動と減租運動 3 漢奸・悪覇の「封建勢力」化と華北農村革命 小 結
第5章 国共内戦の全面化と階級政党への回帰 はじめに 1 内戦全面化前夜の中国共産党 2 内戦全面化以後の中国共産党 小 結
第6章 土地改革の解禁と基層幹部 —— 共産党統治下の地域社会 はじめに 1 国共内戦全面化以降の土地改革と華北農村(1946年7~11月) 2 1946年11月後半以降の土地改革と中央・地方・基層 小 結
第7章 階級闘争の不振から覆査運動へ はじめに 1 覆査運動の指示と地方党組織の躊躇 2 富農規定の変更と覆査運動 小 結
第Ⅲ部 加速する暴力とその帰結 —— 土地改革の行方
第8章 貧雇農と基層幹部の相克 —— 農村社会の権力変動 はじめに 1 「貧雇農を中核とする路線」下の覆査と農村社会 2 社会秩序のさらなる変化と戦時動員 小 結
第9章 中国土地法大綱の決定と華北社会 はじめに 1 中国土地法大綱と「貧雇農を中核とする路線」 2 中国土地法大綱と華北の地方党組織 小 結
第10章 誰が貧農か —— 流動化する社会秩序と戦争への献身 はじめに 1 中国土地法大綱下の各級党員と貧雇農 2 中国土地法大綱下の社会と秩序 小 結
第11章 「行き過ぎ」是正の論理と党中央 はじめに 1 任弼時の危機感と「どのように階級を分析するか」 2 「行き過ぎ」是正と毛沢東 小 結
第12章 「行き過ぎ」は共産党の統治に何をもたらしたのか はじめに 1 貧農団に対する各級党組織の牽制 2 貧雇農の正統性のゆらぎと基層社会 3 「行き過ぎ」是正と社会秩序 小 結
終 章 中華人民共和国はどのようにして成立したのか 1 本書で明らかにしたこと 2 中国革命の方法 3 土地革命の「遺産」と中華人民共和国
参考文献 あとがき 図表一覧 索 引 中文要旨 英文要旨 |
著者略歴(三品 英憲) |
1971年生まれ 2003年 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学 現 在 和歌山大学教育学部教授、博士(史学) |