『登山家・冒険家になるには』の詳細情報

登山家・冒険家になるには
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タイトル 登山家・冒険家になるには
サブタイトル
著者 [著者区分]神長 幹雄 [著・文・その他]
出版社 ぺりかん社 レーベル なるにはBOOKS
本体価格
(予定)
1600円 シリーズ
ページ数 166p Cコード 0025
発売予定日 2025-09-17 ジャンル 一般/単行本/地理
ISBN 9784831516985 判型 B6
内容紹介
彼らはなぜ、生命の危険を冒してまで未知へ挑むのか?
誰も見たことのない世界をめざし道なき道を行く冒険者たち。アルパインクライマーとして最後のK2西壁まで未踏ルートを追求しつづけた平出和也、極地を舞台に単独徒歩で冒険をつづける荻田泰永、世界の高峰で滑降に挑む冒険スキーヤー・佐々木大輔ほか、岩壁に自由を求めたロッククライマー・倉上慶大、自然の造形美を探す渓谷探検家・大西良治、人力のみで踏破するアドベンチャーレーサー・田中陽希、さらに地図なし漂泊の探検家・角幡唯介、K2登頂のドキュメンタリーフォトグラファー・小松由佳も登場。『山と溪谷』元編集長が選んだ「本物」の冒険者たちへのインタビューを収録。
変わりゆく登山・冒険の課題から、価値ある「冒険」とは、冒険家が直面する「43歳の壁」、セカンドキャリアまで。それでも挑みつづける「登山家・冒険家」の世界を見つめ、若い世代へおくる一冊。

◆本書で取材した8人の登山家・冒険家たち(本文より)

平出和也さん
アルパインクライマー
「最後には、自分がやりたい登山を探究し、どう生きたかを自分の心に残すことが重要です」

荻田泰永さん
北極冒険家
「好きでやっているのだが、やりたくてやっているわけではない。やらなくては済まないからやっているだけ」

佐々木大輔さん
アドベンチャースキーヤー
「まだ誰も滑っていない南西壁に自分のラインをつけたかった」
「恐怖を克服できたから、喜びもまた大きいのです」

倉上慶大さん
ロッククライマー
「自由を求めるなら、恐怖心はすべて受け入れるしかないんです」
「冒険になにが必要かというと、自分のモラルと倫理観、感性や思考なんです」

大西良治さん
渓谷探検家
「最良のラインを最高のスタイルで登る」
自分もその自然の一部だと認識し、一匹の獣になった気分で自然の中に溶け込める

田中陽希さん
アドベンチャーレーサー
次々と現れる障害にいかに対処し、どう乗り越えていくのか、その意外性がとてつもなくおもしろい

角幡唯介さん
探検家・作家
未知の場所を知りたいから探検しただけ、裡から沸き起こる衝動をただ文章に表したいだけで、社会への貢献など思いもよらないことだった

小松由佳さん
ドキュメンタリーフォトグラファー
「資質はなくても、自分が何をめざすのかという信念をもって努力を積み重ねれば、どのような写真も撮れると信じてきた」
目次
1章 ドキュメント 登山家・冒険家の現場
① 高峰の未踏壁へ
平出 和也 さん(アルパインクライマー)
② 極地の冒険行
荻田 泰永 さん(北極冒険家)
③ 山岳スキー滑降
佐々木 大輔 さん(アドベンチャースキーヤー)
2章 登山家・冒険家の世界
▲ 冒険とは
▲ 登山・冒険の近代史
▲ 近年の登山家・冒険家たち
▲ 登山家・冒険家が活躍するフィールド
さまざまな冒険家
① 大岩壁に自由を求めて
倉上 慶大 さん(ロッククライマー)
② 未知の大渓谷に挑む
大西 良治 さん(渓谷探検家)
③ 人力で山をつなぎ日本縦断
田中 陽希 さん(アドベンチャーレーサー)
▲ 登山家・冒険家の生活と収入
▲ 登山家・冒険家の将来像
将来像
① 探検とノンフィクション
角幡 唯介 さん(探検家・作家)
② 登山家から写真家への転身
小松 由佳 さん(ドキュメンタリーフォトグラファー)
3章 なるにはコース
▲ 適性と心構え
【Column】 国立登山研修所
▲ 登山家・冒険家の養成
▲ 登山家・冒険家の資格
【Column】 日本山岳ガイド協会
▲ セカンドキャリアと評価、顕彰
□ なるにはフローチャート
□ なるにはブックガイド
□ 職業MAP!
著者略歴(神長 幹雄)
1950年東京都生まれ。信州大学人文学部卒業。大学在学中に休学し、2年弱、アメリカに滞在。75年、山と渓谷社に入社後は『山と渓谷』編集長、出版部長などを歴任。多数の山岳書を編集し、多くの登山家と親交を結ぶ。海外取材の経験も豊富で、個人的にも60カ国以上を旅する。主な著書に『豊穣のとき』(1990年、私家版)、『運命の雪稜 高峰に逝った友へのレクイエム』(2000年)、『未完の巡礼 冒険者たちへのオマージュ』(2018年、ともに山と渓谷社)がある。共著『日本人とエベレスト 植村直己から栗城史多まで』で第12回「梅棹忠夫・山と探検文学賞」を受賞。編著に『山は輝いていた 登る表現者たち13人の断章』(2023年、新潮社)など。日本山岳会会員。
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