『落語の地図帳 ~江戸切絵図で旅する噺の世界 ~ 』の詳細情報

落語の地図帳
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タイトル 落語の地図帳
サブタイトル 江戸切絵図で旅する噺の世界
著者 [著者区分]飯田 泰子 [著・文・その他]
出版社 芙蓉書房出版 レーベル
本体価格
(予定)
2300円 シリーズ
ページ数 206p Cコード 0076
発売予定日 2024-07-11 ジャンル 一般/単行本/諸芸・娯楽
ISBN 9784829508848 判型 A5
内容紹介
落語の舞台となった江戸の町を
 切絵図と風景画・風俗画330点を使ってヴィジュアルに魅せます!

目黒のさんま、千両みかん、宿屋の富、紺屋高尾、粗忽長屋、道具屋、芝浜、付き馬、錦の袈裟、金明竹、野ざらし、蔵前駕籠、三方一両損……
よく知られている噺から珍しい噺まで、「落語国」の住人が闊歩した江戸の町のイメージが沸いてくる

★大岡越前が名裁きを披露する(「大工調べ」「三方一両損」)内桜田
★「百川」に登場する美人の常磐津師匠が住んでいた人形町
★川開きの日、両国橋で事件は起きた(「たがや」)
★「火事息子」の舞台は、駿河台の定火消屋敷
★与太郎ががらくたを並べた(「道具屋」)のは蔵前
★「文七元結」の文七、「唐茄子屋政談」の徳さんなど身投げが多い吾妻橋
★色里吉原の悲喜こもごもは噺の定番(「五人廻し」「三枚起請」「錦の袈裟」)
★湯島天神の境内には芝居小屋もあった(「初天神」「御慶」「富久」)
★「鼠穴」の竹次郎、「猫怪談」の与太郎が住む賑やかな町深川
★向島は桜見物で大人気(「百年目」「花見酒」)

