『都市祭礼と中世京都 ~表象と実像 ~ 』の詳細情報

都市祭礼と中世京都
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タイトル 都市祭礼と中世京都
サブタイトル 表象と実像
著者 [著者区分]河内 将芳 [著・文・その他]
出版社 法藏館 レーベル
本体価格
(予定)
4500円 シリーズ
ページ数 368p Cコード 1021
発売予定日 2024-06-21 ジャンル 教養/単行本/日本歴史
ISBN 9784831862877 判型 A5
内容紹介
〈描かれる祭礼〉と〈語り記される祭礼〉、いかに切り結ぶか――。

中世都市京都にとって、祇園会や御霊祭・稲荷祭といった祭礼にはどのような意味があったのか。

絵画史料に込められたイメージ情報(表象)と文献史料に残された記録情報(実像)。その双方を読み解き、おのおのの相違点や共通点に注意を払いつつ考察。

絵画史料と向き合うにあたっての文献史学の立場を見極め、表象と実像がいかなる関係を切り結びうるかという問題にも迫る!

【目 次】
序にかえて

Ⅰ 戦国期祇園会のすがたをもとめて
第一章 戦国期京都の祇園会と絵画史料――初期洛中洛外図を中心に――
第二章 祇園少将井御旅所と神子
第三章 室町・戦国期京都における公家衆・衆庶の祇園会見物について
第四章 足利義輝の祇園会見物について――天文十七年六月十四日をめぐって――
補 論 祇園会霰天神山について――「永正年中」の「霰」をめぐって――

Ⅱ 室町期祇園会のすがたをもとめて
第五章 室町期祇園会における船と定鉾について――室町期祇園会のすがたをもとめて――
第六章 中世の山口祇園会と京都祇園会――大内氏の在京をめぐって――
第七章 『月次祭礼図屏風(模本)』に描かれた室町期祇園会

Ⅲ 御霊祭・稲荷祭の戦国期
第八章 戦国・豊臣政権期京都の御霊祭――文禄五年を中心に――
第九章 戦国期稲荷祭に関する二、三の問題――大永八年の稲荷・東福寺喧嘩をめぐって――
補 論 「神輿に立つ矢」について
第十章 元亀四年の稲荷祭――「御鬮」を取る――

Ⅳ 都市祭礼の周縁人
第十一章 十六世紀京都の風流踊にみえる二人の人物像について――初期洛中洛外図を中心に――
第十二章 新在家声聞師について
第十三章 文禄年間の「唱門師払」について
補 論 文禄三年三月十三日 京都四条坊門通高倉と万里小路間之町月行事弥七・久蔵連署請文――文禄年間の「唱門師払」に関する一史料――

終にかえて

成稿・原題一覧
あとがき
索 引
目次
序にかえて

Ⅰ 戦国期祇園会のすがたをもとめて
第一章 戦国期京都の祇園会と絵画史料――初期洛中洛外図を中心に――
 はじめに
 一 全体的な描かれ方
 二 神輿渡御
 三 山鉾巡行
 おわりに
第二章 祇園少将井御旅所と神子
 はじめに
 一 少将井御旅所
 二 少将井御旅所にかかわる神子――少将井惣一職をめぐって――
 おわりに
第三章 室町・戦国期京都における公家衆・衆庶の祇園会見物について
 はじめに
 一 見物と「触穢」――室町期を中心に――
 二 「密々」と「屋上」――戦国期を中心に――
 三 絵画史料にみえる見物風景――『日吉山王・祇園祭礼図屏風』を中心に――
 おわりにかえて
第四章 足利義輝の祇園会見物について――天文十七年六月十四日をめぐって――
 はじめに
 一 「相公・少弼・細川殿御見物」
 二 天文十七年六月十四日の祇園会見物
 三 義輝は何を見物したのか
 おわりにかえて――『日吉山王・祇園祭礼図屏風』をめぐって――
補 論 祇園会霰天神山について――「永正年中」の「霰」をめぐって――

Ⅱ 室町期祇園会のすがたをもとめて
第五章 室町期祇園会における船と定鉾について――室町期祇園会のすがたをもとめて――
 はじめに
 一 室町期祇園会に関する研究史
 二 船について
 三 定鉾について
 おわりに――室町期祇園会のすがたをもとめて――
第六章 中世の山口祇園会と京都祇園会――大内氏の在京をめぐって――
 はじめに
 一 文献史料にみえる中世の山口祇園会
 二 鷺の舞と鉾
 三 鉾と山について
 おわりに
第七章 『月次祭礼図屏風(模本)』に描かれた室町期祇園会
 はじめに
 一 文献史料から知られる室町期祇園会
 二 『月次祭礼図屏風(模本)』に描かれた室町期祇園会
 おわりに

Ⅲ 御霊祭・稲荷祭の戦国期
第八章 戦国・豊臣政権期京都の御霊祭――文禄五年を中心に――
 はじめに
 一 戦国期の御霊祭
 二 文禄五年、上御霊社別当と御旅所若代の相論
 おわりにかえて
第九章 戦国期稲荷祭に関する二、三の問題――大永八年の稲荷・東福寺喧嘩をめぐって――
 はじめに
 一 法性寺と今村氏
 二 稲荷・東福寺喧嘩
 おわりに
補 論 「神輿に立つ矢」について
第十章 元亀四年の稲荷祭――「御鬮」を取る――
 はじめに
 一 元亀四年三月
 二 元亀四年四月
 おわりに

Ⅳ 都市祭礼の周縁人
第十一章 十六世紀京都の風流踊にみえる二人の人物像について――初期洛中洛外図を中心に――
 はじめに
 一 異質な二人の人物像
 二 声聞師と暮露
 おわりに
第十二章 新在家声聞師について
 一 新在家の位置
 二 新在家声聞師と大黒党
 三 左義長と鷺舞
第十三章 文禄年間の「唱門師払」について
 はじめに
 一 「唱門師払」の実態
 二 「唱門師払」と女房衆
 おわりに
補 論 文禄三年三月十三日 京都四条坊門通高倉と万里小路間之町月行事弥七・久蔵連署請文――文禄年間の「唱門師払」に関する一史料――

終にかえて

成稿・原題一覧
あとがき
索 引
著者略歴(河内 将芳)
1963年大阪市に生まれる。1987年京都府立大学文学部卒業。1999年京都大学大学院博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。1987年甲南中学・高等学校教諭、2001年京都造形芸術大学芸術学部専任講師、2003年同助教授、2005年奈良大学文学部助教授、2007年同准教授、2010年同教授、現在に至る。主な著書に、『中世京都の民衆と社会』(思文閣出版、2000年)、『中世京都の都市と宗教』(思文閣出版、2006年)、『祇園祭の中世――室町・戦国期を中心に――』(思文閣出版、2012年)、『絵画史料が語る祇園祭――戦国期祇園祭礼の様相――』(淡交社、2015年)、『戦国仏教と京都――法華宗・日蓮宗を中心に――』(法藏館、2019年)、『室町時代の祇園祭』(法藏館、2020年)などがある。
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