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タイトル |
増補 戦国史をみる目 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■藤木 久志 [著・文・その他] ■稲葉 継陽 [解説]
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出版社 |
法藏館 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1500円 |
シリーズ |
法蔵館文庫 |
ページ数 |
432p
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Cコード |
1121 |
発売予定日 |
2024-07-12 |
ジャンル |
教養/文庫/日本歴史 |
ISBN |
9784831826718 |
判型 |
文庫(A6) |
内容紹介 |
乱世の「素顔」、どう覗くか――
戦国期を村・地域・民衆の視座から捉え続けることで斬新な時代像を描き、後進に多大な影響を与えた歴史家・藤木久志。
「村からみた戦国大名」「武装する村」「民衆はいつも被害者か」「戦国の村と城」「刀狩りをみる目」「虜囚の故郷をたずねて」「朝鮮侵略と民衆」「戦場の奴隷狩りへの目」など、その歴史観と学問・思考の精髄を明快かつ率直に示す論考群を収録した好著に、稀覯論文「戦国安治文書の魅力」を増補した決定版! 解説=稲葉継陽
【目次】 Ⅰ 戦国乱世の女 一 武家の女性像―戦国大名毛利家の女たち― 二 戦国法の女性像 三 民衆の女性像―鬼女と鬼がわら―
Ⅱ 一向一揆をどうみるか [市民一揆のシンポジウム] 一 わたくしにとっての一向一揆 二 一向一揆論
Ⅲ 村からみた戦国大名 一 村からみた戦国大名 二 戦国の村と城―大宮の戦国をしのぶ― 三 戦国の城と町―戦国城下町論の再検討のために― 四 領主の危機管理―領主の存在理由を問う― 五 両属論の魅力―『関城町史』通史編によせて― 六 境界の世界・両属の世界―戦国の越後国小川庄をめぐって―
Ⅳ 民衆はいつも被害者か 一 武装する村 二 刀狩りをみる目―いま、なぜ刀狩りか― 三 廃刀令からの視点 四 民衆はいつも被害者か 五 東国惣無事令の初令
Ⅴ 朝鮮侵略への目 一 虜囚の故郷をたずねて―秀吉の朝鮮侵略が残したもの― 二 朝鮮侵略と民衆 三 戦場の奴隷狩りへの目―山内進『掠奪の法観念史』によせて―
あとがき
付録 戦国安治文書の魅力
解説(稲葉継陽)
※本書は1995年2月20日に校倉書房より刊行された書籍の文庫版です。文庫化にあたって、「付録」として「戦国安治文書の魅力」を増補しました。
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目次 |
Ⅰ 戦国乱世の女 一 武家の女性像―戦国大名毛利家の女たち― 二 戦国法の女性像 三 民衆の女性像―鬼女と鬼がわら―
Ⅱ 一向一揆をどうみるか [市民一揆のシンポジウム] 一 わたくしにとっての一向一揆 はじめに/1 「地元からの一向一揆論」への期待/2 「一向一揆観」をかえりみて/3 「中世社会」論の一環として/レジュメ 二 一向一揆論 1 関心と視角/2 一向一揆の原質/3 一向一揆の構造/4 郡一揆の権力と宗主権/5 展 望
Ⅲ 村からみた戦国大名 一 村からみた戦国大名 はじめに/1 戦争の惨禍/2 農兵・夫役はタダ働きか/3 村の徳政/4 村の勧農/5 大名の法/おわりに 二 戦国の村と城―大宮の戦国をしのぶ― 1 戦う村の面影/2 誓約の鐘/3 近所の「扱い」/4 城主の説得/5 城は村の避難所/6 村の義務、領主の義務 三 戦国の城と町―戦国城下町論の再検討のために― はじめに/1 城領と町場/2 本郷の市と宿/3 町の変質/おわりに 四 領主の危機管理―領主の存在理由を問う― はじめに―民衆にとって、領主とは何だったのか―/1 天災と危機管理/2 戦時の危機管理/おわりに 五 両属論の魅力―『関城町史』通史編によせて― 六 境界の世界・両属の世界―戦国の越後国小川庄をめぐって― はじめに―両属論の魅力―/1 小川庄の旅人たち―村堂の落書きから―/2 狐戻城の抵抗―蘆名滅亡と津川城―/3 両属の領主―蘆名氏と小田切氏―/4 国境の山と村人/おわりに
Ⅳ 民衆はいつも被害者か 一 武装する村 はじめに/1 中世の村の武器事情/2 村はなぜ武装するか/3 村の武装の主体/おわりに 二 刀狩りをみる目―いま、なぜ刀狩りか― 1 わたくしたちの非武装感覚/2 武装は人権/3 ヨーロッパの刀狩り/4 日本近世の刀狩り/5 近・現代の刀狩り/6 これからの刀狩り論のために 三 廃刀令からの視点 四 民衆はいつも被害者か 五 東国惣無事令の初令
Ⅴ 朝鮮侵略への目 一 虜囚の故郷をたずねて―秀吉の朝鮮侵略が残したもの― 1 「ジュリア・おたあ」との出会い/2 教科書のなかの「文禄・慶長の役」/3 陶工の故郷熊川(ウンチョン)にむかって/4 「亀甲船」の出迎え/5 釜山に残る抵抗のあと/6 「故郷忘じがたし」/7 その年―「一五九二年」―/8 ながく残る「民族的憎悪」を背負って 二 朝鮮侵略と民衆 1 動員態勢下の民衆―「御軍役きわどく」―/2 農村の荒廃と抵抗/3 朝鮮民衆の抵抗と犠牲―「故郷忘じがたし」―/4 侵略と民衆意識 三 戦場の奴隷狩りへの目―山内進『掠奪の法観念史』によせて―
あとがき
付 録 戦国安治文書の魅力 はじめに―安治区有文書の楽しみ―/戦火を生きぬく安治/湖のナワバリ争いのなぞ/安治中世文書の秘密/領主の変り目は徳政の時/おわりに―安治文書は世直の記念碑―
解 説(稲葉継陽) |
著者略歴(藤木 久志) |
1933年新潟県に生まれる。1956年新潟大学人文学部卒業。1963年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。立教大学、帝京大学などで教鞭をとる。専門は日本中世史。2019年没。著書は『戦国社会史論』(東京大学出版会)、『豊臣平和令と戦国社会』(東京大学出版会)、『雑兵たちの戦場』(朝日新聞出版)、『刀狩り』(岩波新書)ほか多数。 |
著者略歴(稲葉 継陽) |
1967年栃木県生まれ。1996年立教大学大学院文学研究科博士課程退学。博士(文学)。現在、熊本大学永青文庫研究センター教授。専攻は日本中世史・近世史。著書に『戦国時代の荘園制と村落』『日本近世社会形成史論』(以上、校倉書房)、『細川忠利』『近世領国社会形成史論』(以上、吉川弘文館)などがある。 |