目次
序 章 江戸御府内の豆知識
天下の城下町「江戸」は意外に小さかった/「江戸」は一日にして成らず/江戸の範囲(朱引線・墨引線、大木戸・四宿)/江戸切絵図は実用に徹した江戸の「住宅地図」/落語の舞台 なにか起きるのは浅草、神田、日本橋……
第一章 江戸城周辺
城郭は空から見ればカタツムリ?/番町は旗本衆、麹町は町人の居住区/外桜田◇霞ヶ関界隈はそっくりそのまま官庁街に……
第二章 日本橋・神田
天下の下町日本橋は、江戸一番の商店街/粋筋が集まる人形町通り/江戸最大の盛り場、両国広小路/一口に神田といっても広うござんす……
第三章 浅草から千住へ
まるで梳き櫛のような浅草御蔵/吾妻橋は身投げの名所?/老若男女が集う江戸随一の盛り場、浅草寺・吉原/三座の芝居は猿若町、大道芸は浅草寺の奥山/浅草寺界隈は噺の宝庫……
第四章 下谷・湯島・本郷
お山の下は御府内有数の繁華な地/芝居に富くじ、湯島天満宮は娯楽満載/本郷もかねやす(兼康)までは江戸の内/日帰り遊山の王子は、狐も狸も出る?……
第五章 日本橋南・品川
永代橋は深川へ渡る隅田川河口の橋/佃島は渡し船で行き来していた漁師の小島/与力・同心の御屋敷街、八丁堀/街道沿いの芝の町々は「め組」「み組」の縄張り/江戸御府内だったりなかったりする目黒界隈/海浜の保養地でもあった品川……
第六章 隅田川東岸
相撲、富くじ、御開帳、娯楽満載の深川/直参旗本、御家人の屋敷がひしめく本所/花の名所は数々あれど、庶民人気の筆頭は墨田川堤……
目次
序 章 江戸御府内の豆知識
 天下の城下町「江戸」は意外に小さかった
 江戸の建設 「江戸」は一日にして成らず(水路を整える/居住地を造る・家臣団の移住/武家地・町人地・町割)
 江戸の範囲 境界の公式発表は江戸開府から二百余年後(朱引線・墨引線/大木戸・四宿)
 江戸切絵図 実用に徹した江戸の「住宅地図」(武家屋敷ナビに便利、空前のヒット/地図の特徴・利用の仕方)
 落語の舞台 なにか起きるのは浅草、神田、日本橋(主人公の暮らす裏長屋・表通りのお店/道端、盛り場、色町でもひと騒動)
第一章 江戸城周辺
 城郭は空から見ればカタツムリ?
 将軍家が暮らし、政をする千代田の御城
 江戸城◇本丸「大広間」は、厳粛な儀式の場
 内桜田◇大大名の屋敷が並ぶ大名小路
 番町・麹町◇番町は旗本衆、麹町は町人の居住区
 外桜田◇霞ヶ関界隈はそっくりそのまま官庁街に
 御三家◇噺にも登場する尾張vs紀州
 ◎武家地で起きる主な噺 あらすじの御紹介
第二章 日本橋・神田
 天下の下町日本橋は、江戸一番の商店街
 本町・室町◇大店が軒を連ねる大通り
 人形町界隈◇粋筋が集まる人形町通り/堺町、葺屋町は通称「二丁町」
 両国界隈◇江戸最大の盛り場、両国広小路/納涼の時季には人が溢れる両国橋/船遊びの拠点、柳橋/御府内の宿は馬喰町に集まる
 江戸の芝居は日本橋と銀座
 一口に神田といっても広うござんす
 内神田◇同業の職人が集まった神田の町々/出身国を冠した由緒ある町、三河町/噺に登場する三河町住人/筋違橋の角は青物の町
 ◎日本橋・神田が舞台の主な噺 あらすじの御紹介
第三章 浅草から千住へ
 お城から奥州へ続く道
 街道沿いに御上の米蔵が並ぶ「御蔵前」
 御蔵前◇まるで梳き櫛のような浅草御蔵/ひと騒動が起こる御蔵前の大通り
 蔵前八幡◇大相撲の聖地、蔵前八幡
 吾妻橋◇浅草・本所を結ぶ大川橋、通称吾妻橋/吾妻橋は身投げの名所?
 ◎浅草橋から吾妻橋まで 噺のあらすじ御紹介
 老若男女が集う江戸随一の盛り場、浅草寺・吉原
 浅草寺界隈◇物日でなくともお祭り気分/寺を囲んで、商家もあれば長屋もある/浅草寺の縁日/三座の芝居は猿若町、大道芸は浅草寺の奥山
 根岸の里◇江戸の風流人が大集合/噺の世界では怪しい事件も起きる
 ◎浅草寺界隈は噺の宝庫 噺のあらすじ御紹介
 吉原◇出入口は大門ひとつ/太夫の中の太夫は「高尾太夫」/大見世の看板、花魁は高嶺の花/色里の悲喜こもごも
 千住◇橋を渡れば江戸にお別れ
 ◎吉原が舞台の主な噺 あらすじの御紹介
第四章 下谷・湯島・本郷
 中山道・日光道中が始まる城北の拠点
 寛永寺に参拝の上様御一行が通る御成道
 寛永寺◇桜は静かに愛でるもの?
 下谷◇お山の下は御府内有数の繁華な地
 不忍池◇雪見で一杯、蓮見で一杯
 街道沿いの一等地は大大名の御屋敷が続く
 湯島◇菅公にあやかりたい人が溢れる初天神/芝居に富くじ、湯島天満宮は娯楽満載
 本郷◇本郷もかねやす(兼康)までは江戸の内
 王子◇日帰り遊山の王子は、狐も狸も出る?
 江戸の富興行
 ◎上野のお山や本郷・湯島にまつわる噺の数々御紹介
第五章 日本橋南・品川
 日本橋から南へ、東海道最初の宿場は品川
 超一流の大店が軒を連ねる東海道の出発地
 日本橋通◇御用達商人、職人、文化人が暮らす町
 銀座◇正式には新両替町、またの名は銀座町
 永代橋◇深川へ渡る隅田川河口の橋
 佃島◇渡し船で行き来していた、漁師の小島
 与力・同心の御屋敷街、八丁堀
 京へ上る海辺の道、東海道を往く
 愛宕下◇愛宕山下は外様雄藩の「大名小路」
 芝◇街道沿いの町々は「め組」「み組」の縄張り
 高輪◇海辺の高台は寺と大名家の下屋敷ばかり
 目黒◇江戸御府内だったりなかったりする目黒界隈
 品川◇日本橋から二里、海浜の保養地でもあった品川/敷居の高い北の吉原、手軽に遊べた南の品川
 ◎日本橋から品川へかけて、噺の数々御紹介
第六章 隅田川東岸
 次々に橋を架けて町造り
 川を挟んで住み分けきっちり、武家町人が共に暮らす深川・本所
 深川◇相撲、富くじ、御開帳、娯楽満載の深川八幡
 深川・本所◇備えの資材置場が色々あった、深川本所
 本所◇直参旗本、御家人の屋敷がひしめく本所
 向島◇名物は土手の桜に名料亭/花の名所は数々あれど、庶民人気の筆頭は墨田川堤
 行徳からの塩船が往来した「小名木川」
 ◎隅田の川向うで起きる、噺の数々を御紹介
著者略歴(飯田 泰子)
飯田泰子(いいだやすこ)
東京生まれ、編集者。企画集団エド代表。
江戸時代の庶民の暮らしにかかわる書籍の企画編集に携わる。
主な編著書は『江戸あきない図譜』『江戸あじわい図譜』『江戸いろざと図譜』(以上青蛙房)。『図説 江戸の暮らし事典』『江戸萬物事典』『江戸商賣絵字引』『江戸落語図鑑 落語国のいとなみ』『江戸落語図鑑2 落語国の町並み』『江戸落語図鑑3 落語国の人びと』『江戸落語事典』『図説 江戸歌舞伎事典1 芝居の世界』『図説 江戸歌舞伎事典2 役者の世界』『江戸の仕事図鑑(上・下)』『暮らしと遊びの江戸ペディア』『江戸の道具図鑑』『江戸のフリーランス図鑑』(以上芙蓉書房出版)など。
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