『猫を愛でる近代 ~啓蒙時代のペットとメディア ~ 』の詳細情報
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タイトル |
猫を愛でる近代 |
サブタイトル |
啓蒙時代のペットとメディア |
著者 [著者区分] | 貝原 伴寛 [著・文・その他]
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出版社 |
名古屋大学出版会 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
6300円 |
シリーズ |
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ページ数 |
498p
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Cコード |
3022 |
発売予定日 |
2024-10-29 |
ジャンル |
専門/単行本/外国歴史 |
ISBN |
9784815811723 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
かつては害獣対策はもちろん、薬用や祝祭の犠牲にも供されていた猫。なぜ、どのようにして「愛らしいペット」になったのか──。啓蒙期フランスの科学・文学・美術を通して、「文明」の伴侶としての猫観の誕生に迫り、「ネコ好き」社会をもたらした、人々の感情の大転換を跡づける。
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目次 |
口 絵 凡 例
序 章 愛の歴史をどう書くか 1 ペットと近代 —— 研究史の整理 2 表象・メディア・感情史 —— 本書のアプローチ 3 猫と啓蒙 —— 本書の仮説 4 4つの感情文化 —— 分析概念の導入 5 全体を見る猫 —— 本書の構成
第Ⅰ部 「野蛮」の発明
第1章 「猫の大虐殺」を読みなおす —— マルチスピーシーズな歴史のために はじめに 1 民衆文化の猫 2 「民衆」とは誰か 3 失われた猫を求めて おわりに
第2章 資源としての猫 —— 飼う、売る、食べる はじめに 1 猫の飼育 2 猫の販売 3 猫の食用 おわりに
第3章 猫と医療のフランス革命 ——〈猫で治す〉から〈猫を治す〉へ はじめに 1 薬としての猫 2 薬剤師の誕生 3 猫医学の黎明 おわりに
第Ⅱ部 愛好家の目覚め
第4章 貴族社会のセレブ猫 —— ルイ14世期のサロンとメディア はじめに 1 みやびな時代 2 「デュピュイ嬢の猫」 3 デズリエール夫人とグリゼット 4 レディギエール夫人とメニーヌ おわりに
第5章 猫の歴史家モンクリフ —— 書物がつくる感情共同体 はじめに 1 立身出世の宮廷人 2 ジャンルとジェンダーの攪乱 3 啓蒙された感情 4 猫愛好家の共同体 おわりに
第Ⅲ部 表象による馴致
第6章 博物学者の猫論争 —— ビュフォンと啓蒙の問題系 はじめに 1 デカルトの衝撃 2 人家に潜む野獣 —— ビュフォンの猫 3 文明と野蛮の鑑 —— ソンニーニの猫 4 「恩義の支配」—— キュヴィエの家畜理論 おわりに
第7章 長靴を脱いだ猫 —— 寓話詩と妖精譚 はじめに 1 古代の遺産と民間伝承 2 猫の脱魔術化 3 自然界から人間界へ おわりに
第8章 優雅なふれあい —— ロココ時代の猫絵画 はじめに 1 視覚から触覚へ —— 猫と女性 2 いじめの終わり —— 猫と子供 3 家族の一員 —— マルグリット・ジェラールの猫 おわりに
第Ⅳ部 感情のかたどり
第9章 愛猫通信 —— 飼い主たちの感情表現 はじめに 1 書簡とその役割 2 たとえひとが嗤うとも —— グラフィニ夫人の手紙 3 道化師の悲しみ —— ガリアーニの手紙 4 思い出のロロ ——『ラ・リヴィエール伯爵夫人の手紙』 おわりに
第10章 大学街の猫裁判 —— 醜聞事件と感情の暴露 はじめに 1 事件のあらまし 2 証人のまなざし 3 趣意書の応酬 4 リベンジ文学 おわりに
終 章 猫の歴史を考える
あとがき 注 参考文献 図版一覧 事項索引 人名・猫名索引 |
著者略歴(貝原 伴寛) |
1992年 千葉県に生まれる 2018年 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了 2023年 フランス社会科学高等研究院(EHESS)歴史研究センター博士課程修了 現 在 日本学術振興会特別研究員(PD)、博士(歴史と文明) |