『英国における近代社会の創成 ~計読で浮かび上がる言説秩序の歴史 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
英国における近代社会の創成 |
| サブタイトル |
計読で浮かび上がる言説秩序の歴史 |
| 著者 [著者区分] | ■フィル・ウィジングトン [著・文・その他] ■左古 輝人 [翻訳]
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| 出版社 |
ひつじ書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
5200円 |
シリーズ |
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| ページ数 |
368p
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Cコード |
3022 |
| 発売予定日 |
2025-11-20 |
ジャンル |
専門/単行本/外国歴史 |
| ISBN |
9784823413018 |
判型 |
A5 |
| 内容紹介 |
| 16・17世紀の英国において市民の社交圏が「社会(ソサエティ)」という語句のもと形成されるプロセスを、分析概念としての「近世」および「社会」と照らしながら描き出す。電子データ化された大量の史料を、統計的に解析(テキストマイニング)し、当時の識字コミュニティ全体のコンセンサスとその変遷、その意味秩序の変化が現実に及ぼした影響を明らかにする。このデジタル技術を用いた手法は近世英国史に限らず、広く人文社会研究に応用できる。原著:Phil Withington(著)Society in Early Modern England: The Vernacular Origins of Some Powerful Ideas
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| 目次 |
日本語版へのまえがき 2010年英語版の謝辞
序 近世(アーリー・モダン)とその批判
第1部 歴史学における「モダン」概念の歴史
第1章 ヴィクトリア期における近代(モダン)史の苦闘 「近世(アーリー・モダン)」の造語 近世(アーリー・モダン)の「ルネサンス」 ロマン主義の挑戦 結び
第2章 近世(アーリー・モダニティ)の概念 他者との絶えざる交流(コマース)のなかで 資本主義、ゾンバルト、ネフ 近世(アーリー・モダニティ)の概念
第2部 キーワード群
第3章 「モダン」の英語化 「モダン」の初期の歴史 「モダン」は何を意味していたのか モダニティの3 つのタイプ:ゴシック、ルネサンス、ロマン主義 結び
第4章 近世英国において「ソサエティ」は実際には何を意味していたか 「カンパニィ」と「ソサエティ」 意味秩序(セマンティックス)と政治 147 結び
第5章 「コモンウェルス」の盛衰 「共通善」、コムニタス、レス・プブリカ レス・プブリカの勃興 コモンウェルスと専制的共和主義(モナキカル・リパブリカニズム) コモンウェルスの盛衰 結び
第3部 意味秩序の変化に伴う、人々の行動と制度の変化
第6章 社交のなかの自己 カンパニィと歴史分析 市民性と機知 結び
第7章 植民地と国家 植民地化の推進 国民的統合(ナショナル・インコーポレーション) 結び
結論 我々は本当にモダンである
訳者あとがき 参考文献 索引 著者・訳者紹介 |
| 著者略歴(フィル・ウィジングトン) |
著者 フィル・ウィジングトン(Phil Withington) シェフィールド大学歴史学部教授(英国近世史) 主な著書 『コモンウェルスの政治:近世英国における公民と自由民』(ケンブリッジ大学出版、2005年)。未邦訳。 |
| 著者略歴(左古 輝人) |
訳者紹介 左古輝人(さこ てるひと) 東京都立大学人文社会部教授(社会科学史) 主な著書 『秩序問題の解明:恐慌における人間の立場』(法政大学出版局、1998年)。『畏怖する近代:社会学入門』(法政大学出版局、2006年)。『争点としてのジェンダー:交錯する科学・社会・政治』(共著、ハーベスト社、2019年)。『テキスト計量の最前線:データ時代の社会知を拓く』(編著、ひつじ書房、2023年)。 |